沖電気工業は14日、スペインの連結子会社の不正会計にからみ遅れていた平成25年第1四半期連結決算を発表した。売上高は前年同期比8・7%増の911億円だったが、営業損益は22億円の赤字、最終損益は4億円の赤字となった。円高などが響いた。 また同社は不正会計に関係する20年3月期〜24年3月期の決算なども訂正した。 不正会計はプリンター事業の売上高を過大計上するなどの手口で行われた。沖電気の調査によると、影響は平成19年3月期以降の6年3カ月間に及び、最終損益ベースで累計308億円の損失が発生、総資産が244億円目減りした。沖電気は今月11日付けで子会社社長を懲戒解雇し、告訴も検討している。