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bandshijinのブックマーク (274)

  • 夢の世界を 若き教科書編集部員の思い

    作曲者:橋祥路 作曲者の橋祥路は秋田出身、教育芸術社の作曲家。『時の旅人』『カリブ夢の旅』(作曲)、『Tomorrow』『BELIEVE』『あの素晴らしい愛をもう一度』(編曲)など、私の知る多くの合唱曲や、もともと合唱以外の曲の合唱編曲に携わった人。教育芸術社の教科書で『翼をください』を取り上げ、合唱曲として広めた立役者でもある。 作詞:芙龍明子 作詞者の芙龍明子については、検索では多くがわからなかった。童謡検索サイトHoickで著作がいくつかヒットする。https://hoick.jp/mdb/author/%E8%8A%99%E9%BE%8D%E6%98%8E%E5%AD%90 こちらも橋祥路との共作。 作曲のいきさつ 作曲年代は1977年頃と推測する(参考:http://www.asahi.com/edu/student/kyoukashow/TKY200710100195.h

    夢の世界を 若き教科書編集部員の思い
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/16
    『夢の世界を』作曲者の橋本祥路は教育芸術社の若手編集部員だったという。著作者と読者をつなぐ存在である編集員が、ときに一次的な発信元になることもあるのだと思い知るエピソード。
  • ゲゲゲの鬼太郎 不気味な愛嬌

    『手のひらを太陽に』『見上げてごらん夜の星を』いずみたく作品『ゲゲゲの鬼太郎』 水木しげる漫画のテーマソング このブログでこれまでに『手のひらを太陽に』『見上げてごらん夜の星を』を取り上げた記事を投稿した。 私はいずみたく作品のファン。『手のひらを太陽に』作詞はやなせたかし。『見上げてごらん夜の星を』作詞は永六輔。 そして日のテーマ『ゲゲゲの鬼太郎』作詞は水木しげる。テレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』テーマソングとして知っている人が多いだろう。私もそう思っていた。あなたもそうか。 この曲は、先に、漫画『墓場の鬼太郎』(週刊少年マガジン)のテーマソングとしてキングレコードとのタイアップで発表された(1967)。アニメ化にあたって改題の結果、原作漫画、アニメともに『ゲゲゲの鬼太郎』となった。 歌詞 ゲゲゲ おばけにないもの 熊倉一雄の歌唱が不気味で絶妙。“ゲッゲッ ゲゲゲのゲー”(『ゲゲゲの鬼太

    ゲゲゲの鬼太郎 不気味な愛嬌
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    bandshijin 2020/11/15
    水木しげる作詞、いずみたく作曲『ゲゲゲの鬼太郎』。ド短調(弩級のド、C…ドレミのド)のフック。短2度でうろつく歌メロ。編曲の妙。歌詞のおかしみ。
  • 見上げてごらん夜の星を ミュージカルとKinKiと九ちゃんと

    この曲を私がはっきりと認知したきっかけは、KinKi Kidsのシングル『Hey! みんな元気かい?』(2001)にカップリングされた堂剛によるパフォーマンスだった。彼が主演のドラマ『ガッコの先生』にも使われていた。私は『見上げてごらん夜の星を』をとても気に入って、ギターでコピーしたり歌ったりしてもみた。 先に述べた『Hey! みんな元気かい?』は真心ブラザーズ・YO-KINGの作だし、吉田拓郎(曲)・康珍化(詞)の作『全部だきしめて』など、KinKi Kidsと素晴らしい人脈のコラボから、私は音楽の世界の広がりをもらっている。 『見上げてごらん夜の星を』は坂九の歌唱がオリジナルだと昨日までの私は認知していたけれど、違った。同名のミュージカルがあったのだ。そのミュージカルの音楽をいずみたくが担当した。そのミュージカルの劇中歌かつ主題歌が、『見上げてごらん夜の星を』だったのだ。伊藤素道と

