1960年代の研究で「動物は食事を労せず得るよりも、なんらかの対価を払って得ることを好む」ということが明らかになり、コントラフリーローディング効果と名付けられました。コントラ(contra)は「逆」、そしてフリーローディング (freeloading) は日本語にすると「たかる」という意味なので、日本語では「逆たかり行動」と呼ばれたりもします。 この実験では、レバーを押すと食事がでてくる仕組みを学習させたネズミに、2つの選択肢を与えました。自由に食事が取れるボウルと、レバーを押すと食事が出てくる装置です。多くのネズミはボウルからではなく、わざわざレバーを押して食事を獲得しました。つまり、この研究では動物は本能的に苦労や努力などの対価を払って報酬を得ることを好むということを示しています。 動物は本能的に対価を払うことを好む根拠として、「コントラフリーローディング効果」という言葉がビジネス書や
