茨城県那珂市で27日朝、焼け跡から3人の遺体が見つかった住宅火災で、この住宅が数日前から電気を止められ、ロウソクが明かりとして使われていたことがわかった。県警は、ロウソクが火元になった可能性もあるとみて出火原因を調べている。 県警によると、同市戸崎、無職叶野(かのう)善信さん(82)方から27日午前5時40分ごろ出火し、いずれも木造の平屋建ての住宅と2階建ての物置が全焼した。叶野さん方は、妻美津子さん(80)と長女(48)、孫娘2人の5人家族。長女は県警に「数日前に電気が止められ、明かりとしてロウソクを使っていた」と話しているという。 叶野さん夫妻と孫娘の美希さん(15)の3人と連絡が取れなくなっており、県警は、遺体は3人とみて身元の確認を急いでいる。