    見上げてごらん夜の星を ミュージカルとKinKiと九ちゃんと
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    bandshijin 2020/11/14
    映画・罪の声を見たと知人。当時のハウス食品の社長・浦上郁夫はグリコ・森永事件の収束を報告する墓参りのために搭乗した日航機の墜落で逝く。同じ便には坂本九も搭乗。そんなことで思い出した、彼が歌った名曲。
  • ウルフルズ『なんでなん』Bメロのコードひねくりまわし

    「コードをひねくりまわしてね、途中むっちゃややこしいコードが」「メロディも歌うのむつかしいねんなぁ」 とは、彼が出演するラジオ『Got You OSAKA』(FM COCOLO)11/8の放送でのトータス松の弁。ウルフルズの楽曲『なんでなん』をラジオで流したのは、この時が初めてだったという。この曲を、トータス松人も「久しぶりに聴いた」とも。 ウルフルズが好きで、私が音楽について発信していたり、コード進行が大好物だったりすることを知っているMさんがこの放送でのこの発言のことを教えてくれた。その発信元のラジオを私も確認してみた。番組で積極的にリスナー投稿をトータス松が紹介していて、選ばれた人はそうした交流が嬉しいだろうと思ったし、何気ない世間の話題も交じって楽しく聴けた。 そして何より私は『なんでなん』をとても気に入った。 『なんでなん』 『なんでなん』はウルフルズのアルバム『人生』(

    ウルフルズ『なんでなん』Bメロのコードひねくりまわし
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    bandshijin 2020/11/13
    ウルフルズの『なんでなん』。Bメロのコード進行が、ヒネってる!
  • キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情

    『ハナレバナレ』についてもう一度書こう キセルのことは、くるり主宰のコンピレーション・アルバム『みやこ音楽』に収録された曲『ハナレバナレ』で知った。 といったようなことほかはこのブログのこちらの記事に書いた。 記事の投稿は今年の6月8日。およそ5か月前に私が書いた記事なのだけれど、我ながら恥ずかしくなるような稚拙な文章。今でも稚拙だけど。 振り返ってみると、上の記事でふれているのは ・『みやこ音楽』でキセル『ハナレバナレ』を知ったといういきさつ ・ローファイ感ある音が好き ・曲のコード進行について ・ベースのテンション音が心地よい ・ポルタメントするシンセ音が風味絶佳 ・『ハナレバナレ』には2バージョンある ・執筆当時ちょうど京都出身バンド「浪漫革命」を知った時期で、好きだと思う音楽に京都という共通点があることに1人から騒ぎ といった点だった。 ところで、私はこの記事の投稿からおよそひと月

    キセル『ハナレバナレ』に寄せて(その2) 平静な叙情
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    bandshijin 2020/11/12
    キセル作品に通底する達観、無常観、平静さと叙情に私は敬愛を寄せる。名曲『ハナレバナレ』の2つの異なるバージョンについて。
  • 『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜

    『大きな古時計』は気付いたら知っていた歌。私が小学生のときに使っていた、ハンディサイズの歌『歌はともだち』(教育芸術社)にも載っていた。 後年になって、平井堅がこの曲を発表した。編曲が亀田誠治だとこれを書きながら知った。「後年」とは2002年だというのも今あらためて認識する。当時私は16歳、高校一年生だった。だから、さすがにはじめて『大きな古時計』を平井堅で知った輩ではない。私が物心ついたとき、すでに童謡、愛唱歌として広く浸透していた。 ヘンリー・クレイ・ワークによる原曲『My Grandfather’s Clock』のエピソード 『大きな古時計』の原曲『My Grandfather’s Clock』の作詞・作曲者はヘンリー・クレイ・ワーク。1876年に作曲された。彼が訪れたイギリスのジョージ・ホテルで、そこの主人から聞いた話が作曲の動機になったという。 当時のジョージ・ホテルはジェンキ

