社会的弱者を支える無料電話相談窓口「よりそいホットライン」の沿岸セミナーは18日、宮古市小山田2丁目の市総合福祉センターで開かれた。被災地で顕在化する貧困や自殺の諸問題に対し、本年度から始まった各自治体の生活困窮者自立支援事業との連携を通した支援のあり方を考えた。 ホットラインを運営する社会的包摂サポートセンター(東京都文京区、熊坂義裕代表理事)が主催し、約70人が出席。熊坂代表理事と、同事業に伴い開設された「くらしネットみやこ相談室」の有原領一主任相談支援員が事例報告した。 熊坂代表理事は、被災地から全国に広がったホットラインの活動が、自殺を考えた人や性的少数者のセーフティーネットになっていると紹介。「支援へのつなぎ」となる電話相談事業の効果を上げるため、具体的支援の充実も求め、「医者が患者を往診するように、こちらから手を差し伸べ、同じ目線で聴くアウトリーチの手法が必須となる」と強調した
台北市で31日、性的少数者(LGBT)らのパレードが行われ、大勢の参加者が差別の撤廃や同性婚を認める法改正などを訴えた。 毎年10月末に行われ、今年で13回目。日本や韓国、香港、東南アジア諸国などからもLGBTとその支持者が集まり、同種のイベントとしてはアジア最大とされる。中央通信社は参加人数を数千人と報じている。 パレードは、午後2時すぎに総統府前を出発。参加者は思い思いの服装で、LGBTを象徴する虹色の小旗を掲げるなどして、市内の2つのルートを練り歩いた。 日本から来た男性(35)は「こんなにたくさんの同志がいて、勇気づけられる」と話していた。 台湾では、2013年に同性婚を認める民法改正案が立法院(国会に相当)に議員提案されているが、審議が進んでいない。 一方、今年に入り、台北、高雄、台中の3市で同性愛者のパートナー登録が始まっている。 野党、民主進歩党主席で総統選の女性最有力候補の
憲法24条は「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」すると定めている。「あなたは憲法違反の存在だ」。そう言われたこともある。 「人権派」として鳴らす先輩弁護士からさえ「あなたが同性愛者であることを否定はしないが、公にするべきではない。僕には理解できへん」と切り捨てられた。 南さんは「LGBTを『趣味の問題』ととらえる誤解がある」と訴える。 「性的少数者を知らないから、周囲にいる存在に気づかず、当事者の悩みが分からない。当事者は周囲に理解されていないのを知っているから、打ち明けられない。その悪循環が続いている」 「あらゆる人が自分を肯定できる社会を」 著書「同性婚」では、法律で保護されていない同性カップルが、日常生活で突き当たる相続や保険などの契約に関する法律問題を分かりやすく紹介。法の下の平等や幸福追求権を定めた憲法の観点から同性婚が許容される可能性にも触れ、多様な性のあり方が認められる社
「自分も年を重ねれば『結婚しないのか』と聞かれるのか」「それが嫌で家族と疎遠になり、関係が悪化してしまうのではないか」。法事の帰りの電車で母親に「僕は同性愛者なんだけど」と告げた。母親はその場で泣き出した。 「私の育て方が悪かったから。女の子と付き合えばそのうち忘れる」。母親は同性愛という「病気」を治すよう繰り返し求めた。 「同性愛は『気づく』ものであって、『なる』とか『選ぶ』ものではない。やめたいと思ってもやめられるものではない」(「同性婚」)。LGBTのこうした前提を頭では理解できても、母親にはなかなか受け入れてもらえなかった。 そんな母の認識を少しずつ変えていったのは、南さんが大学院修了後の平成12年に交際を始めた現在のパートナー、吉田昌史弁護士(37)だった。 両親を早くに亡くし、苦学して司法試験の勉強をする吉田さんとの交流を重ねる中で、母は「よく考えたら良い子じゃない」とつぶやく
同性愛は治療すべき〝病気〟? 南さんも、誰にも明かせず、思い悩んでいた一人だった。 初めて「性」を意識したのは小学2年のとき。隣のクラスに赴任した若い男性教師が夢に現れ、朝に目覚めると心臓の鼓動が早くなっていた。 当時は学校の教科書も、ドラマや漫画も「同性愛」の存在を教えてくれなかった。 「自分は間違っている。早く直さなければ」。女子に興味があるような仕草を必死で研究し、「今日こそ女の人が夢に出ますように」と毎晩祈りながら眠りについたという。 「同性愛者の男性に電気ショックを与えることで女性とセックスできるようになった」 中学生のとき、父親の書棚で見つけた古い精神疾患の本に衝撃を受けた。同性愛は治療すべき〝病気〟という、偏見に基づく紹介がなされていた。 自分は女性になりたいわけではなく、男性として男性を恋愛対象にする「同性愛者」なんだ-。そう受け止めることができたのは大学進学後。一人暮らし
【関西の議論】「憲法違反の存在」「恥さらし」…同性愛弁護士に投げつけられた言葉 母へ告白、性的少数者の壮絶半生 誰にも打ち明けられず苦悩している人が、あなたのすぐそばにもいるかもしれない。テレビでオネエタレントを見ない日はないが、現実社会では理解が進んでいるとはいえない同性愛者などの性的少数者「LGBT」。自らも同性愛者として、その「生きづらさ」と向き合ってきた男性弁護士がいる。同じ弁護士の男性と結婚式を挙げ、同性カップルが直面するさまざまな問題について、自身の体験を踏まえて本にまとめた。かつて「憲法違反の存在」と言われたこともあるという壮絶な半生について話を聞いた。 「クラスに2人の性的少数者」 著書「同性婚-私たち弁護士夫夫(ふうふ)です」(祥伝社)を発表したのは、大阪弁護士会所属の南和行弁護士(39)だ。 LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を取っ
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