本書は、数学とデザインの関係性をプログラミングという手法を交えて考えたものです。 数学とデザインは、一般的に遠い分野のように思われがちです。数学は世の中の理を追求する論理的で計算する学問、デザインは感から美しいものを生み出す直感や感性を駆使する分野だと思われています。この理と感は相容れない、反対のものと考えられがちです。 大学の学部を考えてみても、数学は理学部や工学部のいわゆる理科系、デザインは美術大学や芸術大学のいわゆる芸術系として入口が違っています。 しかし、そもそも数学は例えば幾何学という分野があるように、世の中の形や構造を解き明かし、それを記述するためのものであり、デザインはその形や構造を使って世の中に機能を提供するものです。 つまり、数学は世界観を記述するもの、デザインはその世界観を構築するものと考えられ、実はとても近いところにあるものだと思います。 もう1つ、数学とデザインの共
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