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ブックマーク / sumisumi.cocolog-nifty.com (28)

  • 広島土砂災害について - sumisumi

    多くの報道、専門家の解説がなされているので、もうこまごまとは書かない。 結論から言えば、 (1)今回の雨、(2)今回の時間帯、(3)被災地の条件、の3つを考えると、 「確実に安全に生き残る手段は?」と聞かれれば、 それは「なかった」と答えることになる。 つまり、「こうすれば確実に避難できた」ということは、ほぼありえないということだ。 逆に言えば、避難行動をおこすにあたり、 ゲリラ豪雨=局地的短時間豪雨=の災害で、これ以上にない悪い条件で発生した、 ということでもある。 話を「あの場所に、否応なく、すでに住んでいる」 というところから話を始めるのであれば、 あの場所にある以上、被害を避けることは難しく、 未明の暗い中の時間100㎜の豪雨、地表を行くもままならない中では、 せめて、基礎も含めて頑丈な建物の2階以上に住む、という条件でしか、人命確保もありえなかったということになる。 これは認めて

    広島土砂災害について - sumisumi
    ast15
    ast15 2014/08/24
    「土地の引き渡しとともに情報が提供されなかったことに、法律上の責任はなくとも、原因として遡及される。(中略)最終的には、所有者(多くは被害者)、元地主、市、不動産業者、みんなを攻撃することになる」
  • 生態系サービス - sumisumi

    ast15
    ast15 2014/03/12
    生態系サービスっていう言葉を使う時「事業を実施するとX円分の自然を失うことになる」という使い方だけで「A環境はY円分、B環境ではZ円分だから、前者を創出すべき」という使い方は想定されてこなかったんだろうな。
  • 自分を隠すことも大事じゃないか. - sumisumi

    いつも思うのです. 自分の結論の主張から始める人,結論という外側から話をしようとする人は,他人とのコミュニケーションを自ら狭くし,断ってしまっている. 質問から始める人,内側から考え議論を始めようとする人,一旦結論を保留して話をしようとする人,こういう人たちは自らの考えをより合理的なものにするだけでなく,自らがより広い人たちとコミュニケーションを広く取る結果となる. しかし,実際には多くの人が話を聞こうとするのは,前者だったりする. メディアもそうだ. それは見掛け上「わかりやすい」からだ. 結論を聞いて「わかった」気になれるからだ. 大きな声を出す人の声が通るのは,どこかの自治会でも教授会でも同じだ.でもそれで大半の人はそれでよいと思っているか,というとそうではないことが多々あるのは大抵経験されることだ. しかし,AかBかどちががよいか,いまは分からないが,自ら合理的に考えて,自分の考え

    自分を隠すことも大事じゃないか. - sumisumi
    ast15
    ast15 2012/04/28
    よくわかるけど「大事」というのは誰にとってなのかと。「結論の手前」が大事なのであれば、そこが大事だと納得させるかたちでコミュニケーションとるしかなくって、それはけっこう難しい。
  • 矢作川研究所シンポジウム - sumisumi

    ast15
    ast15 2012/02/11
    アユ産卵床にとって「ふるいわけ砂利投入>機械+人力による河床形成」ということなので,やっぱ粒度分布なんだなあ,と./コメントした.
  • いいかげんにしてほしい - sumisumi

    今日の毎日新聞の記事だそうである. http://mainichi.jp/kansai/news/20110904ddn001040003000c.html 見出しは 「台風12号:2棟流失、死亡・不明8人 増水でダム放流--奈良・十津川」 一般の方は何とも思わないかもしれない. しかし,このタイトルは明らかに悪意を持っている. ダム放流で流量が増えたかの様な印象を与えることが目的であることは明らかだ. もう,何回同じことを言っているか知れないが, いつもながら,2つのことを思う. 一つは,このダムに限らず,増水時にダム上流から流れ込む流量以上の流量を下流に流すことはあり得ないということである.バケツはいっぱいになるまでは下流への流量は上流より少なくなるし,いっぱいになれば,入った分しか出ていかない. 蛇口からの流量が悪いのに, それを受けているバケツから水があふれているのを, バケツのせ

    いいかげんにしてほしい - sumisumi
    ast15
    ast15 2011/09/09
    市民との間接的なコミュニケーションを、自分たちの仕事だと捉えていないんだろうな。そこが問題。
  • 電力について - sumisumi