    『大きな古時計』は11時5分を指している 〜ヘンリー・クレイ・ワークの作曲動機についてのエピソードと平井堅の好カバー〜
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    bandshijin 2020/11/11
    大きな古時計の原曲はヘンリー・クレイ・ワークのMy Grand Father's Clock。1962年、NHKみんなのうたで広まる。1973年版も。そして2002年は平井堅バージョン。144年後の今日も歌われる名曲。
  • にんげんっていいな 童体の躍動

    『歌はともだち』(教育芸術社)という歌をぱらぱら捲っていると、目にとまったページがありました。 『にんげんっていいな』(作曲:小林亜星、作詞:山口あかり)でした。おたまじゃくし(音符)に力がある。なぜかわかりません。そう感じたのです。 「読みやすさ」なのか。同音連打の冒頭。Gメージャー調で、音程はシ。曲中で一番高い歌メロの音程はサビまで温存しておくというのは作曲のテクニックだと思っていましたが、ドあたまから歌メロ中で最高に近い音程を使用し、Bパートに突入する直前の”夕やけこやけでまたあした”の“またあした”のところでさっさと最高音程を登場させてしまいます(先程のシより半音高い「ド」)。 Bパートの入り“いいな いいな”の歌い出しの音程はソ。冒頭の歌い出しよりも長3度下の音程で入ります。はじめの“いいな”はソ・ファ#・ミと下行の順次進行。続く“いいな”はファ#・レ・シと下行の跳躍で、分散で

    にんげんっていいな 童体の躍動
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/10
    『にんげんっていいな』。でんぐり返ししてしまう、童心ならぬ童体。意表をつくようでいて、すごくわかるような。まんが日本むかしばなしエンディング。
  • 『北風小僧の寒太郎』擬音語、“ござんす”、音楽が導くエモ

    『北風小僧の寒太郎』は私の心にずっとありました。 2020年7月中旬から私は毎日1曲、他人の作った歌を自分で演奏・歌唱して学ぶという活動をしています。始めたばかりのときから『北風小僧の寒太郎』を思うことがあったのですが、その頃は夏でしたから季節が合いませんでした。 作品に描かれた季節と現実の季節のズレはさほど気にするほどのこともないのかもしれませんが、なんとなく「待つ」気持ちになりました。 当初は季節がめぐるまで、その活動を続ける見通しもありませんでしたが、暑かった夏はいつのまにか枯葉の季節に変わり…「寒太郎」の季節がやってきたのです。 オープニングの轟く口笛。伴奏もなく寒々しい感じが出ています。ハーモニカがそれを追います。ふたつのキャラクターはなんの象徴でしょうか。北風と寒太郎、ふたつはイコール? それとも微妙に違う存在なのか? バンジョーの音が外国のフォークやカントリーの音楽を思わせま

    『北風小僧の寒太郎』擬音語、“ござんす”、音楽が導くエモ
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/09
    “ヒュルル”…のところでいちばん高い音程、ファの音。Fメージャー調ですので、主音。サビ…曲の盛り上がりの部分で、北風や寒太郎を思わせる擬音語の歌詞、そして主役の音「ファ」が出てくる。巧いなと思います。
  • 『翼をください』赤い鳥 ザ・ロック・グループ

    『翼をください』に、ピアノの伴奏で合唱する曲というイメージを持っていた私。イントロのコード進行からまるで違い、エレクトリック・ギターやバンドの音が全面に出た上の映像を見てぶったまげました。なんてロック! エネルギーのこもったドラムスに見入ってしまいました。 『翼をください』の原曲が赤い鳥というグループにあるというのは大人になってからなんとなく知っていましたが、グループについて詳細を求めないまま来てしまっていました。 パワフルなストロークを見せるドラマーは「ポンタ」の愛称で親しまれる村上秀一氏。中学生の頃の私は、彼が『翼をください』をパフォーマンスした赤い鳥のメンバーであったということも知らずに、彼の名前が冠されたモデルのドラムスティックを購入して使用していました。 冒頭に貼り付けた映像のロックな『翼をください』。私はビートルズをビンビン感じます。前列のメンバーのポール・マッカートニー然とし

