ラッセンは何の恥部だったのかのコメント欄で、tadashiさんが不快感を表明されています。いろいろ興味深い問題を孕んでいると思ったのと、レスが長くなりましたので、別エントリを立てます。特別批判の意図はあるのではないことを、最初にお断りしておきます。 最初のtadashiさんの書き込みはこちら。それへの私のレスはこちらの中程です。前後に他の方の関連レスがあります。長いですが、読まれてない方は一通り目を通されることをお勧めします。 「権威の選択したものが正しいという証拠は何も無い」のか 二回目のtadashiさんの書き込みから引用させて頂きます。最初に、私に宛てた部分から。 >芸術的な価値は最終的には「権威」が決めます。もちろん「権威」って一枚岩じゃないですけどね。 権威が決める?権威も結局は人です。しかも世界の人口の一握り。 権威の選択したものが正しいという証拠も何も無いから、個々の感性を信
数日にわたってブクマを集める記事はいつも面白い。で、「ラッセン」。みんな好きだね、「ラッセン」。 以前、女の子の部屋に飾っていたら「いやン」な絵として「ラッセン」をあげられた方がいて、 エントリの主旨はそこではなかったけどみんな「悪趣味の極み」としての「ラッセン」に食いついているのが楽しかった。 これだけ知っている人が多い「ラッセン」って何者なんだろう、と思っていたら、なるほど、売り方が強引だったのか、 ほとんど関わりを持ったことがなかったんで知らなかったなあ、、妙な売り方をされてたんだ、「ラッセン」。 前にも「ラッセン?」のタイトルで書いたように知り合いだった元ヤンキー家のリビングに堂々と「ラッセン」が飾られていて そりゃーもう得意げだったので、やはりお客様の立場として「いいね」とほめて、 この場合、私がほめたのは、自分の趣味を何一つ恥じることのないその素晴らしき「姿勢」であって 私は「
ラッセンの絵は日本的な癒しや郷愁とはかけ離れているかもしれないが、日本人に一番多い((c)ナンシー関)とされるヤンキーの趣味には意外にも合致。むしろヤンキーにとっての癒しがラッセンに凝縮されている、と言ってもいいくらいの感じだ。アート業界周辺は、もともとヤンキー濃度が低い。若い層もどっちかというとオタク、サブカル系が多く、ヤンキー的なものとはソリが合わない。だが、ヤンキー・メンタリティは日本人の中に薄く広く浸透している。それがボリュームゾーンなのである。ラッセンとは何の恥部だったのか - Ohnoblog 2ラッセンの受容層がヤンキーというのは違うような気がします。ヒロ・ヤマガタ、ラッセンその他もろもろは当時、嘲笑を込めて「インテリア・アート」と呼ばれていた記憶があるけれど(「アールビバン系」でもいいんですが)、画家ごとにターゲットがセグメント化されていたかといえばそうでもなくて、じっさい
※追記あります。 拙書を読んで下さった人から面白いメールをもらった。「ところでラッセンって何だったの?」という話(本の内容とは直接関係ない)。 ‥‥ラッセンか。そう言えばいたなそんな人が。 ハワイの海やイルカの絵を描いているあのラッセンです。御存知ないですか。別に知らなくてもいいのですが。日本向けのホームページに絵の画像がたくさんある。「あー、あのサーフィンショップとかに飾ってありそうなイラストか」と思い当たる人はいるだろう。もっともイラストじゃなくてアート、絵画として売られている。 こちらを見ると、絵以外のところでかなり評判が悪い。エコロジストのサーファー画家ということで売っているラッセンだが、ほとんど不良外人の扱いだ。 しかし、なぜラッセンの絵がそんなに人気があるのか。 日本人ってそんなに海とイルカが好きだったのですか。 以下、その方の承諾を得てメールから抜粋(ちょっと長いです)。途中
今日はあたしの職場の球技大会であった。本来なら、球技大会やっている間に、担任の先生方、ゆっくりと通知表を作ってくださいって趣旨だったんだろうが、担任抜きでコトが運ぶはずもなく、逆に負担を増しているんじゃないかと思う今日この頃である。 さて、あたしは写真部顧問として、写真を撮れと仰せつかっているので、デジカメで適当に撮る。メモリもいっぱい入ってるし、一眼ではないにせよ、それに近いカメラなので、結構ばしゃばしゃ撮る。すると、生徒が「せんせー、撮って~~~」とポーズをするのである。しかし、あたしの撮っている写真は、生徒に公開したり、ましてや頒布したりすることは、ぜったいない。せいぜい、PTA会報あたりに競技中の写真が数枚掲載されるだけである。だから「撮っても見せてあげられないから撮らない」と言うと、露骨にいやな顔をされるのである。 さすがに、あたしにとって写真は、一家が晴れ着を着て写すものではな
美術作品によく「無題」とタイトルがついているのはなぜか。 表現とタイトルの狭間-「無題」とは何であるのか -煩悩是道場を読んで思ったことをつらつらと(引用箇所は、すべて同記事から)。 「無題」は芸術の中二病から始まった? 絵画・彫刻に限らず「無題」である理由は概ね以下の通りだ。 1.作家が意図的に表現に題を付けなかった 2.作家は作品を番号で呼称し、題と呼べるものは付けていない 3.作家が「無題」という題を付けた 4.作家は何らかの題を付けたが、題が何であるのかがわからない 5.作家が作品を完成させる前に何らかの理由で制作を中止するなどしたので題が存在しない 美術作品の展示の場合、1 では作家自らが「無題」とつけている場合と区別するために、「(無題)」、あるいは「(タイトルなし)」としているのを見たことがある。美術館で一律にそうかどうかは知らない。 普通は、まず本人か、本人が故人の場合は、
