■繰り返されてきた「電子書籍元年」が終わりを告げるのか? アップルの「iBookstore」日本版がオープンして3週間が過ぎた。 昨年秋のアマゾン「Kindle Store」に遅れること半年、これで日本の電子書籍市場には、ほぼすべてのプレーヤーが出そろったことになる。 とすれば、今後この「枠組み」のなかで、どのような電子書籍市場が形成されていくのか? これまで毎年のように繰り返されてきた「電子書籍元年」が終わりを告げるのか? 日本もアメリカのように電子書籍が進展していくのか? が、今後の焦点になる。 これを、電子書籍を制作する側から言うと、 どこの電子書店(プラットフォーム)がシェアを握るのか? どんな電子書籍を制作すれば売れるのか? の2点が、最大の関心事ということになる。 そこで、ここでは、これまでの状況を整理し、今後の電子書籍市場を展望してみたい。 ■「米アップル参入で花開く電子書籍