「負債にも50パーセントの時間を使ってください」は機能しなかった 西村賢氏(以下、西村):最初にやったことに価値がありました。そして、次は第2段。 原トリ氏(以下、原):この説明会やった時に、6月は一回止めますと(話しました)。完全に機能開発を止めて、サポートから流れてくるチケットに関してはオンコール体制を組んできちんと対応するけれど、機能開発はしないというのを戦略として……。 西村:これ、カミナシの歴史で初めてですね。 原:たぶん、初めてだと思います。 西村:そこは「大丈夫なのかな?」とかなかったんですか? 原:「この1年大きい機能、出てないよね?」みたいな共通認識は、全社にあったから経営の中で意思決定が早かったんです。 西村:なるほど。なにか技術的にうまくいっていないというのがあった。 原:そうです。プロダクトがうまくいっていないという認識がまず全社にあって、かつ、これがカミナシの底力
2024.3.22(金) SRE観点での技術負債 懺悔会 2024 https://mixi.connpass.com/event/312191/
月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! Coral Capitalは2023年9月20日、弊社投資先を含むスタートアップを対象とした招待制勉強会「Coral School」を開催しました。当日はノンデスクワーカー向けのSaaSを手がけるカミナシの取締役CTOである原トリさんをゲストに迎え、「スタートアップの技術的負債との向き合い方」をテーマに公開インタビューを行いました。 原トリさんはAmazon Web Services(AWS)ほか複数企業で開発運用や顧客支援を経験。カミナシには2022年4月に入社し、同社の技術的負債返済プロジェクトも進めています。 勉強会で
どうも、レコメンド商品のシステム開発をしている野川と申します。 私は、2021年にモノタロウに新卒入社し、2022年5月からレコメンド商品の開発に関わり始めました。 モノタロウのレコメンド商品は、下の図の①~④の流れでクライアントサイドで表示しています。大部分の処理はJavaScriptで構成しており、UIもそのHTML部分をjQuery(JavaScript)で作成しています。 図:レコメンド商品表の流れ 入社当時私は、ソフトウェアエンジニアとして、「可読性の低いコードは駆逐するべきだ」「読みやすいコードだけが正義である」「理解しやすいシステムだけが皆を幸せにする」と心の底から考えていました。加えて、「なぜ先輩たちは可読性の低いコードを放置して平気なのか?」と疑問を持つこともしばしばありました。 レコメンド商品周りのコードはまさに可読性の低いコードベースとなっていたため、当事者となった私
前置き 業後に技術的負債のイベントに参加してきました。 内容がそれぞれバラバラであるかに見えて、自分の中ではすべてが有機的に繋がって感じました。 ただ、懇親会に参加できなかったのは残念です💦 開発サイドの方や、テスト設計されている方、組織構造と絡めて話されている方 などそれぞれが違った観点で技術的負債についてアウトプットされていました。 技術的負債の定義 「コードを書くというのは、借金をするようなもの。 少しの借金は速やかに返済(リファクタリング活動により)される限り開発を加速させるが、 危険なのは借金が返済されない状態が続くこと。」 という文が紹介されました。 つくっているプロダクトで得られる売り上げよりも、 変更などにかかるコストが上回っている状態なわけだから、 お金という定義が明確な数値として、負債曲線グラフ的なもので定期的にチェックできる体制が望ましいですね。 で、事前に負債解消
はじめに 勝丸と言います。ログラスのエンジニアが毎週記事を発信するLoglass Tech Blog Sprint 2周目に突入しました。前回は「心穏やかにDBバージョンアップ!ロジカルレプリケーションで安全にバージョンを切り戻せるようにした話」という記事を書きました。こちらもよろしくお願いします。普段はログラスの横串組織で活動しています。 この記事では「数年来の技術的負債を改修した話 - 2種類のORM並列状態からの脱却 -」というタイトルで、年末から年始にかけてやっていた作業について共有します。 この記事で得られること リファクタリングのやり方や考え方 リリースへの持っていき方 投資判断のタイミングや負債解消について 経緯 ログラスでは2種類のORMが存在していました。創業時にORMとしてExposedを採用したのですが、後に一部機能が足りないことが発覚し、別のORMを利用し始めました
IT・Web業界に特化した求人情報サイト「FINDJOB!」は、2020年9月1日にサービスのフルリニューアルを行った。その背景には、より利便性が高くユーザー体験に優れたサービスへと改善するという目的だけではなく、システムにおける「課題」を解消するという目的もあったという。旧「Find Job!」にはいかなる課題があり、リニューアルの裏側には開発メンバーたちのどのような努力があったのか。「FINDJOB!」の開発リーダーを務める佐々木義一郎氏とエンジニアの関祐輔氏に伺った。 困難を極めた既存コードのメンテナンス ――「FINDJOB!」がリニューアルを行った理由を、開発視点から教えてください。 佐々木:理由はいくつかありますが、まず旧システムをメンテナンスし続けることが困難になってきたからです。旧システムはPerlで開発されていたのですが、Perlを扱えるエンジニアは徐々に少なくなっていま