    『翼をください』赤い鳥 ザ・ロック・グループ
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    bandshijin 2020/11/08
    『翼をください』はロック名曲でした。認識をあらためました。赤い鳥、ブラヴォー。
  • BEGIN『恋しくて』イカ天を思う

    森に入っていく3人(と1匹)。テントを張って、焚いて、歌って演奏し、酒を分かち、朝を迎え…ここは海か湖か。撤営して森を出、車道を3人(と1匹)がいく。 イカ天 この曲から私が連想するのは『三宅裕司のいかすバンド天国』。TBS、1989年2月11日〜1990年12月29日放送。24時30分(最後のおよそ2か月半は24時40分〜)〜27時00分放送。1回の放送につき2時間半もやっていたとは知らなかった。もっとスピーディで短い番組かと思っていた。スピーディかつ長い番組だったかもしれないが。 番組のしくみ 毎回10組のバンドが登場。審査員の判断で、その中から「チャレンジャー賞」受賞バンドを選出。チャレンジャーは前回のイカ天キングと対決。勝ったらその回のイカ天キングになる。 5週間連続でキングを防衛するとグランドイカ天キング。メジャーデビューする。 グランドイカ天キングが誕生した次の回はキング不在で

    BEGIN『恋しくて』イカ天を思う
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    bandshijin 2020/11/07
    BEGINのデビュー曲『恋しくて』。そして思う「イカ天」のこと。ブランキー、ジッタ、たま、フライング・キッズ…。3〜4歳の私には縁遠いド深夜の長枠だった。それにしてもBEGINの歌が好きだなぁ。
  • 涙そうそう 森山良子、BEGIN、夏川りみ 発表に関わる初動

    夏川りみが歌った曲『涙そうそう』。夏川りみのシングル発売が2001年3月23日。曲は彼女のアルバム『てぃだ 〜太陽・風ぬ想い〜』(2002年9月21日)にも収録される。私が曲を知ったのは、この時期の彼女のテレビ出演か広告か何かかと思う(あいまい)。 この曲の作詞者が森山良子で、作曲者がBEGINだと私が認知するのは、曲を知ってからいくらかあとだった。 森山良子が『涙そうそう』を収録したアルバム『TIME IS LONELY』を発売したのが1998年11月26日(ポリドールより)。シングル『さとうきび畑(特別完全版)/涙そうそう』を発売したのが2001年12月5日。森山良子 with BEGIN・夏川りみ名義のシングル『涙そうそう』を発売したのが2003年3月12日。 夏川りみの『涙そうそう』シングル発売の2001年春ごろ〜このコラボ名義のシングルが発売された2003年春ごろの間で、大変な反

    涙そうそう 森山良子、BEGIN、夏川りみ 発表に関わる初動
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    bandshijin 2020/11/06
    森山良子作詞、BEGIN作曲。夏川りみが歌ってこの曲を私は知った。本人たち名義のリリースも多いしカバーも多い。広がりすさまじい名曲。
  • ともだちになるために 新沢としひこ・中川ひろたか 〜きみときみと……、しあわせ〜

    順次と跳躍と分散と同音連打 歌い出しの“ともだちになるために”。「とーもだ」は順次。「ちーにな」は跳躍で、きれいに「ソミド」。ドミソの和音を高いほうから分散して降りた形。巧みなメロディ。クレヨンハウスの月刊誌『音楽広場』(1987〜1996年、現・月刊クーヨンの前身。参考サイト:クレヨンハウス)で名曲を連発した、作詞の新沢としひこ・作曲の中川ひろたかのおふたり。

