この論説は書き出しで、世界中が憧れ、真似をしようとしていたウォールストリートが崩壊したことで、世界中に不信と自信喪失感が広がり、世界中が「アメリカでさえ何が起っているか分からなかったのだとしたら、一体誰に分かると言うんだ」と悲鳴を挙げているようだ、と指摘していました。 しかし実際は、寄稿者達も大いに認める通り、ウォールストリートの現場にいた人達や、業界を外から眺めていた人の中には、問題に早々に気づいていた人も少なくなかったように思います。(ここではウォールストリートを、本来の意味である「証券業界(証券会社+証券会社を傘下に持つ銀行」という定義で使います。) 「問題」は知られていたか クレジットバブルの崩壊を予測した人物としてよく知られているのは、サブプライムローン問題を予期して莫大なリターンを挙げ、先日アメリカ議会の公聴会での発言を求められた、ヘッジファンドPaulson & Coのマネー
![End of the Financial World? | ウォールストリート日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e8d2b1f9222c4885e87d06379d1f6c8c36c96865/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Fpds%2F1%2F200901%2F19%2F61%2Fe0076461_3382511.jpg)