ブックマーク / ichinics.hatenadiary.com (7)

  •  けいおん!!/「せーの!」の空気 - イチニクス遊覧日記

    「けいおん!!」が面白いです。 1期も楽しみに見てたものの、主に楽しみにしてたのはライブシーンで、2期が始まる前も、新曲楽しみだな〜くらいに思っていた。 でもなんか、2期はもう、毎回がとても楽しい。なんかこう、見てるとしだいに顔がほころんでしまうんだけど、この気持ちをなんにたとえよう…って考えてみると、ちょっと難しいです。 萌え、みたいなものじゃないんですよね。や、ほんとに。ほんとですよ? って言い訳するとうそ臭くなるけど、自分にとっての「けいおん!!」は、キャラが好きってのとは違うんだよな…。まあ、強いて言うならムギが好きなんですけど、これは2期になっていちばん変わったのがムギだからなんだと思う。や、ほんとに…! → けいおん2期の楽しさはまず、そうやってムギが変わったって思えるような、キャラクターと、その関係が少しずつ進んでいく様子がとても丁寧に描かれていることにあると思う。続けて見て

     けいおん!!/「せーの!」の空気 - イチニクス遊覧日記
    atoz
    atoz 2010/06/06
    「1期のライブシーン*1にあった、あの目配せして「せーの!」って呼吸を合わせる瞬間が、日常の中にも広がってるのが2期のような気がします」
  •  2001年3月のセガサターン - イチニクス遊覧日記

    Sがセガサターンをくれるというので、荻窪までとりに行った。Sの家に行くのは2回目だったけれど、大通りを左にまっすぐ行ってトンカツ屋(牛丼だったかもしれない)の角を右、という説明どおりに路地を入ると、すぐにSのオレンジのバイクが見つかった。 「あれも売り先は決まってるんだ」とSは言った。まだ埼玉に住んでいた頃、買ったばかりのそのバイクに触って怒られたのを思い出す。歩いて5分のフォルクスへ行くのにも、Sはひとりでバイクに乗って行った。「それなら乗せてくれればいいのに」というTの言葉に「どっちかだけ乗せるのは不公平でしょお」と抜け切らない名古屋なまりでへらへらと笑っていたのも懐かしい。 気なんだかよくわからない笑顔は相変わらずだったものの、Sの部屋は様変わりしていた。家具は全てなくなり、紙袋に入ったセガサターンと、スーツケースひとつ、後はいくつかの空き缶が部屋の隅に並んでいるくらいだった。はじ

     2001年3月のセガサターン - イチニクス遊覧日記
  •  「(500)日のサマー」 - イチニクス遊覧日記

    監督:マーク・ウェブ 「スミス聴いてるのね、私もスミス好き!」みたいな出会いのシーンを予告で見て、これは…と思い見に行ってきました。 よかった、と、ひと言で言ってしまうのはためらわれるくらい、とても身につまされる物語でした。いろいろあるけど、だからといって暗くなるわけではなく、夢物語というわけでもない、バランスのとれた映画だったと思います。 【内容にちょっと触れています】 映画では、主人公が、サマーという名前の女の子に恋をした500日間が、時系列でなく、500日を行ったり来たりしながら描かれます。だから、花畑を背負っているような顔の直後にこの世の終わりのような顔が現れたりもして、場内には時折笑い声も起こっていた。そしてだんだんと、500日の全体像が見えてくる、という構成になっています。 → 客観的に見て、トムのサマーへの恋は、完全に負け戦というか、ぬののふくを装備したままバラモスに挑んでい

     「(500)日のサマー」 - イチニクス遊覧日記
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    atoz 2010/01/12
  •  隣の家の少女/ジャック・ケッチャム - イチニクス遊覧日記

    隣の家の少女 (扶桑社ミステリー) 作者: ジャックケッチャム,Jack Ketchum,金子浩出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 1998/07メディア: 文庫購入: 66人 クリック: 960回この商品を含むブログ (245件) を見るこのの名前は何度も見たことがあって、どうやらこわいらしい…という漠然としたイメージはあったのですが、先日なんとなく手にとり読み始めたら、想像以上に恐ろしくて、しかも読み終えたときの、どんよりとした気分といったらなかった。 読んでいる間はせかされるようにページをめくっていたから、面白かったのだと思う。ただ、そのページをめくるということ自体が、この物語で主人公が負う「罪」とも重なっていくようで、気が重かった。 あとがきでも書かれていたように、この物語のきっかけとなる隣の家の母親、ルースには、作者の興味が向けられていないように感じる。ルースの動機のようなもの

