富士通の野副州旦社長が8月5日、6月の就任以来初となる経営方針説明会を開き、黒川博昭前社長の路線を引き継ぎながら、09年度に売上高営業利益率5%の達成を目指す方針を説明した。特に成長のドライバーとして海外事業を重視し、同年度に海外売上比率を40%に高めたい考えだ。 野副社長は「ここ数年で富士通の強さが見えてきた。これをさらに強くする」と話し、グループで2万人以上のSE人材を抱える同社の強みを強調。一方で「課題も見えてきた」として改革を進める考えも示した。 ソリューション/SIビジネスでは、営業とSEの一体化といった改革を進め、07年度には国内SIビジネスの営業利益率が10%近くに改善するなどの成果が出てきている。サーバ市場での金額シェアでも07年は4年ぶりにトップシェアを奪還するなど、製販一体の取り組みが成果になって現れてきた。 サービスとプロダクトの相乗効果を高めるなどの取り組みで国内ビ