日経新聞に「EVシフトに中古の壁」と題する記事があった。中古車・リース車市場で電気自動車(EV)の再販価値が急落しているなどと紹介している。 EVが8割を占めるノルウェーでは充電施設が不足して行列待ちのイライラを伝える記事が目立つ。米国ミネソタ州でも、マイナス20度を超えた寒さの中ではまったく充電ができないので、あきらめた人が車を乗り捨てにする「テスラの墓場」という配信もあった。で、「EVは寒冷地ではあかんわ」となり、ものすごい逆風が吹いている。 EVに乗っている人の多くは、「私は環境エコに貢献している」と思い込んでいるが、世界中の電気の7割は二酸化炭素(CO2)を排出することで産み出している。「エコだ」と自慢顔の人には「アンタ、その電気がどうやって生み出されているんだ」と問いたい。 基本的に電源の7~8割が再生可能エネルギーで生まれているというところになるまでは、「EV=エコ」にはならな
![【大前研一のニュース時評】「テスラの墓場」人気急落のEV 本当にエコ?どう生み出されている電気で走る車の電気 マスク氏自身がブランドの重荷に(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5f30a49e29552efb60d4d8123bcb0ed488f9b4a0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2F0FtlzJ7aUqXwbSFvmlgLPvIgkEM%3D%2F1200x630%2Ffilters%3Afocal%28526x329%3A536x339%29%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FC2LFB7FTZFJ3FJHF6ZALCHHFII.jpg)