【パリ=島崎桂】ギリシャのチプラス首相は5日、同国への金融支援延長をめぐり国際債権団が提示した条件について、「非現実的だ」と指摘し、取り下げを求めました。 ロイター通信によると、欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)で構成する国際債権団は3日、チプラス氏に対し、▽薬品や電気の付加価値税(日本の消費税に相当)増税▽年金額の削減▽低年金者向け手当の廃止▽医療費の国民負担分の増額―などを提案。緊縮策の見直しを掲げるチプラス政権にとっては受け入れがたい内容となっています。 チプラス氏はギリシャ議会で「このような愚かな提案を受け入れることはできない」と強調。自身が2日にEUに提示した「現実的な提案」を議論の土台とするよう求めました。 ギリシャは4日、月内に4回にわたり予定していたIMFへの債務計約16億ユーロ(約2240億円)について、今月30日に一括で支払う意向を表明。I
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