待機児童や保育園不足問題に一石を投じるアイディアとして、若手の社会学者、古市憲寿さん(30才)が「保育園の義務教育化」を提唱して話題になっている。古市さんは今年7月、『保育園義務教育化』(小学館)を出版した。古市さんが語る。 「0才から小学校に入るまでの保育園を無償の義務教育にするんです。全員一定の時間ではなく、専業主婦が週1回1時間だけ預けるのでもいい。タイトルでは『保育園義務教育化』という言葉を使いましたが、保育園でも幼稚園でもいいんです。とにかくお母さんと子供を孤立させないことが大事だと思います。 日本社会では、子供を産むと母親は、完全無欠な“聖母”とみなされます。ひとりの女性が子供を産んだ途端、ベビーカーで電車に乗れば周囲から白い眼で見られ、保育園やベビーシッターを利用するとバッシングされます。 しかも女性から女性へのバッシングが多い。“自分もがんばっていたんだから、あなたもがんば