投票から一晩明け、開票結果が出そろった韓国総選挙。結果は与党の歴史的な圧勝だった。専門家と共に選挙結果の読み方と韓国政治の今後を見通した。 (1) 歴史的な高投票率まず特筆されるのは、66.2%という総選挙としては28年ぶりの高投票率だ。 この背景について韓国メディアは「進歩・保守両陣営が互いに危機感を感じ結集した」、「新型コロナウイルス拡散の中で政治の重要性を感じた」、「期日前投票制度が定着し投票しやすくなった」などと分析している。 いずれも説得力がある内容だ。特に、新型コロナウイルス感染症の拡散は大きな政治的に大きな影響をもたらした。 韓国で初の感染者が確認されたのが1月20日。その後、2月20日から3月中旬まで大邱市・慶尚北道地域では7000人を超える感染爆発があり、混乱する姿が全国に報道された。 だが、文在寅政権は透明な情報公開により市民との間に信頼を築くなど、積極的な姿勢でこれを