恥の多い生涯を送って来ました。 システムを開発していると、本当に多くの恥が生まれます。たとえば、こんな恥です。 テーブルの名前を付けミスったりは日常茶飯事。私が付けた変な名前が、自社の営業どころか他社のユーザーにまで浸透してたりもする。例えば、唐突に商品マスタに出てくる「グルーピングタグ」というカラムとか。(まじで意味不明) いま商品マスタと呼ばれているマスタの物理名が「kiosk_pricings」とか。日本語でおk。kiosk_pricings.grouping_tagってなんだよ。 「pricing」テーブルにはpriceカラムがあるが、全てのレコードで0になっていて、システムでは一切使っていないとか。(そのうち消したい) システムで使われている"正解"はkiosk_pricings.priceでした〜。 親子関係を間違えた事もある。チケットと決済の親子関係を入れ替えたりもした。 ま
「Reactに書き換えないとこのプロダクトチームは緩やかに死を迎えます」 こんにちは、ログラスのエンジニアの佐藤です。 昨年に入社して早2ヶ月経ちましたので、入社記事でも書いていきます。 「Reactに書き換えないとこのプロダクトチームは緩やかに死を迎えます」 と、CTOに言ったのは昨年末くらいでした。 入社してまだ1ヶ月経たないくらいです。 ログラスは創業当時からAngularを使って開発をしていました。 正社員のフロントエンドエンジニアは自分が入るまではいなくて、業務委託の方と協働しながら開発をしていました。 そのプロダクトをゼロからこの創業期のタイミングでReactでフロントエンドを作り直そうというお話です。 今回のお話はあくまでログラスのプロダクトチームの目指す理想像とAngularの相性が悪いだけで、AngularがReactより劣っているわけではありません。 Angularはフ
新型コロナウイルスの影響下で、食の宅配などO2O(Online to Offline)サービスが好調です。なかでも有名漫才師を起用したテレビCMも話題となった出前館は、2020年8月期の連結決算で利用者数が前期比で31%増、売上高も前期比で54.6%増となりました(ただし広告展開やシステム投資などの先行投資により営業利益は赤字となっています)。 この背景に、株式会社出前館とLINE株式会社が2020年3月に締結した資本業務提携があります。LINEが出前館の経営に参画し、広告だけでなくサービスの提携も進んでいます。2020年11月には「出前館」アプリがLINEアカウントと連携し、出前館のOEMだったLINEデリマは12月にサービス統合されました。 ただしLINEでは、出前館を「LINE」アプリの関連サービスではなく、独立したO2O事業として継続的に成長させたい。そのためLINEのエンジニアを
書き手:@takegue (分析チーム) Rettyのデータ活用の多くにはBigQueryが現在利用されており、その活用の方法についてこれまでこのブログでもいくつかとりあげさせていただきました。 engineer.retty.me そのほか分析チームの記事一覧 これらの記事はおかげさまで好評いただいております。いつもありがとうございます。 しかしながら、我々が初期からこのようにBigQueryを使い続けてきかというと、実はそうではありません。 事業の成長とともにデータ基盤を変化させてきた経緯があり、今の成果は過去のトライアンドエラーの賜物であり、数多くの苦労を背景にしてできあがっています。 ほんのつい最近まで、Rettyで構築されていたデータ基盤は表立って見える実態よりもかなり複雑なパイプラインで構成されていました(以降で触れますが、4種類のデータパイプラインが共存しているカオスな状態でし
未だ現役なPerl5.8 & MySQL4.0とどう戦うか? ライブドアブログが生んだカオスとレガシーからの脱却 Inside of Blog 15年熟成されたサービスの光と影、カオスとレガシーへの挑戦 #2/2 2019年11月20、21日の2日間、LINE株式会社が主催するエンジニア向け技術カンファレンス「LINE DEVELOPER DAY 2019」が開催されました。1日目は「Engineering」をテーマに、LINEの技術の深堀りを、2日目は「Production」をテーマに、Web開発技術やUI/UX、プロジェクトマネジメントなど、より実践的な内容についてたくさんのプレゼンテーションが行われました。「Inside of Blog; 15年熟成されたサービスの光と影、カオスとレガシーへの挑戦」に登壇したのはLINE 開発Bチームの大森貴博氏。後半パートとなる今回は、現役で稼
10年モノのサービスをアーキテクチャから再設計─はてなブックマークがScalaとDDDを使う理由 10年以上運用されているサービスには、さまざまな技術的な負債が発生しています。今後の継続的な改善のため、いったん新規開発を止めて4年かけて全面的なリニューアルを実施した「はてなブックマーク」の開発者に、プロジェクトの課題や解決する手法などを聞きました。 改善1つに数カ月かかるなら全てを書き換えられないか 2000年代にトレンドだった開発手法の負債 過去の開発意図を探る考古学的手法 データセンター移行も見据えて刷新しよう ドメインモデル設計とScalaとマイクロサービス化 コアロジックにはScalaを採用 きちんとしたドメインモデルによる設計と実装を継続したい 段階的なリリースとデータの移行という2つの大きな課題 求められる機能に沿ったデータベーススキーマに再構築 新旧の2システムを維持しながら
Kubernetesアップデートのツラミから学んだデプロイ手順のユガミ / Challenges Learned from Kubernetes Update
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