    今日の朝日新聞に中部電力社長の浜岡原発に関するインタビュー記事が掲載されていた. これに関係することを,喫茶店で長々と書いたのだが, 気に入らない. しかし,これにかけた時間がちょっともったいないので,ここにpdfにして,置いておこう. 「hamaoka.pdf」をダウンロード 料金が認可制で,株式会社,というのは,どういう存在なのだろう,というのもちょっと考えさせられる. そうとうに矛盾した存在ではないだろうか. 全体使用量に応じて,料金を釣り上げる料金体系とする, あるいは, 市場原理が利用できる環境を整え,つまり,時々刻々と瞬間的に,需要に応じて電力価格が決められる状況ならば,(供給が固定されるから,値段がつり上がって,) 節電,使用電力の消費の自己規制が行われる余地はある. しかし,瞬間的に値段が使用量にフィードバックする仕組みが各家庭でなければ, 機能しないなぁ,とか, 結局停電

    電力について - sumisumi
    ast15
    ast15 2011/06/20
    「経済環境・雇用の維持と向上を望む国民でありながら,産業界の環境については気にしないでいるように見える.しかし電力価格が上がり経営環境が悪化すれば,雇用も経済環境も維持できない」
  • [雑感]今回の災害を受けて ~長期の視点で~ - sumisumi

    === 今回の災害を受けて 3つ思ったことを書いておこう. ・今後の国全体の姿. ・災害対応の体制,防災計画と1対1の協定 ・東海地域 日語としてはかなり不完全性が高いが,メモとして残す. === 今後の国全体の姿. 今回の災害は,今後, ・国そのもの全体の機能, ・国の産業経済, ・国民生活の質, ・インフラ等の質 を,おそらくは制限し,低下させる方向に変える契機となるものだろう. そうでなければ,いまでも可笑しな方向に走っているのがより整合が取れないようになっていく. 簡単に言えば「バブルはもう一回来るのでは?」という淡い期待はあり得ない,厳しさをもっていろんなことをやっていかなければならない,という気づきの契機となるということである. 「行政が,あれも,これもやりましょう」 「公正な市場の下でモノやサービスを流通させましょう」 などということは,ひょっとしたらもうあり得ない,と言う

    [雑感]今回の災害を受けて ~長期の視点で~ - sumisumi
    ast15
    ast15 2011/03/17
    災害関連ではとてもオリジナリティのあるエントリ。/「現象が確率的に起こるというのを,人が理解していない」/P2P型の自治体間協定の可能性/ローカルメディアの役割など。
  • 指標種と場と - sumisumi

    ast15
    ast15 2010/12/26
    「私は,指標種をうまく選択する,ということが技術であると思う」
  • 里山保全の駆動力 - sumisumi

    ast15
    ast15 2010/05/31
    B案は名古屋だから出てきたのかも……A案で企業が占めるポジションはどうなるかな?企業と地域共同体だとタイムスパンが違うからなあ。コントロールボリュームっていう言葉の使い方も面白い。
  • 愉快な日: sumisumi

    ■ 書きすぎたところがあるので、修正しました。ごめんなさい。 ■ === これは日記です。 午前に、授業とゼミ。 午後は、山間地開発地とその周辺の環境保全に関する勉強会。 === 勉強会。 ・今日のメインは、ミゾゴイという鳥に関する勉強。 ・山間地里山の環境保全と空間管理の議論 ーーー この勉強会・検討会の趣旨はこうである。 西三河の山間地の開発(テストコース)がある。 その開発は当初予定より、面積縮小となり、 縮小で残された土地は取得されたまま、となる。 そこで、 (1)その開発による環境上の影響を小さくするための方法を検討する。 (2)その残地をいかに環境上の代償機能・機能向上できるように、環境保全するための方法を検討する。 というのが趣旨である。 (1)(2)は完全には分離されない。(1)と(2)を組み合わせることで、一体的な効果を高めることができるからである。 例えば、開発地の修正

    愉快な日: sumisumi
    ast15
    ast15 2010/05/29
    土地利用にも多様性が必要、という話。複数の種・生態系を考えたとき「良い環境」という一軸的な概念は存在しない。あとは保全の優先度をどうするか、みたいな議論になるのだろうか?
  • 矢田川、そして国際WS - sumisumi

