三重県の鈴木知事は、20日の会見で、新型コロナウイルスの患者や家族の家に、石が投げ込まれたり、壁に落書きされるなどの被害が三重県内であったことを明かしました。 「誰がいつどこで感染するかわからない中、傷つけ合っても意味がない」(三重県 鈴木英敬知事) 鈴木知事は、「感染による差別は、絶対にあってはならない。差別が起きないよう呼びかけていく」としています。
※政府の「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」でクラスター対策の分析等を担当している、北海道大学大学院医学研究院教授の西浦博氏から「保健医療従事者向けのメッセージ」としてご寄稿いただいた記事を転載します。 …………………………………… 今は2月よりも厳しく、今からこそイベント自粛とハイリスク空間を避ける声を保健医療の皆さんから届けていただけるよう、助けてください。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行対策のメインストリームは「屋内の接触を断つこと」です。これまで、安倍首相から大規模イベントの自粛が要請され、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議からは3条件(密閉空間、密集場所、密接場面)が揃う場所での屋内接触を自粛するように求めてきました。 大規模イベントの中止は当初、科学的エビデンスや専門家会議の提言に基づくものではありませんでしたが、海外での宗教法人での伝播が知られて
先日、別件で取材したベテラン消防署員から「緊急自動車の運転が難しくなり困っています。特に横断歩道を渡っている歩行者はなかなか協力していただけません」。いったいどういうことでしょうか? この状況、私(国沢光宏)も常々感じています。「救急車に対しての道の譲り方が不十分」とか「救急車が来ているのに全く気にせず横断歩道を歩く人」を見かけます。 【画像】緊急車両は最強じゃないと押し通れない!最強車両を画像でチェック! 改めて説明するまでもなく赤色回転灯とサイレンを鳴らして走る緊急自動車(以下、緊急車両)は、急病や火災など秒単位で状況が悪くなる事態のため目的地に急いでいます。 年末年始の場合、お餅がノドに詰まるなど救急車の稼働状況は普段の10倍程度になります。脳や心臓の急な疾病、出血量の多いケガなども、救急搬送の遅れは致命的になります。 もう少し具体的に紹介しましょう。まずクルマ。中央分離帯のある道路
年越しの風物詩「除夜の鐘」に対し、「うるさい」などとする苦情が寄せられ、中止したり時間を夕方や昼間に変更したりする寺院が後を絶たない。さらに、寺の檀家(だんか)の減少などで人手が足りず、深夜の鐘突きを見直す動きも。人間の百八の煩悩を払うという除夜の鐘が、世知辛い現代社会の寒風にさらされている。 「毎年突いてきたのに、年末の風物詩が消えてしまうのは残念」。さいたま市の寺院「玉蔵院(ぎょくぞういん)」で毎年除夜の鐘を突いてきたという自営業の男性(52)は肩を落とす。 JR浦和駅から徒歩5分の市中心部にある玉蔵院。約1200年前の平安時代に弘法大師が創建したとされ、除夜の鐘には毎年約200人が集っていたというが、今年は行われない。 中止決定の契機は、ほかの寺院に鐘の音が「うるさい」と苦情が寄せられているのを、寺側が知ったことだという。かつて昔ながらの個人商店が立ち並んでいた寺の周辺も近年はマンシ
2018年6月9日に起こった新幹線殺傷事件で、横浜地裁は小島一朗被告に無期懲役を言い渡した。これは皮肉にも被告自身が望んでいた判決であり、言い渡された際に「控訴はいたしません。万歳三唱します」と叫び、両手を上げて万歳したという。 【写真】小島被告の家族写真 被告が「一生刑務所に入っていたい」と考え事件を起こすに至るまで、一体何があったのか。事件発生当時、世間の耳目を集めたのは、実の息子を赤の他人のように「一朗君」と呼ぶ被告の父だった。その真意はどこにあるのか、150分に渡り話を聞いた「週刊文春」2018年6月21日号の記事を公開する。なお、記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のまま。 ◆ ◆ ◆ 凶行は、最高時速280キロを超える車内で起きた。逮捕された小島一朗容疑者の外見と惨劇とのギャップをどう理解すればいいのか。取材で浮かび上がったのは、容疑者とその実父との希薄すぎる父子関係だった。実
