中国の崔天凱駐米大使は8日、米ワシントンで講演し、日本の歴史認識問題について「日本国内の風潮を非常に気にかけている」と述べ、今後の動向を注視する考えを示した。 大使は「日本の一部政治家は、第2次世界大戦で負けたのは原爆のせいだと信じているが、それは間違いだ」と指摘。日本の敗戦は「平和を愛する反ファシストの国と国民がもたらした」とした上で、「第2次大戦後の国際秩序に挑戦することはできない」と述べ、歴史を直視するよう日本側に求めた。 日米両政府が同盟強化を打ち出した3日の日米安全保障協議委員会(2プラス2)合意については「政治指導者が正しい選択をすることを望む」と述べるにとどめた。(共同)