シリーズエントリの五回目。 今回なぜ陛下は「譲位を希望する旨を、テレビで直説、国民に語りかける」という平成の玉音放送ともいえる思い切った行動をとられたのか −−− その背景を(私なりに)忖度してみました。 第一回 日本人としての必読書 第二回 皇位継承に男女平等を持ち込むのは変でしょ 第三回 皇位継承問題より公務負担問題 第四回 「皇室外交の大きな価値」を理解しよう 2016年 8月 8日、テレビの録画メッセージで、陛下による退位・譲位のご意向が表明されました。初回エントリに書いたように、これはかなり憲法違反っぽい行為です。 国家制度としての天皇制度のあり方は、主権者である国民(国会など)が決めることであり、主権者にたいして象徴が自ら「こうしたい」という意見を発するなど、本来はありえない。 なのにいったいなぜ、ここまで踏み込まれたのか。 ★★★ まず考えられるのは、東京オリンピックの時に、