以前にもご紹介した通り、Googleでは社員に「勤務時間の20%は、通常の職務を離れて自分のやりたいことに取り組んでよい」という独自の勤務制度「20%ルール」を定めています。今回は、このような制度の歴史と事例を振り返るとともに、自らもこのルールを取り入れる際に気をつけたいポイントを考えます。 ソフトウェア業界を中心に、同様の制度は広く知られていますが、この歴史は意外に古く、1948年の3M(スリーエム)の例(参考記事・英文)にまでさかのぼります。この変遷について、オープンコミュニティ「Stack Overflow」の共同創業者で「Coding Horror」を運営するブロガーのJeff Atwood氏は、次のようにつづっています。 1974年、3Mの科学者アート・フライ(Art Fry)氏は、画期的な発明を思いつきました。接着剤を紙の裏に付けた付箋「Post-It Note」を発明したので