デジスタ新春特番の取材で、チェコはプラハに取材に行ってきました。 海外の最新デジタルアート事情 が売りのはずなのに、MITメディアラボでもフランスISEAでもなく「チェコ」。中世の錬金術的匂いがプンプン残るプラハにて、一体何を見てきたのか?いぶかしがられないよう、レポートさせていただきます。 そもそもチェコが気になり出したのは、9月に取材したメディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ2000」のコンピューターアニメーション部門にて、グランプリを受賞した作品「Maly Milos」がはじまりでした。作者のヤコブ・ピステッキ−さんはチェコ出身。一目見ただけで「チェコっぽい」と観客を唸らせるその作品は、一緒に取材をしてくださった大塚寧々さんも大のお気に入りで、心奪われた人続出。 普段見慣れているハリウッド系CGとは明らかに一線を画す表現に、無性に引っ掛かりを覚えたYディレクターは、「21世
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
以前岡田斗司夫がそういった旨のことを言っていた. アメリカではスパイダーマンやバットマンといった作品を永遠と作り続けて,自分の子供,そのまた子供にも共有して行こうとする. さらに,映画やTVアニメ,コミックス,小説といったメディアミックス戦略で,映画は大人も楽しめるエンターテイメントとして作り,TVアニメでは中高生あたりをターゲットとした内容に,コミックスは小学生,小説は大学生から青年をターゲットにするといった戦略を立てることが多い. コミックスでは解りやすいスーパーヒーローとして,TVアニメでは淡い恋愛や男女関係を織り込み,小説ではセックスからドラッグといった社会の暗部を描写するといった感じになる. そうやって一つの作品を長く作り続け,そして全世代共通の財産として作り上げようとする. これは,アメリカの子供部屋にある玩具の異常な多さなどに象徴的に現れてくるらしい.つまり自分が子供時代に遊
昨日の教訓、「ぼんぼんは、すぐやめる」、違うか。 なんにしても昨日お休みだったダーリンが横で「きっとスキャンダルがでるぞ!」 とごちゃごちゃ言うんで(脱税疑惑ってホント?)何を書こうと思ってたか忘れた。ほんま、年やねえ、、 あちこち巡回していて、ふと「作る会の歴史教科書」について、 障害のあるお子さんのいらっしゃる方の一考察に考えさせられた。 私も以前、あの歴史教科書を読んだことがあって、作りがとても「ものがたり」的だ、と思って、 「作る会」はいっそ国語教科書でも「作れ」ばいいのに、と思ったんだな。 でもそれはつまり「わかりやすい」と考えるべきだったのか、 どの程度の、どの種の障害をお持ちのお子さん方が使われるのかわからないんだけど、 「読みやすい」のは選ぶ一つの基準としてみるのも可能か、と思った。 つまり、読みやすい、わかりやすい、ある種の障害をお持ちのお子さん向けに 親切に作られた教科
どうもアンパンマンがはてな界隈で話題になってるようです。 uumin3さんとことか、usauraraさんとことか。 http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070911#p1 http://d.hatena.ne.jp/usaurara/20070906/1189054624 実は『アンパンマン』ってキャラの顔だけ知っていて、視た事ないんですよ。だからどんな話か知らなかったんですが、一応ヒーローモノで、バイキンマンというのが敵役で、アンパンマンはパンチ力があるにもかかわらず結構へたれで、しかも顔を食わせるらしい。 自己犠牲の元に人々を救うという設定だそうで。こんな感じの人を想像しちゃいましたが↓ 絵づらがきもくて私は苦手ナンですが、なんで流行るのか判らんでしたよ。 へたれだけど人を救うってのは遠藤周作のイエス像みたいだなとuumin3さんのところで書きましたが、田川健
西洋文化と日本文化 深く考えないで捨てるように書く - リアルな絵、デフォルメ絵 傾向として、日本人はデフォルメされて輪郭のはっきりしたかわいい絵柄を好み、欧米人はリアルで陰影の強い立体的・写実的な絵柄を好む、というのはあるようには思う。 なぜそうなのか、はわからないが、遺伝子上にそういう情報があるとは思えないから、後天的に獲得される、文化的な理由なのだろう。 ええ、ネットゲーム「セカンドライフ」だとか、顔が濃くて日本人受けしない、ということですよね。西洋文化との違いという話は、日本だと100年以上前から話題になって、未だに人気のあるテーマなので、いつか書いてみたいと思っていました。以下は私の個人的な思考が多分に余分に入っているし、粗が多くて説明不足な文章だと思いますが、それでも何とか、一つのまとまった説明を試みたいと思います。ちなみに、モンゴロイドとかコーカソイドとか、遺伝子によって受容
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