音楽プロデューサーの川口義晴氏に聞く第2回。今回は、フランス文学を志していた川口氏がどのような経過でクラシックのレコードを作る仕事に就くようになったのかを聞くと同時に、プロデューサーとして何をしたかったのかを語ってもらった。 やはり川口氏のメインテーマは「現代音楽」だが、最初の仕事は今や世界屈指の名ピアニスト、マリア・ジョアオ・ピリスとの録音で、それは意外なきっかけでスタートしたという。 川口: 音楽は我流ですね。ピアノを弾くのも、和声の勉強も直接先生につくことはなく、自分で本を読んでやりました。 ―― 大学時代に音楽活動は? 最初はオラトリオソサエティ合唱団に入部しましたが、あまりにもキリスト教臭いんで半年でやめたんです。それに音楽はそのくらいにして、自分はフランス文学をやるというテーマがありましたから、フランス文学の方の勉強が中心でした。 ―― 仏文で大学院にも進まれています。つまり川
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