近年、学校の先生は過酷な労働環境を強いられていることが、広く知られるようになった。部活の顧問はしなきゃいけないし、PTA活動にも参加しなければならないし、地域にお祭りがあれば不良行為がないか見守りにいき、と、大変な重労働。しかも、書類仕事が多すぎて子どもの様子を見る余裕がない、という、実に皮肉な状況が生まれているらしい。 文科省から、教育委員会から、いじめはないか、昨今の子どもの状況はどうか、といった調査やアンケートがひっきりなしに来て、いちいちそれに対応しなければならない。いじめ対策をしっかりしろ、という上からの厳しい指導に対応するために、書類に首ったけになって、子どもと向き合う時間を失うという、実に皮肉な状況となっている。 いじめを減らしたいなら、また子どもの指導を充実させたいなら、先生たちに労力的時間的余裕を確保し、子どもとじっくり向き合える時間と体力こそを与えるべきなのに、現実には