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シンガーソングライタに関するbandshijinのブックマーク (96)

  • 奥田民生『さすらい』 旅のランドマーク

    日々新しい音楽を聴く、聴く、聴く。ざっくり聴いて、細部も聴く。コピーして、自分でも演奏に挑戦してみる。 ときに立ち止まり、息が切れる。 ふと振り返る音楽がある。 いくつもはないけれど、確かにある。 そういうもののひとつが奥田民生の音楽であり、曲でいえばたとえば『さすらい』。 この曲のイントロがバーンと鳴ると私はうれしくなる。 びびっと脳波の麻薬がくる。 エアーで鳴らなくてもいい。脳内にいつでも再生できる。 この曲のアタマのコードはEメージャーなのだけど、Eメージャーの響きを思い出したいときにまず思い出して参照するのが『さすらい』なくらいだ。 (ちなみにGメージャーの響きを思い出したいときはウルフルズ『バンザイ〜好きでよかった〜』など、私の「絶対音思い出しキーソング」は種々ある。) 旅、放浪、自由、奇遇、孤独、気まぐれ、空想。3分ちょっとほどの収録時間に「さすらい」の観念のハイライトがつまっ

    奥田民生『さすらい』 旅のランドマーク
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/08
    コンパクトな曲故か、平歌から豊かで起伏に富んでいる。聴かせる。 大好きな、私の中でもランドマークのような個人的世界水準曲。歌うのがむずかしい。 やりたくなるんだけど、なかなか手が出ない憧れの曲でもある。
  • フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら

    『若者のすべて』を私が知った時期 私がフジファブリック『若者のすべて』を知って大好きな一曲に加えたのは、たぶん2009年12月末以降だ。 「何か」話題になっていて、なんとなくレンタル屋さんに行ってフジファブリックの音源を手に取って聴いたんだったと思う。 『「何か」話題になって』という部分がなんなのかというと、たぶん、フジファブリックの亡くなったボーカリストでソングライターの志村正彦を悼んで、イベントで『若者のすべて』が演奏されたという事実を伝える音楽記事を私が目にした、とかそういうことだったんじゃないかと自分で理解している。詳しく覚えていないのだ。なんとなく、その頃にそんなようなことがあって、『若者のすべて』を知ったんだったと思う。 フジファブリックの存在自体は、それよりも前にテレビCMで知っていた。『FAB FOX』(2005)だったか、オオカミの面をかぶった被写体と音楽が印象的だった。

    フジファブリック『若者のすべて』 同じ空を見上げる僕ら
    bandshijin
    bandshijin 2020/12/05
    自分の葬式で自分の曲がかかったらどんなだろうな。遺作になってもいいという気持ちでいつもやっている。なんだかんだ生き続ける欲望を保って。この『若者のすべて』という「同じ空」みたいな名曲を見上げながら。
  • キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情

    『ハナレバナレ』についてもう一度書こう キセルのことは、くるり主宰のコンピレーション・アルバム『みやこ音楽』に収録された曲『ハナレバナレ』で知った。 といったようなことほかはこのブログのこちらの記事に書いた。 記事の投稿は今年の6月8日。およそ5か月前に私が書いた記事なのだけれど、我ながら恥ずかしくなるような稚拙な文章。今でも稚拙だけど。 振り返ってみると、上の記事でふれているのは ・『みやこ音楽』でキセル『ハナレバナレ』を知ったといういきさつ ・ローファイ感ある音が好き ・曲のコード進行について ・ベースのテンション音が心地よい ・ポルタメントするシンセ音が風味絶佳 ・『ハナレバナレ』には2バージョンある ・執筆当時ちょうど京都出身バンド「浪漫革命」を知った時期で、好きだと思う音楽に京都という共通点があることに1人から騒ぎ といった点だった。 ところで、私はこの記事の投稿からおよそひと月

    キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/12
    キセル作品に通底する達観、無常観、平静さと叙情に私は敬愛を寄せる。名曲『ハナレバナレ』の2つの異なるバージョンについて。
  • 奥田民生『イージュー★ライダー』 ロック・アンセムの側車に乗って

    歌い出しの跳躍 跳躍がすごい。“何もないな 誰もいないな”(『イージュー★ライダー』より、作詞・作曲:奥田民生)♪ファ# ラ ラ ラ ソ# ソ#(♪何もないな)♪ド# ド# ミ ファ# シ ー ラ シー(♪誰もいないな)という歌い出し。前半の“何もないな”の末尾の「な」はソ#で、次のフレーズ「誰」のアタマの「だ」はド#。ここは完全5度下行の跳躍。 この跳躍をクリアしたとして、“誰もいないな” の跳躍がまたすごい。最初の2音、「誰」のところは下のド#から上のド# へオクターヴ(8°)跳ぶ。しかもアタマの「だ」を歌うときに鳴らされているコードはEメージャー。「ミ ソ# シ」の和音で、歌メロ「だ」のド#は非和声音(和音に含まれる音以外)。Eメージャーコードにおいて6thの響き。同音連打や長音による保続か、せめて順次進行(となり合った音への進行)でこの音程があらわれてくれればまだいいが、跳躍かつ非

    奥田民生『イージュー★ライダー』 ロック・アンセムの側車に乗って
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/03
    奥田民生のイージュー★ライダー。歌い出しの跳躍。Bメロのコード(D7)。サビの低音の保続と順次下行。「いいこと」「クサいこと」をハズした歌詞。音が、韻がキモチイイ。音楽がどこまでも連れて行ってくれる。
  • PUFFY、スピッツ『愛のしるし』の好きなところ

    スピッツのヘンさ、なめらかさ、口あたり、ロックへの造詣 昨日ここでスピッツ『空も飛べるはず』について書いた。 スピッツの歌は、すっと入ってくる。 納得させられてしまう。 そういうものだと、鵜呑みにさせられてしまうところがある。 音楽と詞に説得力があるのか。 いや、そんな単純な話でもない。 わかられて、消費されるのを拒むかのような(仮想上の)フォルムをしている。 表面はなめらかで、口当たりがよく、のどごしもいい。 でも、おなかのなかに入っていって、ずっととどまる。はらもちがいい? あなたが仮にスピッツをよく知らない人でも、おそらく1曲や2曲や3曲、彼らの歌、その歌詞や音の一部くらいは思い出せる人が多いのじゃないか。 表面のなめらかさやのどごしというのは、おそらくスピッツの面々やソングライターの草野マサムネがロックに精通しているから抽出されてくる部分だと思う。なんというか、ソウルに溢れている。

    PUFFY、スピッツ『愛のしるし』の好きなところ
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/01
    PUFFYに草野正宗が提供した『愛のしるし』。スピッツバージョンの間奏の同形反復が好きです。 “理由もないのに輝く” のは、私の町の頭上の一番星だってそうだな〜とふと思いました。
  • Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー

    SUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』(2006) 2000年代 TVドラマテーマ曲 ベストというプレイリストにSUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』があった。 エレクトリックギターの同音連打のカッティングのオープニング。ストリングス。ピアノのストローク。ダブったボーカル。 リフレインするサビの歌い出し。解放感あるコードのうつろいが透き通る。あれよあれよと率いられて、いろいろなところに連れて行かれてしまう感じ。それも、夢のある場所に。 曲名の『Astaire』はフレッド・アステアから。フレッド・アステアはエンターテイメント・スター。アメリカ出身のダンサー・俳優・歌手。 「夢のある場所に次々と連れて行かれてしまう感じ」は、リスナーとして非常に、表現者の的を射た受け取り方かもしれないと我ながら思う。そう、フレッド・アステアがたくさんの聴衆をそうし

    Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/29
    木村カエラ『Butterfly』作曲の末光篤。『花嫁は厄年ッ!』(TBSドラマ)主題歌『Astaire』。アニメ"のだめ"Op/Ed。アレンジのセンス、コードワーク、熾烈なピアノプレイ、あか抜けた歌唱のダブサウンド。私はすっかりファン。
  • Soggy Cheerios あたらしいともだち 交雑した物憂げな響き 〜The Beatles『You Never Give Me Your Money』のモチーフ〜

    Soggy Cheerios あたらしいともだち 交雑した物憂げな響き 〜The Beatles『You Never Give Me Your Money』のモチーフ〜 かもめ児童合唱団つながりで かもめ児童合唱団は神奈川県三崎を拠点にしていて、その地域へ引っ越した音楽プロデューサー・藤沢宏光との出会いをきっかけに2008年頃から積極的にレコードやCDをリリースし始める。 斉藤和義、友部正人、坂慎太郎ほか、私好みのアーティストの楽曲を多くカバーしていて、私は新しい音楽の世界の広がりをかもめ児童合唱団きっかけでたくさんいただいている。 Soggy Cheerios『あたらしいともだち』、メンバー、バンド名について そんなかもめ児童合唱団のおかげで知った曲のひとつがSoggy Cheerios『あたらしいともだち』だ。Soggy Cheeriosのサード・アルバム 『Ⅲ』(2019年12月1

    Soggy Cheerios あたらしいともだち 交雑した物憂げな響き 〜The Beatles『You Never Give Me Your Money』のモチーフ〜
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    bandshijin 2020/10/27
    Soggy Cheeriosのアルバム『EELS & PEANUTS』 収録『あたらしいともだち』。洋楽へのオマージュを感じるイントロ。テンションの響きが緊張と弛緩をふらつく。ベテランふたり多重録音のパーソナルなバンドの肉声が妙。
  • KinKi Kidsが歌った『全部だきしめて』 作詞者・康珍化、巨人・吉田拓郎

    KinKi Kidsについて 私はこのブログで音楽のことを書いている。 毎日更新しているので、ネタを常に探している。 ネットにあるような情報をそのまま横流しするのでは私が書く意味もないから、自分の体験を探る。 すると、結局90年代の日のポップに行き着いてしまいがち。 私が1986年生まれだ。 自分の思春期くらいまでのことを思うと、刺激を多く受けたのは自然に90年代の自国の音楽が多くなる。 KinKi Kidsは私の思春期までのこの国の音楽のある割合を占めた人たちだと思う。 堂剛と堂光一のユニット。ふたりの苗字が同じなのはたまたまだそう。誰もが実の兄弟だと思ったのではないか。名なのだと知って、あらためて「へぇ」と思った。 ドラマとのタイアップ曲があった。 『Hey! みんな元気かい?』(2001)(先日このブログで取り上げた)は、堂剛が出演する『ガッコの先生』の主題歌だった。これが

    KinKi Kidsが歌った『全部だきしめて』 作詞者・康珍化、巨人・吉田拓郎
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/22
    何かを選ぶことは、何かをあきらめること。あなたのために私が何かをするとき、私はほかを切り捨てることになる。いま、この文章を書くことで私はほかを断っている。これを読んでくれているあなたも。
  • aiko『ボーイフレンド』の仇?!

    私がaikoを思い浮かべたとき、最初に出てくる曲が『ボーイフレンド』。いえ、なんならaikoを思い浮かべることなく、音楽のことをぼんやりと考えているだけでもこの曲が思い浮かぶことがあります。サビの出だし付近の独特な響きがクセになります。ある時代のJ-Popだとか女性ボーカルものだとかいうくくり抜きにして、オールタイムでベストなヒットだと思います(語彙崩壊)。 私がaikoに特別な思い入れを何か持っている状態でもなく、ただ、この曲が出て、私がそれを認知し、あるタイミングで聴ききました。世に出ている・流通して受け入れられているものたちのひとつ、くらいの認識でなんとなく手繰り寄せて聴いたことがあるというだけでした。 最近このブログで記事を書いていて、音楽のことを頻繁に思います。というかいつも考えている。頭の中のメモリを探ると、ある時代のこの国のポップミュージックが表層に浮かぶことが多いです。特に

