寺尾紗穂(てらお・さほ)/1981年、東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。シンガー・ソングライター、文筆家。著書に『原発労働者』『あのころのパラオをさがして』『彗星の孤独』など。2021年に自身のレーベル「こほろぎ舎」を設立(撮影/写真映像部・上田泰世) AERAで連載中の「この人のこの本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。 『日本人が移民だったころ』はパラオからの引き揚げ者たちの、戦前から戦後の経験を聞き書きし、個人の生き様を丁寧に見つめたルポルタージュ。著者・寺尾紗穂さん自身の感覚を大切にし、取材のいきさつや旅の情景などを織り込んで「ノンフィクション・エッセイのような形」でつづる。緻密な調査のもと、歴史の裏に埋もれている声をすくい取ろうとする著者の目線を通して「移民」を多角的に捉え、新しい地図を描くように読める本。
![「日本人も移民だった」 ミュージシャンの寺尾紗穂が国策として海外移民を推奨する「日本」を生きた人々を追うルポルタージュ | AERA dot. (アエラドット)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/92c8965bc4276e88ddb377843ac9ec870c8ea5cc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Faeradot.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F7%2Fa%2F1200xm%2Fimg_7a6a5329889dc059ad8cca6251b3860c816395.jpg)