そろそろ「ファンタジー文庫」を滅ぼしておこうか 激しく同意。 黎明期はともかく、現状では「ファンタジー」は(もちろん一大派閥であるが)主流ではなく、読者は(もちろんメインは10代ではあるが)「ティーンズ」以外にも広がっている。「ファンタジー文庫」も「ティーンズ文庫」も実態に即した呼称とは言えず、このジャンルは、もはや「ライトノベル」としか言い様がないものになっていた。 だからこそ、数年前「ライトノベル評論本」ブームが起こった時、一気に「ライトノベル」という呼称が広まり定着したのだろう。 今や出版社の側も自覚的に「ライトノベル」という名称を使い、お堅い(というイメージのある)新聞社も直木賞を受賞した桜庭一樹の経歴に「ライトノベル」と記述する時代である。「ライトノベル」という言葉は市民権を得た。 実はかくいう私も、数年前の棚リニューアル時に「ファンタジー文庫」という表記が厭で、強行に主