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ブックマーク / blog.kazuhooku.com (9)

  • 雑なツイートをしてしまったばかりにrubyを高速化するはめになった俺たちは!

    逆に言うと、Rubyの文字列型の内部実装がropeになれば、freezeしてもしなくても変わらない速度が出るようになって、結局freezeする必要なんてなかったんやーで丸く収まるんじゃないの?と思いました #雑な感想 — Kazuho Oku (@kazuho) October 6, 2015とツイートしたところ、処理系の中の人から @kazuho 文字列を弄る話じゃなくて、文字列の identity の話なので、ちょっと関係ないかなぁ、と — _ko1 (@_ko1) October 6, 2015みたいなツッコミをもらって、うっすみません…ってなってRuby VMのコードを読むことになったわけです。 で、まあ、いくつか気になる点があったので手をつけてしまいました。 1. オブジェクト生成のホットパスの最適化 ホットスポットだとされていたところのコードを読んでると、オブジェクト生成の際に

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    asonas 2015/10/08
  • Kazuho's Weblog: 「技術的負債」は避けるべき? - 割引率を使って考えてみた

    技術的負債」をコントロールする定量評価手法への期待 からの続きです。 ソフトウェアサービス企業における技術責任者の最も重要な仕事のひとつが、エンジニアリングの効率化です。そのためには、サービスの初期開発コストだけでなく、運用コストを織り込んだ上で正しい技術的判断を行っていく必要があります。 「技術的負債」という言葉は、この運用コスト最適化の重要性を指摘する上で、とてもキャッチーなフレーズだと考えられます。しかし、「技術的負債」を産まないように、あるいは負債を早めに返していこうとすると、開発工数が大きくなってしまうという問題もあります。 初期開発コストと運用コストのバランス注1を、どのようにとっていけば良いのでしょう? 同等の機能を提供する「ソフトA」と「ソフトB」を考えてみます。ソフトAは、初期開発工数が6だが、2年目以降の維持工数が毎年4かかるとします注2。ソフトBは、初期開発工数が1

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    asonas 2015/03/19
  • なぜ今、新しいHTTPサーバが必要なのか - H2O について勉強会で話したこと

    先月末の話になりますが、SAPジャパンさんを会場に開催されたデータ転送ミドルウェア勉強会で、私が中心になって開発しているHTTPサーバ「H2O」について話す機会をいただき、登壇してきました。 以下は当日使用したスライドです。なぜ今H2Oを開発しているのか、その背景にある現状認識と将来の方針について、日語で説明してあるので、興味ある方はご覧ください。 発表の機会をくださった@repeatedlyさんと@frsyukiさん、会場を提供してくださったSAPジャパンさん、ありがとうございました。 H2Oの開発は順調に進んでおり、HTTP/2サーバプッシュへの対応も完了し、まもなく次のバージョンがリリースできるかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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    asonas 2015/02/05
  • URL パーサにおける IPv6 対応

    プログラマにとって IPv6 対応といえば、C言語のような低レベルな言語の話であって、ホスト名を文字列で扱うスクリプト言語には関係ないと考えがちです。ですが、実際には、文字列の取り扱いにおいても対応が必要になるところがあります。 その代表例が URL のパーサです。多くのエンジニアがイメージする URL の書式は「protocol://host:port/path#fragment」です。この書式を見れば、「:」と「/」を用いてトークンを分割するのが自然であり、RFC を参照せずに記述された URL パーサは、host の中に「:」が含まれないことを前提としていることがあります。あるいは、/[0-9A-Za-z_-\.]+/ のような正規表現を使って、ホスト名または IPv4 アドレスをチェックしている場合も多いのではないでしょうか。 ところが、IPv6 アドレスの文字列表現には「:」が含

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    asonas 2014/12/22
  • sprintf を最大10倍以上高速化するプリプロセッサ「qrintf」を作った

    最近H2OというHTTPサーバを書いているのですが、プロファイルを取ってみるとsprintfが結構な時間をっていて不満に感じていました。実際、sprintfは数値や文字列をフォーマットするのに十徳ナイフ的に便利なので、HTTPサーバに限らず良く使われる(そしてCPU時間を消費しがちな)関数です。 では、sprintfを最適化すれば、様々なプログラムが より高速に動作するようになるのではないでしょうか。ということで作ったのが、qrintfです。 qrintfは、Cプリプロセッサのラッパーとしてソースコードに含まれるsprintfの呼出フォーマットを解析し、フォーマットにあわせたコードに書き換えることで、sprintfを高速化します。 たとえば、以下のようなIPv4アドレスを文字列化するコード片を sprintf( buf, "%d.%d.%d.%d", (addr >> 24) & 0xf