    aiko『ボーイフレンド』の仇?!
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/21
    9度の妙技と必殺のブルーノートでボーイフレンド(?)たちをバッタバッタとうちたおし……最後に立ちはだかったのは自分?! 忘れられない響きのポップ名曲のひみつにちょっとだけ迫りました。
  • 『Hey! みんな元気かい?』KinKi Kids、YO-KING 友達に語るように

    KinKi Kidsのシングルとして KinKi Kidsが歌った曲として私は知っていました。2001年11月14日シングル発売、2002年12月26日発売の『F album』に収録されています。1997年に『A album』を出してから、アルファベット順のタイトルでアルバムを出している彼ら。FはAからおよそ5年後、6枚目のアルバム。『カナシミ ブルー (New Mix)』(作詞・作曲:堂島孝平)も収録されています。 アルファベット順のアルバムは2016年『N album』まで出ています(後記:2020年12月23日、『O album』を発売)。アルバムタイトルをつける側としては、悩むことがなさそう。ベストアルバムなどには例外があります。 堂剛が主演したドラマ『ガッコの先生』の主題歌。当時、私は放送を観ていました。記憶がオボロですが、アツい先生のお話だったかと。共演者が竹内結子でした。

    『Hey! みんな元気かい?』KinKi Kids、YO-KING 友達に語るように
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/20
    真心ブラザーズのYO-KING作詞・作曲の『Hey! みんな元気かい?』。KinKi Kidsの歌としてのみ認知しており、YO-KINGの作だったと最近知りました。
  • YUKI『歓びの種』 時と生活の交わり

    JUDY AND MARYのファンでした。私がはじめて買ったアルバムはJUDY AND MARY『POP LIFE』。佐久間正英プロデュース作。 JUDY AND MARY解散後のメンバーの動きには疎い私。はじめて買ったアルバム『POP LIFE』のとき、私は小学生。それからいろんな音楽を知りました(と言っても、せまい範囲中心にですが)。 YUKIは2002年2月6日にソロで初めてのシングル『the end of shite』を出し、それからひと月ちょっと後の3月27日にアルバム『PRISMIC』を出します。スピッツやクラムボンのミト、亀田誠治ほかが関わってつくられたアルバム。このあたりのYUKIのソロキャリアのはじまりについて、ジュディマリファンの小学生だったあの頃から20年以上経ったいま、ようやく知り始めています。 『歓びの種』(2005)というYUKIの曲がいいなと思っていました。ふ

    YUKI『歓びの種』 時と生活の交わり
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/19
    感動のYUKIの名曲『歓びの種』。作詞・YUKI、作曲・蔦谷好位置、編曲・島田昌典。いろんな人と携わったり共作したりして送り出される彼女のキャリア、また関わった人のそれ、いずれも私の世界を広げてくれます。
  • 斉藤和義『歩いて帰ろう』Ⅰ—ⅢMとクリシェ

    『ポンキッキーズ』を私は観ていませんでしたが、その存在がつたわってくるのが斉藤和義の『歩いて帰ろう』でした。斉藤和義の公式サイトには(フジテレビ系「ポンキッキーズ」メロディ)と記されています。 1994年6月1日にシングルがリリース。作詞・作曲:斉藤和義。以降、『ポンキッキーズ』以外にもCMやテーマソングとして度々使用されているようです(参考にしたWikipedia)。翌1995年2月1日に出したアルバム『WONDERFUL FISH』に収録されています。 アルバム『WONDERFUL FISH』には、アルバムリリース後の1995年3月1日にシングルカットされた『ポストにマヨネーズ』が入っています。すごいタイトルだし、リアルで具体的な歌詞だなと思いましたが、実体験をもとにして書かれた曲のようです。私の想像を絶するような… アルバム3曲目『歩いて帰ろう』の前、2曲目には『走って行こう』が入っ

