まさにロケットの心臓。世界最大の3Dプリント・エアロスパイク・エンジン2022.05.25 15:0039,373 金本太郎 いまにも脈打ちそう。 この写真、なんだと思います? ぱっと見はイソギンチャクとかの体内の模型? ひょっとしたらアートかも……いえ、これはロケットのエンジン。 Hyperganic社が設計、AMCM社が3Dプリントした、エアロスパイク・ロケットエンジンの試作品です。 打ち上げから宇宙まで1台で間に合うエアロスパイク・エンジンベル型ノズルのロケットエンジンPhoto: Shutterstockいま主流のロケットエンジンは「ベル型ノズル」を採用しています。燃料を燃やして吹き出るガスを、ベルのようなノズルを通して一方向に向けることで推力を得るしくみ。 とにかくパワーが出せるのがウリですが、周囲の大気圧に応じて最適なノズルの形状が変わるため、宇宙行きロケットを作るときは多段式