12月1日、関越自動車道で車が逆走し、運転していた男性(80)が死亡、衝突された車に乗っていた男女2人が重軽傷を負った事故。 群馬県警の調べにより、事故車両に似た車が逆走する前から異常な行動をとっていたことが新たに判明した。 【画像】事故車両が走った“異常”なコース 1日午後2時半ごろ、群馬県渋川市の関越自動車道で撮影された映像に映る、白い軽自動車。 自身が逆走していることに気付いていないのか、スピードを落とすことなく走り続け、前から走ってくる車が危うく避けるように見える場面も収められていた。 動画の撮影者: 私が乗っていた車がだいたい(時速)80kmくらいで走っていたんですけれど、それを軽々追い抜いていったので、(時速)100kmくらい出ていたんじゃないか… (運転していたのは)白髪の男性で、高齢者だったようです。まっすぐ前を見て、少し前のめりでハンドルにすがりつくような感じ。 この映像
Q. 専門性が身に付かない ■学歴よりもコンパスを持つ 意外と意識している人はまだ多くないのですが、私たちはこれからすごく長寿の時代を生きることになります。たとえば100歳まで生きるとすると、90歳くらいまでは働くことになるでしょう。でも、約70年間1つの会社で働くなんてありえないですから、どこかで転職をすることになる。そうしたときに、専門性が身に付いていない人は生き残れないわけですね。 MITのメディアラボの標語に、“Compasses over Maps”という言葉があります。昔だったら、偏差値の高い大学を出て、大企業に就職して、そこで管理職になればそこそこ生きていけた。それが人生の「地図」だったわけですね。でも今の時代、地図はどんどん変わっていく。昨日までそこにあった橋が急になくなったりするわけですよ。コンパス、つまり進むべき方向を見定めて前に進む力が必要になってくる。それが専門性で
「韓国は日本とは非常に異なる歴史を持ち、非常に異なる地政学的状況にある。こうした要因から中国は韓国が米国との同盟から離脱する可能性がはるかに大きいと見ている」。 米シンクタンク米戦略国際問題研究所(CSIS)のマイケル・グリーン上級副所長は4日(現地時間)、米議会傘下の米中経済安保検討委員会が主催した「2019年米中関係検討公聴会」に出席し、このように述べた。 韓国は日本など他のアジアの国に比べて米国から脱同盟する可能性がある環境にあり、これを知る中国が機会を眺めているという主張をしたと、米政府系放送のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が5日報じた。 この公聴会は米中関係を研究する専門家らが議会に専門的な助言をする席で、米国が経済・安保分野でどのように中国に対して優位を維持するかに焦点が合わされた。 グリーン副所長は議会に提出した陳述書で「中国の習近平国家主席が執権した後、中国は韓国が米国と
「カツ丼大やめます」ー。 連日熱戦が繰り広げられている兵庫県西宮市の甲子園球場近くにある、超デカ盛りカツ丼で有名な老舗「大力食堂」に、今年、そんな貼り紙が掲げられた。「お腹を空かせた高校球児のために」と1966(昭和41)年の創業以来続けてきた「名物」に何があったのか。高校野球ファンで賑わうお店を訪ねた。 【画像】このボリュームすごすぎ! かつてデイリースポーツの紙面でも紹介されたカツ丼 店は甲子園球場の西側にある「新甲子園商店街」の一角にある。昔懐かしい店内には、壁一面どころか天井にまで色紙が貼られ、高校の部活から往年の名選手、沖縄から韓国、台湾からのお客のものも。「壁が埋まってしもて、天井に貼ろうと思ったんやけど、脚立から落ちてしもてな。2階にもまだ50枚ほどあるけど、どないしよかと…」。店主の藤坂悦夫さん(81)が朗らかに笑う。 大盛りカツ丼(正式には「カツ丼大」)は、そんな藤坂さん