    斉藤和義『歩いて帰ろう』Ⅰ—ⅢMとクリシェ
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/18
    斉藤和義『WONDERFUL FISH』に収録された『走って行こう』の基本リズムは『歩いて帰ろう』のエンディングのキメのリズムに似ている。タイトルのネーミングも、明らかに自作をネタにしているかのよう。
  • 安藤裕子『のうぜんかつら』に寄せて

    大学生くらいの頃のミュージシャンとしての私は当、高慢なクソヤローでした。 作曲や作詞を当時からやっていましたが、そうした自作曲の中に、自分がすごく感動するものが含まれていました。「オレ、いい曲書く」みたいな意識がどこかにあるのです。 そうした感動や心が打震えた体験があってか、「オレの音楽、最高」でとまってしまって、ほかの人の作から多くを学ばない。そんな「クソヤロー」の一面があったように当時を顧みています。 特に、「ライブ」に自分でチケットをとってあまり行く人間でなかったことをかえりみています。音源は、聴いていました。気に入ったものを中心に、好きじゃないものを遠ざける狭い視野ではあるにせよ。 そんな私を、当時の恋人が、しばしばチケットをとってライブに誘ってくれたことがありました。 そうして観たものの中のひとつに、安藤裕子の公演がありました。会場が、横浜の大桟橋。なんてロマンティックな立地。

    安藤裕子『のうぜんかつら』に寄せて
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/16
    月桂冠CMソングとして広く知られた、安藤裕子の『のうぜんかつら』。特に曲前半の構成、メロディの音形。ただのリフレインとは違うのに、曲を深く印象づける妙がある。コード進行のクリシェも歌が映える土台。
  • 奥田民生『愛のために』 高平熱のヒーロー

    先日、このブログの記事『Ⅰ—ⅢMの名曲 Radiohead、THE YELLOW MONKEY、エレファントカシマシ、奥田民生、小山田壮平、くるり、oasisにみる』でも取り上げた奥田民生『愛のために』。コード進行の用例としてリンクをはって挙げるのみだったのですが、この記事では『愛のために』に焦点を絞ります。時間が尽きるのが先か、私の筆舌が尽きるのが先か。 奥田民生のシングル、アルバム『29』収録曲。アルバムタイトルが示すとおり、奥田民生が29歳のときのリリース曲です。 彼は1965年、5月12日生まれとのこと。シングルのリリースが1994年10月21日。アルバム『29』が1995年3月8日。年が変わってますが誕生日前。29歳ですね。 ユニコーンのメンバーでもある彼がソロ名義で最初に出したアルバムがこのシングル曲『愛のために』を含んだ『29』。ユニコーンは1993年9月に解散を発表しますが

    奥田民生『愛のために』 高平熱のヒーロー
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    bandshijin 2020/10/13
    ユニコーン解散発表後最初のソロ名義でのシングルにあたる奥田民生『愛のために』。E-G#(Ⅰ-ⅢM)のコード進行がグッと迫る名曲。イントロがG#から始まるのも強烈なフック。主体性があるようなないような客観の歌詞。
  • LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020 視聴メモ 旅はつづく

    フロアには椅子。1メートルくらい離して置かれているようにも見える。100人くらいいるというお客さんがそこについている。曲の終わりには拍手。基的には声援はなしで、という心得が共有されているのだろうか。 『LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020』は福岡DRUM LOGOSを会場に、10月2日(金)夜19時からライブ配信された。今日は見逃し配信の最終日。 会場チケットを手に入れたのは申し込んだ人たちのうち、わずかな割合だったのではないか。好きなミュージシャンのライブを現地で観られる機会は当に限られてしまった、この世界のこの頃だ。 ライブ配信はそれはそれで良さがある。こうして、限られた人数の観覧+ライブ配信という複合的なサービスも試みられた。私はそれを享受している。 この記事では視聴した雑感を曲順に書いていく。 1984 一曲目。9月20日に初めてオン

