福島市は、食品に含まれる放射性物質を測定する機械を2学期から学校給食センターなどに導入する方針を決めた。 放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題など食に対する不安が広がる中、検査態勢を整えることで、児童生徒の安心につなげる。自治体が独自で給食の食材の放射性物質を検査するのは珍しいという。 市によると、内部被曝(ひばく)や学校給食に含まれる放射性物質に対する問い合わせが急増しているため、1台百数十万円のベラルーシ製の機械を8月下旬から7台導入することにした。 市内43の小中学校に給食を提供している4か所の給食センターに置き、2学期から毎日、給食を作る前に検査する。残る3台は、市の1か所の施設に置き、保育園など児童施設の職員に食材を持ち運んで来てもらい、検査する。自校で給食を提供している学校26校と、他の自治体と共同で給食センターを使用している4校については今後、対応を検討