#8 証人のタイムライン ‐8‐ 「唯今」 （最終話） | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シ - pixiv薄暗い部屋の中央で、タイマー起動した空間投射モニターから微かにオルゴールの音色が響き始めた。それは次第に音量を上げながら、打楽器や笛、アコーディオンなどの伴奏がついて来て、やや騒々しい音楽へと変わって行く。 音楽と共に、壁の一つが光遮断を解除され、ゆっくりと朝の光を取り入れて輝き...
#7 証人のタイムライン ‐7‐ 「帰途」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
１９４５年８月６日。時刻は午前７時を少し回った所。広島市から西へ２０数キロ、本土の大野村（現在の廿日市市大野）と厳島に挟まれた「大野瀬戸」と呼ばれる海峡の真ん中にぽつりと浮かんでいる一隻の漁船。 漁船は多少新しいとは言え、何の変哲のない、見た目通りのこの時代の船だった。その甲板上...
#6 証人のタイムライン ‐6‐ 「舞台」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
「聞きましたか？ 来ていないそうです」 「何が、どこに？」 「すみません。烏帽子岳の各監視ポイントに、米軍機撃墜の実行グループが、です」 作戦開始前の一斉未来跳躍によって確保されていた「拠点突入３時間前」の空白時間域。光海軍工廠から数キロ離れた海岸。 地下の爆発から脱出した彼らは...
#5 証人のタイムライン ‐5‐ 「前夜」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
「これだ！ これ見てくれよ。俺達は市内に入る直前で軍の検問にぶつかった。車を止められて、中も覗かれた。俺達この格好でだぜ？ だけどダッシュボードに挟んであったこいつを出して兵隊に見せたら、いきなり連中の態度が変わったんだ」 本来の制服やこの時代の国民服など様々な格好のエージェント...
#2 証人のタイムライン ‐2‐ 「跳躍」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
「もう一週間、この有様だ」 真っ暗な部屋。湿った空気。剥き出しの壁に響いて聞こえた、遠い囁き声。 「正気に戻る気配は全く見られない……のたうち回って食事も取らず、酷いものだよ」 他人事のように、床を這いずって聞いていた。 「それでも生きているだけ、まだ良い方なんです……たった今、...
#1 証人のタイムライン ‐1‐ 「改変」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
機窓から見渡す空と海には、雲一つなかった。 「――観測機より入電。広島市上空、低い雲は雲量４から７、中高度の雲は雲量４から７、高い雲は雲量１から３、助言、第１目標を爆撃せよ――」 通信士の読み上げる声。基地を出発してからずっと低く響いているエンジン音。窓から見える翼の先に、海と陸...
架空創作表現規制反対
『架空創作表現規制反対』は、架空の創作表現を規制あるいは萎縮させる可能性のある法律およびその案(法案・条例案)やそれらの規制を推進する団体等の活動等に対し、反対の意思を表明する、批判する、情報の共有を呼びかける等の投稿につけられるタグである。 概要 平成20年の第169回国会に当時の与党であった自由民主党および公明党側議員より提出された『児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律( 児童ポルノ法 )』改定案 議案本文 )に、将来的な創作物規制につながる可能性のある記述が附則として盛り込まれていた事から投稿が活発化した。 主としてpixivにおいて架空の創作表現規制に反対の意思を示す投稿全般につけられる共通タグとして定着しており、【規制反対】タグと一緒に用いられる事が多い。 表現規制と抵抗の歴史 江戸幕府は度々禁令を発し、戦前には大日本帝国による表現弾圧や、ピューリタ
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#4 証人のタイムライン ‐4‐ 「交錯」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
#3 証人のタイムライン ‐3‐ 「潜行」 | 証人のタイムライン - ゆらぎからすの小説シリーズ - pixiv
