米サンフランシスコ市が、米国時間25日、新型コロナウイルスの感染拡大に備えて「非常事態宣言」を発令した。 明記しておきたいのは、同市に在住する人々の間からは、感染者がまだ1人も確認されていないということ。 しかし、それでも「非常事態宣言」を出したのだ。この意味は大きい。 サンフランシスコ市長のロンドン・ブリード氏は、発令に当たり、記者会見でこう訴えた。 「より多くのリソースを割り当てて、(感染拡大に対して)準備する必要がある。発令したのは準備が重要だからです。非常事態宣言をすることで、準備し、地域の安全を優先するのです」 この危機管理能力の高さ、対応の迅速さを、対応の遅さや判断の誤りが世界の批判を浴びている日本政府はどう受け止めるだろうか? 最大、世界の70%の人々が感染 現在、アメリカには、53人の感染者がいる。CDC(米疾病対策センター)は米国時間25日、「アメリカでの感染爆発は避けら