今回は『葬送のフリーレン』をレビューします。魔王を倒した勇者一行の“その後”を、長寿種族エルフの視点で描いた作品です。原作は山田鐘人(やまだ・かねひと)さん、作画はアベツカサさん。小学館「少年サンデー」で連載中、1巻が刊行されたばかりです。 『葬送のフリーレン』作品紹介 BookLive!で読む 『葬送のフリーレン』 1巻~ 山田鐘人・アベツカサ/小学館 『葬送のフリーレン』を試し読みする この物語は、冒険の終わりから始まる 本作は、魔王を倒した勇者一行が、王都へ凱旋するシーンから始まります。人間の勇者と僧侶、ドワーフの戦士と、エルフの魔法使い。4人のパーティーは魔王を倒し、10年間の冒険を終えたところ。つまりこの物語は、よくあるファンタジー世界を描いていますが、冒険の終わりから始まっているのです。 長編作品完結後のアフターストーリーや、一話完結型シリーズ中での回想シーンなどは珍しくあり