国の過疎集落研究会の報告によると、全国には6万2000もの過疎集落が存在している。そのうち、10年以内に2600集落が消滅する可能性があるという。「古老が1人なくなることは図書館が1つ消えること」。アフリカの古い言い伝えにあるように、それぞれの風土に寄り添い、作り上げてきた生活の知恵や文化が消え去ろうとしている。 瀬戸際に立つ辺境。だが、時代に抗い、輝く人々は現実にいる。東京農工大の客員教授、福井隆氏はこういった“辺境で輝く人々”を目の当たりにしてきた。 福井氏は年間250日以上、過疎集落に足を運ぶ「地元学」の実践者。これまで7年間、100カ所以上の現場で地域づくりの支援をしている。「地元学」とは、無い物ねだりではなく、今あるもので何ができるかを考える。そのプロセスを通して地域を元気にしていく学問である。 多くの地域は「ここには何もない」と誇りを失っている。だが、それぞれの足元を見つめ直す
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)最大手のフェースブックが怒っている。なぜか。10月1日にアメリカで公開された映画『ソーシャル・ネットワーク』が、同社誕生の経緯を好き勝手にねじ曲げているからだ。 まあ、ご立腹はもっともだ。それでも私は、この映画を面白いと思う。確かに物語のほとんどはフィクションだが、今のシリコンバレーに蔓延する「一獲千金」願望と、それで成功してきた人たち(フェースブックの創業者で26歳のマーク・ザッカーバーグもその1人)について、かなりの真実を伝えているからだ。 かつてのシリコンバレーをリードしていたのは、物理学博士で集積回路の発明に携わり、インテル設立に参加したロバート・ノイスのような科学者やエンジニアだった。当時のシリコンバレーでは誰もが物理学や電子工学といったハードな科学に取り組み、モノづくりに励んでいた。だからこそ半導体(シリコンバレーという名の由来だ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く