前回のジョン・グレイによる批判に対してのジジェクからの応答を訳しました。後半、相当に怒りが込められた口調となっています。実際、一番初めに邦訳したジジェクに対するインタビューの記事にもあるように、彼はあまり他人からの批判に応答するタイプではないようです。ただ、今回に限っては度を越していた、見逃すことが出来ないレベルの批判だったのでしょう。 スラヴォイ・ジジェク:彼の批判に応答して (原文:http://www.lacan.com/thesymptom/?page_id=2230) 私がジョン・グレイの批判に対して嫌悪感のようなものを抱くとすれば、それは彼の書評が私の二つの近著に対して高度に批判的だからではない。そうではなく、彼の論難が、詳細まで答えようとすれば、単なる間違った言明について正すのは言うまでもなく、当てこすりや誤解に対しての応答など、作家にとっては退屈でしかない、私の立場について