    ともだちになるために 新沢としひこ・中川ひろたか 〜きみときみと……、しあわせ〜
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    bandshijin 2020/11/05
    「きみときみと…」のところで、その場にいる者どうし指しあう。リフレインに尺を割きつつも、同音連打にはリズムや音程の変化を与えて冗長感を遠ざける。みんなで歌える名曲は新沢としひこ・中川ひろたかコンビ作。
  • にじ 今日と明日を結ぶ橋

    にじ 園や生徒の愛歌 この曲は幼稚園や保育園の卒業の季節に重宝されているのじゃないかと思う。思うというのは、実際に私がそうした機会に立ち会ったことがないからだ。 1990年に作曲された『にじ』。私は1986年生まれだから、私が幼稚園児だった頃。私の在園中には曲が生まれていた。でも、最近まで知らずに来た。 私はブログを書いたり音楽をつくったり演奏したりする。それをTwitterほかで発信してもいる。Twitterでつながることが出来た人には保育の現場に通じた人もいて、そうしたTwitter投稿を見てその存在を知った曲、『にじ』。 私が園児だったころは、この曲は発表したてだったろう。私の卒園は1992年くらい。その年の7月にようやく、この『にじ』を収録したクレヨンハウスの月刊誌「音楽広場」プロデュースのCD『あしたがすき』(トラや帽子店・新沢としひこ)が出たところだ。 大人になってこうしてこの

    にじ 今日と明日を結ぶ橋
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/04
    卒園のシーズンに重宝されるであろう『にじ』。クレヨンハウスの月刊誌『音楽広場』でいくつもの名曲を発表した新沢としひこ(詞)・中川ひろたか(曲)作。私も誰かの大切なときに歌いたいと思った。
  • 奥田民生『イージュー★ライダー』 ロック・アンセムの側車に乗って

    歌い出しの跳躍 跳躍がすごい。“何もないな 誰もいないな”(『イージュー★ライダー』より、作詞・作曲:奥田民生)♪ファ# ラ ラ ラ ソ# ソ#(♪何もないな)♪ド# ド# ミ ファ# シ ー ラ シー(♪誰もいないな)という歌い出し。前半の“何もないな”の末尾の「な」はソ#で、次のフレーズ「誰」のアタマの「だ」はド#。ここは完全5度下行の跳躍。 この跳躍をクリアしたとして、“誰もいないな” の跳躍がまたすごい。最初の2音、「誰」のところは下のド#から上のド# へオクターヴ(8°)跳ぶ。しかもアタマの「だ」を歌うときに鳴らされているコードはEメージャー。「ミ ソ# シ」の和音で、歌メロ「だ」のド#は非和声音(和音に含まれる音以外)。Eメージャーコードにおいて6thの響き。同音連打や長音による保続か、せめて順次進行(となり合った音への進行)でこの音程があらわれてくれればまだいいが、跳躍かつ非

    奥田民生『イージュー★ライダー』 ロック・アンセムの側車に乗って
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/03
    奥田民生のイージュー★ライダー。歌い出しの跳躍。Bメロのコード(D7)。サビの低音の保続と順次下行。「いいこと」「クサいこと」をハズした歌詞。音が、韻がキモチイイ。音楽がどこまでも連れて行ってくれる。
  • エレファントカシマシ『今宵の月のように』かの町の、胸の詩情

    エレカシに似てると言われる ここで音楽について書き散らす。それは私自身がミュージシャンであって、自分の表現に役立てる目的(といいつつ、ただ毎日書くのに追われて更新頻度を守るのが目的かのようになりがち)。 ライブハウスに出演することがある。そこで自分の曲をやる。そういう活動をしていて、そこで新しく誰かに出会う。その人は、同じく出演者のミュージシャンだったり、観に来たお客さんだったり、それ以外の誰かだったりする。 そういう人たちに、私は高頻度で「エレカシ(ヴォーカル:宮浩次)に似てる」と言われる。似せに行っているつもりはないし、意識しているつもりもない。歌い方や風貌が似ているらしい。ステージにいるときには夢中。結果的にそうなっている(似て見えることがある)らしい。私はエレカシ、宮さんを好きだが、おそれおおい。 今宵の月のように 私の心のなかにあるエレファントカシマシ。この『今宵の月のように

