スウェディッシュエッグコーヒーシリーズ、三回目。 前回分から載せます。 「俺は信用がないんだなあ、冬一郎…」 ミカさんの言葉を、僕は固く否定しました。 「そんなことないです。ミカさんのことは、信じてますよ」 多分、誰よりも、信じてると思う。神も親も信じない不届き者な僕だけど、この美しくて頭のいい外国人の友達の事は、どこまでも信じてる。 僕の口調がおかしかったのか、ミカさんはふっと挑戦的な表情を浮かべました。 「そうか? …よし、じゃあ、この混ぜたヤツを沸騰した水に入れてみろ」 僕らは鍋に結構な量の湯を沸かし、そこに、殻入りの生卵コーヒーを投入しました。すると、卵がブクブク泡立ち、黒っぽい灰汁みたいな気持ち悪いモコモコしたものに変身して、危うく吹きこぼれそうになりました。僕は思わず、「うえっ…なんか、ますますグロい」と感想をもらしました。ミカさんは火を調節しながら、「そらみろ、やっぱり信じて