ゴミ出しにいったらビニール袋にぎっしりつめられたぬいぐるみが捨ててあって、胸が絞られるような気持ちになった。 私がためにためこんだぬいぐるみを処分してから2年経つ。もういい年なんだからとか、気管支が悪いんだからああいうダニの温床になりそうなものはできるだけ置かない方がいいのよ、という母の現実的な意見をずっと聞き流してのらりくらりしていたが、やっと重い腰をあげたのだ。悩みに悩んで取捨選別し、結局のところ45Lゴミ袋3袋にもなった。やはり古いものはかなり傷んでいるし、薄汚れて洗濯してもどうにもならないだろうなというものが多かったので、古いものから選んで捨てていった。 翌朝の回収に出すために玄関にそのゴミ袋を置いておいたのだけど、帰宅した父がボソッと「お父さんが買ってあげたぬいぐるみが…」と言っていたのが忘れられない。 「そんなこと言われてもしょうがないよ。そもそも私の持っているぬいぐるみの8割
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