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    asonas 2014/10/02
  • Unix系OSの権限分離の変遷について(もしくはなぜ、アプリ単位の権限分離が求められるようになったか)

    Unix系OSの権限分離の変遷について(もしくはなぜ、アプリ単位の権限分離が求められるようになったか) [ブコメした件について。大筋でおかしなことは書いてないと思いますが、出典は確認していません] Unix系OSにおける権限分離は、伝統的に、利用者ごとに異なるuser idを割り振り、これを用いてアクセス制御を行うという方式で実現されてきた。また、デーモンプロセスについては、不要な権限付与を避け、デーモンプロセス間の相互作用を抑制するために、デーモンごとに専用の「user id」を発番するのが一般的な慣習とされるようになったという経緯がある。 しかし、2000年代に入ると、インターネットの普及とあいまって、クライアントサイドではこのような「利用者ごと」の権限分離では不十分という考え方がされるようになってきた。具体的には、 (オンラインバンクのパスワードに代表されるような)攻撃価値が高い情報

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    asonas 2014/06/05
  • Kazuho's Weblog: 良いソフトウェアに求められる3点セットとJSXの開発手法の改善とgit-pushdirについて

    テスト駆動開発(TDD)の一般化とGitHubの登場によって、機能追加の際にコードとテストを同時に実装する(そして、両者を一括してmasterにmergeする)という開発手法が一般化してきました。 しかし、「良いプログラム」の要素を構成するのは、コードとテストのみではありません。動作するコードと、その品質を担保するためのテストがあったとしても、適切なドキュメントがなければ、ユーザーはそのプログラムをどうやって使ったら良いかわかりません。 つまり、ユーザーに使いやすいプログラムを継続的に開発/提供しようと思うと、 コード テスト ドキュメント の3点セットを提供する必要があるのです注1。 今日のJSXが抱えている最大の課題は、ドキュメントが不足しているという点にあります。その原因は、「機能追加」の際にコードとテストのみを実装してmasterにmergeすることを繰り返す一方で、ドキュメントは

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    asonas 2014/05/09
  • Heartbleed脆弱性と、その背後にあるWebアプリケーションアーキテクチャの一般的欠陥について

    ■Heartbleedのリスクと善後策 Heartbleedは、攻撃者が一定の条件を満たすOpenSSLが動作しているサーバの、任意位置のメモリを外部から読み出すことができてしまうという脆弱性です。具体的には、以下のようなリスクが想定されています。 秘密鍵の漏洩による、偽サイトの出現(あるいは中間者攻撃) 秘密鍵の漏洩により、(過去のものを含む)パケットキャプチャの解読 サーバの同一プロセスが行った処理に関連する(他のユーザーのパスワードやセッションキーを含む)データの漏洩 漏洩した秘密鍵を用いた攻撃には、ユーザーを偽サイトへ誘導できたり、パケットの経由点を管理しているなどの、経路上の要件が必要になります。他のユーザーのデータの漏洩については、経路上の要件は不要な一方、攻撃の実施に近いタイミングでサーバにアクセスしたユーザーのデータしか漏れない、という違いがあります。 どこまで対策を施すべ

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    asonas 2014/04/11
  • もうひとつの知られざるオープンソース 〜 ウェブ企業のOSS戦略

    「オープンソースソフトウェア(OSS)」と聞いて、あなたがイメージするものはなんですか? 多くの人は Linux や Apache、Firefox といった成功した大規模なソフトウェア製品を思い浮かべることでしょう。 実は、ウェブ上でサービスを提供する会社のエンジニアたちは、これらとは別の種類のOSSを使って仕事をしています。このブログエントリでは、そのようなOSSを紹介し、それらがなぜ開発され使われているかを説明したいと思います。 ■ウェブ企業におけるOSS開発の実例と合理性 下の図は、Perl で記述される大規模ウェブアプリケーションの一般的な構成を示しています注1。このうち、「自社ロジック」と書かれているところ以外は、全てオープンソースとして開発/公開されているモジュール(ソフトウェア部品)です。各社のエンジニアが密接に協力しながら、ミドルウェアをオープンソースとして整備していること

    もうひとつの知られざるオープンソース 〜 ウェブ企業のOSS戦略
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