母のしんどさは、社会問題と地続きだ。非正規雇用問題、長時間労働、男女の格差、政治への関心の低さ。あきらめずに、声を上げ続けなくてはならない(撮影/写真映像部・高野楓菜) 共働きであっても、女性にばかり育児の責任や負担が押し付けられる現状は変わらない。母としての責任感が強い女性たちは、母でいることにしんどさを抱えている。その根底には何があるのか。AERA 2024年1月1-8日合併号より。 * * * 仕事と育児の間で生まれるしんどさに加え、「母であれ」という社会的な圧力と、知らずにそれを自分でも内面化してしまっているしんどさを、取材では多くの女性から聞いた。 都内で働く戸田郁子さん(仮名・42)は、37歳で長女を出産後、急激に自分が母親にシフトさせられたと感じた。仕事が好きで、お酒を飲むのも大好き。ダンスの勉強も20年していた。妊娠すると「こんな自分が母で無事に生まれるのか」と不安にさ
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