たぶん僕らが幼稚園児くらいの頃に世間では最初の流行があって、 お誕生日会のプレゼントに、友達から 「ダッシュ1号エンペラー」をもらった記憶がある。 僕にとってのまさしく1号機となったそのミニ四駆は、 初走行でオフロードを走らせてギヤが砂まみれになって 僕はすぐに興味を失ってしまった気がする。 僕の周りでミニ四駆への熱が再上昇したのは小学3年くらいの頃で、 少し遅れて世間的な大ブームがやってきた。 スーパーミニ四駆からフルカウルミニ四駆へと続くその時代のことを、 ミニ四駆の歴史の中では”第二次黄金期”と呼ぶらしい。 僕らキッズを夢中にさせたのは「改造」という言葉だった。 買ったマシンを説明書どおりに組み立てて完成、ではなく、 ピンバイスとニッパーでボディを肉抜きして軽量化したり、 タイヤを替えたり、ローラーを替えたり、ステッカーを貼ったり色を塗ったりしながら 他の人よりも速くてかっこいいマシ