    === 現地の日 木曜日は「現地の日」にしているのだが、今年度初の研究室の現地である。午後に用事があるので、手近な矢田川の「見学」だけにした。 ーーー 天気が良い。しかし、風が強く、寒い! 三階橋上流(庄内川合流点から4.2k)の砂州。 砂州は顕在。両側が護岸のある交互砂州の河道。 4年生に「差圧マノメータ」の説明をさせる大学院生。 「はい!全員整列!」 水温は17.5度。浅いところは、もっと暖かい。 触っただけで、わかるほどだ。 伏流水は16度ちょうど。 糸状藻類と、付着藻類の付いた石、付いていない石。 この区間は、出水の度に動くからか、石がきれい。 上流の宮前橋直下に移動。 宮前橋を望む(上流) 下流を望む。 これは、片側(右岸)に護岸がない区間。 低水路がやや広く、横断勾配も大きい。 粒径が数cmと下流に比べてかなり大きい。 こちらもモニタの対象とする予定である。 深みにコイがいるは

    矢田川、そして国際WS - sumisumi
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    ast15 2010/05/14
    「土地に関するモラルの観点で考えた場合、発展途上国並」
  • 今日もダム。 - sumisumi

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    ast15 2010/05/10
    『「考えようとしない国民・市民」にどう向かい合うか』
  • よい天気です。 - sumisumi

    ast15
    ast15 2010/03/12
    流域統合モデルの構築。接続部のモデルが欠けているらしい。
  • なかなか落ち着かない - sumisumi

    後期の授業も、卒論も終わったと言うのに、落ち着かない。 終わっていない仕事もあり、来年度に向けての仕事もあって、 結局走り回っている。 === 今日の日記 午前中:来年度の非常勤講師の方の所へ打ち合わせ。 午後:谷津田の開発地の技術検討会 夕方:献血 の後、帰宅。 ===  ナゴヤ球場 という名前の名古屋鉄道の駅は、なくなっていると、今日初めて知った。 午前に伺った先は、「山王」という駅からすぐ。 何度も通過しているのだが。。。 名鉄名古屋駅と金山駅の間にある。 意外にごみごみしていないので、ちょっとした会社を構えるには、ちょっとよいかもしれない。 ===  歩きましょう。 午後の会議は、名古屋駅のすぐ近くの、ハイテクな感じの建物。 「労働産業センター」 18階くらいまであるらしい。 しかし、この建物のの難点は、エレベータのキャパシティーにある。 午前のお仕事が早く終わったので、この建物の

    なかなか落ち着かない - sumisumi
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    ast15 2010/02/19
    「スギ・ヒノキ林の位置づけはどのあたりにあるのか」/「わからない」ときに、とりあえずどういう方針で動くべきなのだろうか?
  • 議論から見える地域像 - sumisumi

    昨日、ある大きな公園の計画に関する委員会に出席した。 この予定地が川のそばにあり、川の持つ環境や生態を利用する観点や、防災機能空間の観点から自分が出席しているわけである。 そこで、 「地域に住んでいる人には見えていることも、 いわゆる専門家にはそう言われて気づかされることは多い」 ということを体験した。 専門家と呼ばれる学識経験者や大学関係者は、 それぞれの分野からの問題を認識している。 ところが、一つの空間にそれぞれの問題や課題を網羅的にあるいは鳥瞰図的に瞬時に把握する能力があるわけではない。 こうした委員会には、市民委員と呼ばれるような地域の方が入っておられる。そうした方からは、地域からみた視点、特に住民として、地域活動を行うものとしてのの視点、ボランティア活動やそこで経済活動を行う者から見た視点など、言われてみればそうだが、最初から網羅的に認識しにくい事柄を指摘される。 ・公園や公共

    議論から見える地域像 - sumisumi
    ast15
    ast15 2010/02/14
    「こうした教育を受けた者ほど、不満が高まる一方となり、そうした人材ほど役所に行かなくなる」
  • 出張です - sumisumi

    今日は久しぶりの出張。 京都に出かける。 地下鉄四条駅の近くだったが、 狭い道で車が渋滞する様子。 こんな場所も。 ーーー 研究会は、木津川の河川生態に関するもので、この2年は研究会のみ実施されてきたが、1997年頃から、河川工学や水質関係、生態関係の研究者がほぼ同じフィールドで行ってきたこの枠組みもこれで最後とのこと。 研究室でのたまりの調査も今年を最後にする予定であったので、切りを付けるはよいのだろう、と思う。 ただ、最初に調査していた砂州が、河川事務所によって植物伐採されたという報告があった。(たまりやわんどの調査とは違う砂州なので、目にしていない。) この風景の真ん中の砂州の植生が、「原っぱ」になったそうである。 研究者からは、なぜ研究会に事前に言わなかったのか、とか、皆伐はやめたほうがよいとか、いろいろ非難や質問があったが、事務所側からすれば、そういうものに引きずられて実施ができ