    LIVEWIRE presents OYAMADA SOHEI LIVE2020 視聴メモ 旅はつづく
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    bandshijin 2020/10/08
    会場観覧+配信で開催された小山田壮平ライブ2020。新アルバム『THE TRAVELING LIFE』を軸に。弾き語り、ピアノとのデュオ、トリオや4〜5人バンドと幅広い形態で定番曲から最新のソロ曲まで堪能。
  • 斉藤和義『ずっと好きだった』 どんなマドンナ?

    かもめ児童合唱団の光 毎日、弾き語り動画をYouTubeにアップしているが何を歌っていいかすぐ困る、ネタが尽きて。かもめ児童合唱団はそんな私に光をもたらした。児童合唱としてはまさかの選曲で、音楽的な挑戦をもって素敵な歌をかましてくれる。いわゆる児童合唱っぽくないのが魅力。 かもめ児童合唱団は、みんなで歌えば合唱だ! というソウルを持っている。その通りだと思う。そんな、かもめ児童合唱団の2019年のアルバム『ワンダフル・ミュージック!』からシングルカット(7インチ・アナログ盤)されている曲の原曲が斉藤和義『ずっと好きだった』。 斉藤和義 ずっと好きだった 斉藤和義のシングル、アルバム『ARE YOU READY?』(2010)に収録。 作詞・作曲:斉藤和義。 原曲リリースは2010年。資生堂のCMソングとして作られた。同級生と当時を過ごした思い出とか、彼らと同窓会で再会したときを描いたような

    斉藤和義『ずっと好きだった』 どんなマドンナ?
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    bandshijin 2020/10/07
    斉藤和義『ずっと好きだった』。シンプルかつわかりやすいテーマ。素晴らしい多重録音芸。作詞、作曲。どれをとっても一級、ヒット曲となるのも当然。MVのビートルズパロディのクオリティに悶絶。
  • すばらしいさよなら 友部正人・宮沢和史の共作

    かもめ児童合唱団をハブに かもめ児童合唱団が紹介してくれる音楽の世界にハマっている。 坂慎太郎を検索していて『あなたもロボットになれる feat. かもめ児童合唱団』が出てきて知ったかもめ児童合唱団。 なんだこの子らは?! その正体は神奈川県三浦、三崎のあたりの4〜13歳の少年少女約30人で、音楽プロデューサーの藤沢宏光と出会って2008年頃から音源の制作とリリースをするようになった合唱団である…といったことを先日のこのブログの記事に書いた。 で、かもめ児童合唱団が2019年3月13日に発売したアルバム『ワンダフル・ミュージック!』の曲目を私は眺めていた。 曲名を眺めるだけでも楽しい。コピーライターもうなる(かは知らないが)ひきつけるタイトルの文字列。それに豪華な原作ミュージシャンたちの名前がズラリとならぶ。合唱団オリジナル曲もある。 すばらしいさよなら 気になったもののひとつに、『すば

    すばらしいさよなら 友部正人・宮沢和史の共作
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/05
    彼が平静に詩を書くほど、私の感情は高まるみたいで不思議を感じている。坂本慎太郎がきっかけで知ったかもめ児童合唱団がきっかけで知った友部正人と宮沢和史の共作によるすばらしい名曲『すばらしいさよなら』。
  • くるり『東京』のこと ひな型の外からナカを見る