     隣の家の少女/ジャック・ケッチャム - イチニクス遊覧日記
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    atoz 2008/09/04
    ケッチャム先生のことは尊敬している。
  •  よしながふみと志村貴子 - イチニクス遊覧日記

    よしながふみの「愛すべき娘たち」第3話についての「やさぐれ日記暫定版」さんの文章を(昨年のものですが)、コメント欄の追記(こちらも興味深いです)があったおかげで改めて読みかえしました。 けれど、オレがどうしても若林の非の打ち所のない造型に納得がいかないのは、彼女が「人を愛すること」の矛盾を受け止めず、宗教にその帰着を求めた点である。別に宗教がイカンと言っているのではない。しかし、この結末には、そもそも「人を愛すること」じたいが、見方を変えればれっきとした一つの暴力であり、同時に不特定多数の「特別に愛されなかった誰か」を生み出す酷薄なエゴである、という認識を背負おうとしていないように感じられ、それはよしながの作風が内にも外にも潔癖さを描こうとするが故の限界点に思えてしまうのだ。作中では対照的に描かれる生き方だけど、若林が選んだシスターという道も、第4話に登場する牧村という女性がたどる転落と相

     よしながふみと志村貴子 - イチニクス遊覧日記
    atoz
    atoz 2008/03/01
    「背徳感のようなものにはほとんどスポットをあてず、「好きになること」の気持ち良さが描かれる。そしてそれが自己憐憫やら自己愛やらであってもビクともしない衝動に、魅力を感じてしまうのだ。」
  •  「青い花」/志村貴子 - イチニクス遊覧日記

    昨日の「ぼくは、おんなのこ」で気持ちが盛り上がったので「青い花」を再読しました。すばらしいな。一気に読むのと、連載で読むのとじゃやっぱり違うよなぁ、とか、しみじみ思ってしまった。 青い花 1巻 (F×COMICS) 作者: 志村貴子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2005/12/15メディア: コミック購入: 18人 クリック: 156回この商品を含むブログ (480件) を見る「青い花」は女の子の、おもに女の子に対する恋と友情を描いた物語。 「青い花」で描かれる女子校の日常、そして女の子どうしの関わりの道のりは、いたるところにいつか見た断片がちりばめられていて、読んでいるとまるで、忘れていたものを掘り起こされるようで胸がつかえる。 もちろん、現実はこんなに美しいものではなかったけれど、それはまだ自分の生きている場所を把握していない頃の、そんなことを意識すらせずに何かを信じているよう

     「青い花」/志村貴子 - イチニクス遊覧日記
    atoz
    atoz 2008/03/01
    「志村さんの描く物語は、ここでもやはりこちらの予想するところとは軸をずらし、その葛藤についてはほとんど触れられない。」
  • イチニクス遊覧日記 - 「男の子ばかりが子どもでい続けることを許されるのかよ!」と思っていた。/ 「放浪息子」/志村貴子

    放浪息子 (1) (BEAM COMIX) 作者: 志村貴子出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2003/07メディア: コミック購入: 15人 クリック: 381回この商品を含むブログ (271件) を見る「放浪息子」が描くのは、女の子の格好をしたい男の子[ニトリくん]と、男の子の格好をしたい女の子[高槻くん]と、その友達の物語。これが、今まで見たことのないような形で、でもきっと少なくない人の、わたしの中にもある拘泥に触れるような物語で、読みながらずっとどきどきしていた。あの、性別が決定されるということに対する戸惑い、とか、恐怖。それは今でもたまに思い出すし、うまくいえないままで、ある。 自分は性差についての話とか、あんまり好きじゃないんだけど、この作品はその部分におおらかに踏み込んでいて、やっぱり志村貴子さんはすごいなぁ、と胸がいっぱいになってしまうのだ。 そして、少年少女の

    イチニクス遊覧日記 - 「男の子ばかりが子どもでい続けることを許されるのかよ!」と思っていた。/ 「放浪息子」/志村貴子
    atoz
    atoz 2007/02/02
    『放浪息子』と『青い花』の共通点。
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