USエアウェイズ機の1月15日のハドソン川不時着事故について、FAAはパイロットと管制官との交信テープを公開した。 それによると、サレンバーガー機長の第一声は「あー、こちらカクタス1539便、鳥に衝突」というもので、ベテラン・パイロットらしいゆっくりとした明瞭な声であったが、やはり心の動揺があったのだろう、飛行便名を間違えていた。実際は1549便である。 次いで「両エンジン停止。ラガーディア空港へ戻る」という要求があった。 それを受けたロングアイランド管制本部の係官も経験10年のベテランで、直ちに「オーケー。左旋回して方位220°」と答え、ラガーディア空港に対し、全機の離着陸を中止して滑走路をあけるよう依頼した。 ところが間もなく機長から「空港には戻れない」という連絡が入り、さらに「ハドソン川へ行く」という声が聞こえた。 驚いた管制官は、わが耳を疑ったのだろう。「すみません、もう一度願いま