    エレファントカシマシ『今宵の月のように』かの町の、胸の詩情
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/02
    エレファントカシマシの名曲『今宵の月のように』。歌いたくなる歌だけど、声の音域が広くメロディにも跳躍が多く難易度高。コード進行はG-B7が好ポイント。タイトルと歌詞の「今宵」が詩的。
  • PUFFY、スピッツ『愛のしるし』の好きなところ

    スピッツのヘンさ、なめらかさ、口あたり、ロックへの造詣 昨日ここでスピッツ『空も飛べるはず』について書いた。 スピッツの歌は、すっと入ってくる。 納得させられてしまう。 そういうものだと、鵜呑みにさせられてしまうところがある。 音楽と詞に説得力があるのか。いや、そんな雑な感慨で片付けるべき話でもない。 わかられて、消費されるのを拒むかのような(仮想上の)フォルムをしている。 表面はなめらかで、口当たりがよく、のどごしもいい。 でも、おなかのなかに入っていって、ずっととどまる。はらもちがいい? あなたが仮にスピッツをよく知らない人でも、おそらく1曲や2曲や3曲、彼らの歌、その歌詞や音の一部くらいは思い出せる人が多いのじゃないか。 表面のなめらかさやのどごしというのは、おそらくスピッツの面々やソングライターの草野マサムネがロックに精通しているから抽出されてくる部分だと思う。なんというか、ソウル

    PUFFY、スピッツ『愛のしるし』の好きなところ
    bandshijin
    bandshijin 2020/11/01
    PUFFYに草野正宗が提供した『愛のしるし』。スピッツバージョンの間奏の同形反復が好きです。 “理由もないのに輝く” のは、私の町の頭上の一番星だってそうだな〜とふと思いました。
  • スピッツ『空も飛べるはず』 なめらかでしたたかな観念

    メロの歌い出し “幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて”(スピッツ『空も飛べるはず』より、作詞:草野正宗) 幼さとは生じたばかりという観念。未成熟とも。微熱……高熱ではなく、放っておける程度のものを想像させる。あるいはこれから熱が高くなる兆候かもしれない。「幼い微熱」となれば、生じたばかりの(放っておける程度の)未成熟な熱。そんな意味を想像した。それを下げられない、と。 熱を下げるにはどうしたらいいか。風邪だったら安静にして寝る。症状が軽微なら特に何もしないで、いつも通りすごす。頭の隅にも、からだの感覚にも、どこかに微熱の影響を感じながら。 微熱の影響ってどんなものか。からだのだるさ・重さか。思考の愚鈍化か。微熱があると、むしろ頭が冴えるという人もいるかもしれない。生きようと必死になるのか。 「神様の影」とは。神様ってなんだ。上位、上級にあるもののイメージだ。人智を越えたもの。自分

    スピッツ『空も飛べるはず』 なめらかでしたたかな観念
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    bandshijin 2020/10/31
    スピッツの曲にはラベリングがない。どんな味なのか、感じ手に任されている。ゆえに、丸呑みしてしまうと、味を覚えずに曲と一緒に過ごすことになる。でも、いつでもからだの中にある。あなたの中にもあるでしょう?
  • 木村カエラ『Butterfly』 希望へのまなざし 運命の花、蝶(調)の旅

