タイトルにSTAP細胞と書きましたが、STAPにも触れつつ、一般論を中心に書いていきます。 捏造にも二つのタイプがあります。 まず、科学論文はストーリーがあるわけです。誰も想像していなかったストーリーで三つから四つの登場人物(主にたんぱく質、もしくは事象や症状)のつながりを明らかにできたものが高い評価を受けて、Nature, Cell, Scienceといったトップジャーナルに載ります。 このストーリーそのものが全くの作り話である場合と そのストーリーを証明するためのデータが作り物である場合があります。 ストーリーそのものが作り話だった場合、データもすべて作り物になります。 通常はストーリーを思いつくデータ(過去の論文のこともある)が最初にあって、そこから、仮説を立てて、それを証明するための本データを取りに行きます。 このとき、根拠となるデータが全くない場合は、まさにストーリーそのものが作