前財務省事務次官のセクシュアルハラスメント(セクハラ)問題は、メディアで働く女性が被害に遭った。県内のマスコミ業界で働く30~40代の女性3人に、県内の業界の事情や、セクハラ問題にまつわる本音について話を聞いた。これまで、セクハラの体験を社内でもあまり語ってこなかったという彼女たち。「大事(おおごと)になるから」「仕事相手との関係が完全に壊れてしてしまう」「(自分自身が)担当を外されるのではと不安だった」などと複雑な心情を語った。セクハラを我慢しながら仕事してきたことに「私たち、セクハラに慣れすぎていたのかも」と異口同音につぶやいた。 事務次官問題の受け止め A あのような発言をする人はいる。相手が事務次官だったから大きな問題になった。逆に週刊誌に訴えたのは、よっぽどこの事務次官に恨みがあったのかなと思った。そう思う自分が、セクハラに慣れ過ぎているとも思った。 B 女性が夜の会食に行ったこ