濾胞型の組織像 叢状型の組織像 エナメル上皮腫(エナメルじょうひしゅ、英: Ameloblastoma)は、歯原性腫瘍の一種で、殆どは良性腫瘍[1]であるがまれに悪性のもの(エナメル上皮癌)もある。良性でも再発や播種などを起こし治療に難渋することがある。実質はエナメル器に類似している。 歯原性腫瘍の中でもっとも多い腫瘍である。1827年にCusackによって報告され[2]、1930年にIveyとChurchillによって現在の名前であるAmeloblastomaと命名された[3][4]。 エナメル上皮腫は上皮性腫瘍であり、日本では十代から二十代の男性に好発する[5]。主に下顎骨の大臼歯部に発生し、上顎骨に発生することは少ない[6]。比較的まれではあるが、骨外性(歯肉)に発生することもある[7]。濾胞型と叢状型があり、前者が多い。 まれに悪性のものや良性であっても管腔性に転移することがあり、