    9月20日にオンラインでおこなわれた京都音楽博覧会2020。 くるりによるこの催し、前半は岸田繁楽団とゲスト・シンガー。後半はくるりライブで構成。 ゲストの個性も堪能したし、京都音博らしい「世界」を意識した選曲意図も感じた。 くるりの曲も、知っていたものでも見直すものが多くあった。 自分がどんなときにどんな状況でその曲にふれるかによって、感じ方がまったくちがう。 ライブで一期一会の演奏ならなおさらだ。音博2020は収録しておいたライブ演奏の映像を予定時刻に配信して、それ以降一週間はプレイバックが何度でもできるというものだった。完全な「生」のライブではなく収録だけれど、期間限定のプレイバック可で、この催しのために特別に演奏したものだから、「生」と「収録」のあいだ、「半生」くらいかなぁなんて思った。 この記事では京都音博2020のセットリストの中で印象的だった『東京』について少し。 『東京』に

    くるり『東京』のこと ひな型の外からナカを見る
    bandshijin
    bandshijin 2020/09/29
    くるり『東京』が生まれた背景にアンアーバーというアーティストがいるという。ゆらゆら帝国やそれに関連のありそうな音楽たちも思い出すそれだった。『東京』のインディ盤ヴァージョンも、その雰囲気を感じる。
  • 『トキオドライブ』奥田民生のDIYとCharのアニヴァーサリー

    先日、奥田民生『風は西から』MVをYouTubeで見たら、関連で出てきたタイトルが目を引きました。奥田民生のカンタンカンタビレという企画の一環で、【DIYでアナログレコーディング】というものです。 まさに私に向けられたかのような企画…いかに私のような愛好者が世間にいるかを知っていらっしゃるのでしょうか。 私はデジタルMTRやパソコンをつかって、自作曲を録音しています。アナログの録音機材は、高校生の頃に4トラックカセットMTR(マルチトラックレコーダー)をつかって数曲つくったくらい。オープンリールのテープレコーダーにはずっと憧れがあります。 フルアナログ録音は、ものによってはその稀少さのためか、価格の高騰で現代ではかえってハードルが高くなっている機材も? もちろん、かならずしもアナログ機材が高価でハードルが高いとは言い切れず、リバイバル需要に応えた安価な一般向け商品もあるかもしれません。でも

    『トキオドライブ』奥田民生のDIYとCharのアニヴァーサリー
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    bandshijin 2020/09/28
    奥田民生の、DIY術を堪能。ほんとうに目の前で『トキオドライブ』できてしまった!アナログの音像が楽想にも合っている。Charのアニヴァーサリーコンセプトアルバム『ROCK+』への提供曲。
  • 原田知世『くちなしの丘』(『music & me』収録)とキセルチック・ソングたち

    先日このブログで紹介したキセル。京都出身の音楽ユニットだ。辻村豪文(つじむらたけふみ)と辻村友晴(つじむらともはる)の兄弟で、辻村豪文がお兄さん。 わたしが最初にキセルを知った曲、『ハナレバナレ』。ふわふわと漂う和声、ローファイな印象の単調なビート、やわらかいリズムを添えるギター、視線を動かすポルタメントするシンセ。バックグラウンドボーカルの喉が耳元にあるみたいに近い。柔和だけどポジションの高いメインボーカル(兄・豪文さん)が儚げ。 キセルのメンバーは素敵な楽曲を素敵なミュージシャン・歌い手たちに提供している。また、彼らのオリジナルをほかのミュージシャンがカバー、共作したパターンもある。 斉藤和義によるカバーの『ベガ』(『紅盤』(2007年)で聴けます)、YUKIとの共作『砂漠に咲いた花』(『Commune』(2003年)で聴けます)が真っ先に私の頭に浮かぶ。 斉藤和義『ベガ』。ドラムス、

    原田知世『くちなしの丘』(『music & me』収録)とキセルチック・ソングたち
    bandshijin
    bandshijin 2020/09/28
    佳曲を他ミュージシャンに多数寄せているキセル。原田知世『くちなしの丘』もそのひとつ。優しいグルーヴの美バラード。MVがすてき。音楽の仕掛けも凝っている。キセル・原田知世の両バージョン聴き比べも面白い。