www.newyorker.com ・4900ワードほどの二人称小説。 あらすじ ・1963年、アメリカから英国に留学中の大学三年生である「きみ You」(女性)は、春学期の終わりにコッツウォルズという島を観光していた。そして、たまたま立ち寄ったジャンク屋でエルトン・ウェントワースの『メジャーズ滝へ』という小説の古本を見つける。古本にしては高価だったが、冒頭とチラ見した最終ページに惹かれたことと、文学を志したプライドから購入を決める。 ・帰国後、60年代のアメリカの狂騒に身を置く内に、最初の100ページを読んだままで『メジャーズ滝へ』を処分してしまう。しかし結婚し、修士論文に悩んでいる時期に捨てたはずのその本に再会する。ひさしぶりに読み直すとその本についてのなにもかもが違って感じる。ウェントワースについての批評を読み漁るが、誰も満足する答えを出してくれない。いろんな研究書を漁るうちに、自分