「物語の有効性」―僕たちは何と戦っているのかーシンポジウムについて 昨年、宮崎駿監督の映画「君たちはどう生きるか」が話題となりました。ロシアとウクライナの戦争やイスラエルとパレスチナの戦争の終結のめどが立たない中、また、国内では能登半島地震が起きて復旧、復興がままならない中、人々はどのように生きていくのかを考えさせられる時代です。 そんな時代の中、建築に携わるわれわれはどのような思いで住宅をつくり、建物をつくっていったらいいのだろうか。 いままで人間は様々な困難を乗り越えるときに物語を作ってきました。今年のNHKの大河ドラマの源氏物語や方丈記など、もがき、苦しみ悲しみのどん底に落とされながらもそこから抜け出て希望や喜びを見出してきました。 今回のシンポジウムは、まさにこの混迷の時代に少しでも明るい希望を持てる内容にしたいと考えました。そこで、Aプロが選んだのがMARUと湯浅君です。街に社会