2022年8月15日のブックマーク (1件)

  • Richard Powers, “To the Measures Fall”(2010) - 最後の短篇企鵝の剥製

    www.newyorker.com ・4900ワードほどの二人称小説。 あらすじ ・1963年、アメリカから英国に留学中の大学三年生である「きみ You」(女性)は、春学期の終わりにコッツウォルズという島を観光していた。そして、たまたま立ち寄ったジャンク屋でエルトン・ウェントワースの『メジャーズ滝へ』という小説の古を見つける。古にしては高価だったが、冒頭とチラ見した最終ページに惹かれたことと、文学を志したプライドから購入を決める。 ・帰国後、60年代のアメリカの狂騒に身を置く内に、最初の100ページを読んだままで『メジャーズ滝へ』を処分してしまう。しかし結婚し、修士論文に悩んでいる時期に捨てたはずのそのに再会する。ひさしぶりに読み直すとそのについてのなにもかもが違って感じる。ウェントワースについての批評を読み漁るが、誰も満足する答えを出してくれない。いろんな研究書を漁るうちに、自分

    Richard Powers, “To the Measures Fall”(2010) - 最後の短篇企鵝の剥製