カニ高騰、小樽の水産業者悲鳴 日ロ密漁・密輸防止協定きょう発効 (12/10 09:20) 協定発効を控え、仕入れ値の高騰が続く活カニ=武田鮮魚店 【小樽】ロシア海域で密漁されたカニの日本への輸入を防ぐため、日ロ両政府の間で10日、カニ密漁・密輸防止協定が発効する。これに伴い、合法的に水揚げされた活カニの価格高騰も予想されるため、観光都市小樽の商店街や市場からは「仕入れ値が高くなり、商売が難しくなる」と悲鳴が聞こえる。 堺町で海鮮丼などを扱う飲食店「おたる蝦夷(えぞ)屋」(山本一彦代表)は、昨秋まで店頭の水槽にカニを入れ、観光客の目の前でゆでて販売するなど海産物の店頭販売を行ってきた。活カニの売り上げは全体の6割を占めていた。 しかし近年、活カニの仕入れ値が高騰。昨年は重さにより1匹につき千~2千円だったが、最近は3~4倍に跳ね上がっているという。 山本代表は「協定発効でさらに値上がりする