    『Butterfly』作曲 末光篤 昨日、末光篤について検索したり、その作を鑑賞したりして記事を書いた。 木村カエラ『Butterfly』は前から知っていたが末光篤が作曲者だというのは初めて知った。末光篤は方々で活躍していて、そのことも知ったし、実は自分がふれてきたもののなかに末光篤がいたことも改めて認知した。彼は稀有なピアノ・エンターテイナーでプレイや作曲、アレンジメントにもそれは顕現している。 調(蝶)の旅 木村カエラ『Butterfly』は転調が多い。 イントロはFメージャー調。イントロのあとにサビが来て、E♭メージャー調。サビのあと、メロはBメージャー調。メロを経て2回目のサビは先程同様E♭メージャー調。2回目のメロは1回目同様Bメージャー調。3回目のサビはEメージャー調。サビに移る瞬間のドミナント・モーションを反復する際に半音ずり上げ、♭を外している。高揚感が強まる。 分数コード

    木村カエラ『Butterfly』 希望へのまなざし 運命の花、蝶(調)の旅
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/30
    曲中の転調は出会いに至る人生模様。木村カエラ『Butterfly』のコード進行、転調が凄い。運命の花はこれからふたり(チョウ)が築く場(家庭)のことともとれる。結びの歌詞の比喩が絶妙。
  • Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー

    SUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』(2006) 2000年代 TVドラマテーマ曲 ベストというプレイリストにSUEMITSU & THE SUEMITH『Astaire』があった。 エレクトリックギターの同音連打のカッティングのオープニング。ストリングス。ピアノのストローク。ダブったボーカル。 リフレインするサビの歌い出し。解放感あるコードのうつろい。サウンドが透き通る。あれよあれよと率いられて、いろいろなところに連れて行かれてしまう感じ。それも、夢のある場所に。 曲名の『Astaire』はフレッド・アステアから。フレッド・アステアはエンターテイメント・スター。アメリカ出身のダンサー・俳優・歌手。 「夢のある場所に次々と連れて行かれてしまう感じ」は、リスナーとして非常に、表現者が的を射る通りの受け取り方かもしれないと我ながら思う。そう、フレッド・アステアがきっと

    Astaire SUEMITSU & THE SUEMITH 末光篤 ピアノ・エンターテイナー
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    bandshijin 2020/10/29
    木村カエラ『Butterfly』作曲の末光篤。『花嫁は厄年ッ!』(TBSドラマ)主題歌『Astaire』。アニメ"のだめ"Op/Ed。アレンジのセンス、コードワーク、熾烈なピアノプレイ、あか抜けた歌唱のダブサウンド。私はすっかりファン。
  • 久保帯人『BURN THE WITCH』とRadiohead『Burn The Witch』

    久保帯人『BURN THE WITCH』。 『BLEACH』を連載していた久保帯人の新作漫画。 何より気になったのはそのタイトル。 “魔女を燃やせ” 私はRadioheadが好きだ。かれらの楽曲に同タイトルのものがある。 Radiohead『Burn The Witch』 ストリングスの8ビート。音のキレがグルーヴを生む。痛烈な風刺と思えるタイトル。歌詞の内容もそうだろう。じんじんいっているシンセサウンドがあやしげ。トム・ヨークの声が柔和にリヴァーブ。 エンディング付近でキイキイと掻き立てるようなノイズを含めるストリングス。長和音に解決して爽快感。特定の人物を持ち上げて “燃やす” シーンでだ。 MVは音楽がやんだあとで「持ち上げられた人物」が難を逃れていたかのようなオチで終わっている。顔についたすすを拭う彼。 “魔女” は社会にいる。持ち上げられて燃やされる人物も社会にいて、日々代わる代

    久保帯人『BURN THE WITCH』とRadiohead『Burn The Witch』
    bandshijin
    bandshijin 2020/10/29
    本屋で目を引いたタイトルは『BURN THE WITCH』。私が好きな、Radioheadの曲のタイトルでもあるそれは久保帯人の新作コミックスだった。彼の描いた『BLEACH』、各話のタイトルに洋楽が使われていたっけ。