3月末にリニューアルされた滋賀県のホームページ(HP)で不具合が多数発生した問題で、HPの設計(情報設計)に根本的な欠陥のある疑いがあることが、複数の専門家の指摘で分かった。県は緊急対策チームを設け「当初の不具合は改善できた」と説明するが、専門家は「このまま改善を進めても、問題は解消されないのでは」と疑問を呈している。 県広報課などによると、リニューアルはHPを整理し、スマートフォンなどでも見やすくしようと、2017年10月から検討を開始。費用は前のHPを作成した業者が提出した参考見積もりを基に、1000万円を18年度当初予算に計上した。提案内容も評価する「公募型プロポーザル方式」に応募した2社のうち、同県米原市の業者と昨年6月、約976万円で契約。この業者は、徳島県板野町の業者に再委託していた。 その際、HPを運用管理するシステム「CMS」を変更。約3万8000あったページを約2万200
厚生労働省は、妊婦の血液から胎児の染色体異常を推定する新型出生前診断(NIPT)のあり方を議論する初めての検討会を今夏にも設置する方針を固めた。日本産科婦人科学会(日産婦)が3月に発表した実施施設を拡大する新指針案に対し、複数の医学系学会が反発して混乱が続いているほか、指針を無視する営利目的の施設も急増しており、国として対策が必要と判断した。出生前診断について国が検討に乗り出すのは20年ぶり。 【図解】新型出生前診断の主な変更点 日産婦は22日の理事会で新指針を決定する予定だったが、厚労省から21日に国の議論に沿って対応するよう求められ、見送る方針。検討会は実施施設の要件などが議題になる見通しだ。 NIPTは胎児のダウン症など3疾患の可能性が母親からの採血だけで分かる。だが、胎児の異常を理由にした中絶につながる懸念から「命の選別につながる」と論議を呼んできた。 国内では2013年、施設の認
安倍政権は、結婚して子どもを産みたい人の希望が全てかなう「希望出生率1.8」を2025年度に達成する目標を掲げる。しかし、実際の合計特殊出生率は3年連続で0.01ポイント低下し、実現にはほど遠い。 出生率の低下が続くのは、39歳以下の出産が伸びていないことに加え、かつて年間の出生数が200万人を超えた「団塊ジュニア」世代(1971~74年生まれ)が40歳代半ばになったことが大きい。産む女性の数が減れば、子ども全体の数も減少する。 戦後日本の出生率は、2度のベビーブームを経てから一貫して下落傾向にあり、2005年には過去最低の1.26にまで落ち込んだ。近年は、認可保育所の整備や不妊治療を受ける人への助成拡大などさまざまな施策による後押しも手伝い、微増傾向が続いていたが、ここにきて足踏み状態が続く。未婚化や晩婚化が影響しているとみられる。 10月から幼児教育・保育の無償化が始まるが、子育て支援
全国各地で医師不足が深刻化している。 今月、熊本県八代市にある介護老人保健施設「アメニティゆうりん」で、条例で義務付けられている常勤の医師が不在だった2018年2月から5月までの間に、入所者11人が亡くなっていたことが判明した。 【画像】人口10万人に対する医師の増減データ カルテに不審な点はなく、県は施設に対して速やかに医師を配置するよう勧告した。 しかし、施設の理事長は「一生懸命、いろいろな方のツテを頼って医者を探したが見つからなかった。非難されるのであれば地域医療は成り立っていかない」と話した。 厚生労働省のデータによると、全国で医師の数は過去最多となる約32万人。その一方で、専門家は問題を指摘する。 医療ジャーナリスト油井香代子氏: 医師の数は地域によって違いがあり、医師が集中するのは大都市です。 最先端の医療技術があり、情報が多くあるので都会に集中する傾向があります。 その影響で
5歳で警察沙汰、3年の逃亡生活。絵に描いたワルがヤンキー系ドラマ御用達の不良ファッション専門ショップを立ち上げるまで
日本は1990年代から長いデフレにあるが、この間も、大学の学費はほぼ一貫して値上げされてきた。家計は負担に耐えられず、今や学生の2人に1人は奨学金を利用する。なぜ、こんなに学費負担が重くなったのか。【毎日新聞経済プレミア・渡辺精一】 ◇深まった私立大「学費依存」 大学の2016年度入学者の「入学金+年間授業料」は、国立大81万7800円(国の標準額)、公立大93万1200円、私立大113万1200円。88年と比べ、国公立大は約2倍、私立大は約1.5倍だ。 こんなに高くなった理由は、大学教育への公的支出が貧弱なことが大きい。高等教育への支出の家計負担割合は経済協力開発機構(OECD)加盟国中、英国に次ぎ2番目に高い。しかも、その重さは増すばかりだ。広島大高等教育研究開発センターの集計から、学生1人あたりの教育費負担(15年価格で算出)の推移をみると、政府負担は79年の79万円をピークに低下傾
