【中崎太郎】サッカーJ1のサンフレッチェ広島が、逆転劇で連覇を決め、サッカー専用スタジアムの建設構想が、がぜん注目を集めている。批判を浴びた松井一実市長の「2位でいい」発言も、背景にあるのは新スタジアム問題。連覇でクラブやサポーターらは「市中心部への移転」に期待を膨らませるが、ハードルは高い。 12日、株主やスポンサーを集めて広島市内のホテルで開かれた優勝祝賀会。お祝いムードに包まれる中、あいさつに立ったサンフレッチェの久保允誉(まさたか)会長や加藤義明後援会長は、口々に新スタジアム建設への期待を語った。 一方、優勝決定目前の3日に「2位でいい」と発言し、謝罪した松井市長。4日には、発言の真意について「スタジアム問題を検討している立場からすると、諸問題があってうまいこといってない。(検討に)時間が取れるという意味で現状(2位)でいいと言った」「優勝したらますます責任が重くなる」と説明してい