女性専用のフロアがあるユニ・チャームの「第3工場」=リヤド、同社提供 ユニ・チャームがサウジに進出したのは1993年。現在は現地法人(UGHI)が事業を担っている。子ども用紙おむつ、「Baby Joy」は進出当時からつくり続ける主力商品。サウジの人たちから「吸収しても膨らまないおむつがほしい」との要望が強かったことから、日本の製品には使っていない「圧縮吸収技術」を搭載したところ、人気が出てきた。育児を主に担う女性の社会進出が進んできたことで、これまで男性に頼むしかなかった買い物を女性自身でするようになり、よりきめ細かな品質や使い勝手が売れ行きを左右するようになってきた――。そんな事情も背景にありそうだ。 このほかに、生理ナプキン「SOFY」、高齢者用紙おむつの「Lifree」も販売しているが、どのパッケージにも日の丸のマークとともに「日本のテクノロジー」といううたい文句がアラビア語で記され