22日に開票された杉並区議会選挙で3275票を獲得、48議席中18位の上位当選を果たし話題を呼んでいる洞口朋子氏(30)。 警察庁が「極左暴力集団」と呼び、「依然として“テロ、ゲリラ“事件を敢行する一方で、周囲に警戒心を抱かせないよう、暴力性・党派性を隠しながら大衆運動や労働運動に介入するなどして、組織の維持・拡大をもくろんでおり」と指摘する新左翼「中核派」の活動家でもある。 “中核派区議“が誕生したことについて、区民はどう思っているのだろうか。駅前で話を聞くと、「中核派?知らない」(20代女性)、「私の中では昔の赤軍派とか、そういうイメージ」(50代女性)と、少し困惑気味の意見もある一方、「変革が起きるんじゃない。やっぱり壊して欲しいわけだよ、色んなものに対して」(70代男性)、「民意で選ばれたということから、出自がどうあれ当選したことは間違いない」(50代男性)と、見方は様々のようだ。
2018年9月、米ニューヨークで「World Umami Forum(ワールドうま味フォーラム)」を開催し、世界に向けてうま味発見110年を発信した味の素。うま味で世界の食をリードしてきたが、うま味にまつわる課題も発生。その課題にどう取り組んできたのか、西井孝明社長に聞いた。(前回の記事は、「スマートクッキングはうま味のなせる技 味の素社長」) ――18年9月、うま味発見110年を記念する「ワールドうま味フォーラム」の開催は、米国ニューヨークでした。 うま味は、米国の近代的な食事スタイルの形成に大きく貢献してきたのですが、同時に大きな課題も突き付けられていました。その解決のために、まずは米国で実施する必要があったのです。それは、68年に端を発した中華料理店症候群(チャイニーズレストランシンドローム)です。当時、中華料理店で食事をした人が健康被害を訴え、それを調査した科学者が、原因は料理に使
人手不足が叫ばれるなか、大手企業がいま、「早期希望退職」という名のリストラで、45歳以上の人員整理に走っている。 「『あなたは残っても仕事がない』と言われた。それなりに貢献してきたと思っていたので、ショックで食事が喉を通らなかった」 NEC社員のAさん(48歳、SE)が胸中を打ち明ける。傷つけられたプライド、将来への不安……。上司の言葉はあまりにも残酷だった。会社人生半ばで突然、退職を迫られるサラリーマンの声が悲痛になるのは、無理もない。 希望退職とは名ばかりの、退職強要まがいの「面談」が精神的に追い討ちをかける。 「面談者の部長から、『今の部署に残りたいというのであれば、どのように貢献できるのか、示せ』と言われた。面談のたびに貢献策を提案したが、部長からは毎回駄目出しを食らった。結局、何を提案しても無駄な抵抗と感じた」(54歳、NEC経理) 「6回めの面談時に、『面談をやめてください』と
先日取材した女性主導の婚活サイト「キャリ婚」が、友人との話題で出てきた時の話です。最後に出てきたのは優等生みたいな教訓で、我ながらなんだか小賢しさを感じるけど、優しい世の中になるといいなと思いを込めてコラムに思いを綴らせてもらいました。 久々に会った友人たち4人(男2人・女2人)と婚活の話題になったので、「最近キャリ婚ってサービスの取材に行ってさ~」という話をした。キャリ婚は女性主導で男性を選ぶという趣旨で運営されている、働く女性をメインターゲットとした婚活サイトだ。 そしたら、その場にいた男友達1が、なんとキャリ婚を使ったことがあると! 彼は、女性が働きに出ることや、男性が家事をすることに寛容そうだもんな。 キャリ婚で結婚できたら幸せになりそうだなぁ。よきよき。 私は嬉しさでワクワクしながら質問した。 「で、どうだった?マッチングした?」 すると、こんな答えが返ってきた。 「マッチングし
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