    出張です - sumisumi
    ast15
    ast15 2010/01/20
    『どこかで「ちょいと」やったこと(やられたこと)を、 実務のところでがっちり調査研究することは、どう評価されるのか』
  • 物理と生物のハンドシェーク - sumisumi

    ast15
    ast15 2009/12/26
    「そうした材料や議論が自己形成的に作成・成立するようなプロセス」は誰かがつくろうとしなければつくられないと思う。
  • 専門のお隣。 - sumisumi

    仕事もそこそこに、帰りの喫茶店で、たまっていた読み物に一気に目を通す。 業界モノが多い。 昔ふうに言えば「土木」。 ちょっと前ならば「建設」。 今ならば「社会基盤」。 業界誌には、 「これからの建設産業はどうあるべきか」 同窓会誌には、「土木への期待」 など、この分野の将来がテーマになるものが多い。 そのタイトルを見ただけで嫌になるテーマである。 来、土木は、基盤を作り、災害を軽減する。公共性の高い事業であるから、そもそもその建設そのものが制御されるものである。市場経済に乗りにくいものである。だから、あるべき論は、社会の需要をどう考えるか、社会の負担能力はどれだけあるのか、をいう公共の視点から発せられなければならないはず。そのための基礎情報が整理されないなかで、ごちゃごちゃ言っても始まらない。 ばさっとそれらの冊子をテーブルの上に置いて、はたと思う。 ーーー 建設産業、という言葉への違和

    専門のお隣。 - sumisumi
    ast15
    ast15 2009/12/01
    「固定した土台を作ることが、産業なのか」/維持管理と持続可能性
  • 自由な発想と境界条件 - sumisumi

    === これは日記です. === ・午前中:共同研究の打ち合わせ. ・昼:会議 ・午後:個別ゼミ メール等処理. 教授会(発言権あってないようなもの) ・夕刻:卒研生の対応(論文修正,研究指導) メール処理等雑用. ーーー 外部委員会や懇談会などの,議事録やら速記録やらの確認要請が立て続けに,3件もあった. Wordのファイルで送られてくる. 「重い仕事」と思いきや,やってみると結構早く読める. 成り行きが分かっているからである. しかし,原稿起こしをする事務局の立場になれば, こうしたものは,難しいもののはずである. 録音テープから,一言一句そのとおりに起こすと,話し言葉や指示語が多く,文にならない. しかし,気を利かせて言葉をまとめると,「言った通りになっていない」と起こる「センセイ」が居られる場合がある.だからといって,ベタ打ちの原稿が届くようになると大迷惑をこうむるのが他,の委員の

    自由な発想と境界条件 - sumisumi
    ast15
    ast15 2009/11/19
    問いそのものの失敗を指摘するのが若者の義務!/分かっていないと計算が進められないという点で、「制約条件」よりも「境界条件」という語のほうが適切なのかな?
  • 牧田川/世の中「ぜろいち」ではない - sumisumi

    === 今日は牧田川の現地調査。 数cmであるが、少し水が高かった。 2日前の雨の影響がまだ残っているようである。 前々回延期になっていた、河床の鉛直水圧勾配の計測である。 鉛直方向の水のやりとりの向きを推定するのである。 ドジョウやらカニやらがいたが、動物の足跡もあったが、 今日は目もくれず、ひたすら測量・温度計測・マノメータ計測を行う。 この現場を楽しむには、「調査をしない日」が必要である。 河床内部の水圧鉛直勾配計測の「田植え」。 4人が川を横断して一列に並ぶ。 「はーい、一列にならんでー」 「20cmだけ、川底にアルミパイプを打ちましょー」 かんかんかん、と多良峡に反射し響き渡る。 「ビニールチューブを使ってマノメータ作ってー」 「できた人、手を挙げてー」 「はーい、先生、下向き1.5cmでーす!」 測量担当の私がその場所に行き、 水面高さをレーザーレベルで測り、 さらに平面位置を

    牧田川/世の中「ぜろいち」ではない - sumisumi
    ast15
    ast15 2009/11/17
    「ひとつの瀬淵の単位では水交換現象を単純化できない」ことがあるらしい。