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ブックマーク / kechack.hatenadiary.org (35)

  • 政治家志望者は保守ばかり。日本のリベラル派に春は来ない。 - Munchener Brucke

    野田政権が非常に自民党的だという話をよく聞くが、私もその通りだと思う。民主党内では、鳩山元総理のように自民党を離党した経験のある政治家より、自民党議員を経験していない議員の方が自民党的なことが多い。自民党を離党した政治家は、自民党に違和感を覚えて離党したのに対し、最初から日新党や新進党、或いは民主党から政治家のキャリアをスタートさせた政治家は、当時自民党の候補者が二世議員と官僚出身者に偏り立候補の余地がなかったためにそれらの政党の門を叩いたケースが多く、気質的には保守政治家が多い。 野田総理は新自由クラブの選挙スタッフを経験するなど、常に自民党に代る政治体制の必要性を意識してきたと言うが、自身保守政治家を自認して憚らない。 民主党は保守的な政治家を多く抱えながら、政策的には自民党政治に不満を持つ層の支持を最大化する必要からリベラル色の強い政策を多く打ち出してきた。端的に言えば、自分たちの

    政治家志望者は保守ばかり。日本のリベラル派に春は来ない。 - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2012/06/02
    とても興味深い考察。
  • 低賃金を前提にした産業は日本から出て行け 産業の空洞化など恐れるに足りぬ - Munchener Brucke

    中国人研修:時給350円、トイレ分は休憩減 5女性申告 この下着縫製会社は安い労働力なしに立ち行かない状況なのだろう。日国内で労働法規を侵すくらいなら、海外に出て行って安い労働力を使えばいい話ではないか。こんな企業は日にいらない、海外に出てってくれればいい。 規制緩和を是とする構造改革論者は、規制によって来淘汰されるような企業や産業が温存され、それが日の競争力を弱めると言う。しかし低賃金労働者を利用することによって来淘汰されるべき企業や産業が温存されることについては無批判である。彼らのダブルスタンダードに無批判な外野席のノンポリ層も同罪と言える。 確かに、低賃金労働が前提の産業でも、なくなるよりは残した方が一時的には失業率を下げるのに役立つかも知れないが、そのような産業が国内に残れば日の産業構造は弱くなるだけだ。 低賃金に依存した産業や企業は極めて脆弱である。少しでも景気が良く

    低賃金を前提にした産業は日本から出て行け 産業の空洞化など恐れるに足りぬ - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2009/10/29
    ほぼ同意
  • 消費税増税論に騙されないために - Munchener Brucke

    選挙戦終盤の最中。マスコミは消費税アップがすべての政党から回避された状況がとても面白くないらしく、朝日新聞が消費税上げろ上げろとウザい社説をぶち上けてきた。 最近のマスコミの消費税増税論はどれも乱暴なものが多い。日のエスタブリッシュメントの間では消費税UPはコンセンサスになっているので、なぜ必要かという議論をみな省略してしまう。しかもそれも「一般庶民は消費税アップに反対するものだ」という現状への苛立ちと蔑視の視線が綯い交ぜになっていて、読んでいて不快になるものばかりだ。 消費税増税論者の乱暴さ故に、消費税増税反対論者のロジックも乱暴になりがちだが、消費税増税論者には4種類の潮流があり、十把一絡に批判すると反対論者そのものが矮小化されたり、切り崩しに遭う可能性があるので注意したい。 財政再建至上主義者 税金の無駄遣いをまず止めてからでないと増税は納得できないなんで庶民の言うことを聞いている

    消費税増税論に騙されないために - Munchener Brucke
  • 東京―社民党保坂展人は国会からさよならか!! - Munchener Brucke

    東京の選挙区も民主党優位の展開で、自民党は相手が民主党でない議員は優勢で、民主党相手にリードしているのはどうも平沢勝栄だけのようだ。 比例区は 前回、自民7 民主6 公明2 共産1 社民1。ただし自民は当は8議席取れたのだが、候補者不足で1議席を社民に譲った。 今回は民主8 自民6 公明2 共産1が妥当。場合によっては民主が9議席取って、自民か1議席減る可能性がある。 民主党は今回比例単独候補を8人用意しているので、小選挙区で民主党が1敗のみだった場合でも候補者不足にはならない。 前回棚ぼた当選の社民党保坂展人はさすがに小選挙区で石原伸晃を下す程の勢いはないし、さりとて社民党に比例区で1議席取れる勢いもない。 前回は334千票取れば比例区で1議席取れるところ、社民党は約301千票だった。今回も投票率は高いであろうから、党勢を考えれば厳しいと言わざる得ない。 同じく新党日も前回は290千

    東京―社民党保坂展人は国会からさよならか!! - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2009/08/24
    民主勝たせすぎはしたくないけど、自民はあり得ないという層の票がどれだけ社民に行くかというと結構難しいところ。保坂氏のバランスの良さは好きなので、政界再編があったらリベラル党で復活してほしい。
  • 政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 - Munchener Brucke

    今回の派遣村バッシングの特徴は、普段政治的な話題を取り上げない普通のブロガーやMixiで普段他愛のない日記を書いている人が、かなり辛辣に弱者に厳しいことを書いていることです。その意味で、ネット右翼や媚権派が騒ぐような事件とは少し様相が違うと感じました。 そして比較的政治的な関心が薄い人の間で、政治ブロガーの間では支持を失いつつある「自己責任狂」が根強く信奉されているという事実を知らしめられました。 ただこれは政治的関心の薄い人たちの間で、一昔前の価値観が残っているという訳でもない気がします。政治的関心の薄い人は、日社会がどうあるべきで、そのために政治はどうすべきかとい発想をしません。現実社会で起きていることは運命と達観し、その中で自分は何をすべきかという発想をします。 政治への関心が薄く、現実社会を不可避なものと達観している人は、人は政治性を否定するでしょうが、受動的な保守主義者と言え

    政治に関心の薄い層に残る自己責任狂 - Munchener Brucke
  • 麻生内閣の支持率低下で「マスコミの世論調査が捏造だ」と騒いでいる人たちのおかしさについて - Munchener Brucke

    ブログでこのような主張をしている人が多いが、余りにも違和感がるので、その違和感について書き連ねる。 麻生政権の支持率低下に喜ぶマスコミ クライン孝子 http://kairi61.blog64.fc2.com/blog-entry-57.html まあ、発足当初からあれだけバッシングされていれば、支持率だって落ちるでしょうね。 テレビや新聞を見ても、どこもかしこも日の首相を悪く言う記事ばかり。 捏造マスコミは信用できない! インターネット世論調査 マスコミの結果とは逆転 http://plaza.rakuten.co.jp/jetfin/diary/200812160000/ 麻生内閣の真実、マスコミの情報操作 http://shonaijin.blog.ocn.ne.jp/abedai/2008/12/post_a06f.html 最新の世論調査によると、麻生内閣の支持率は20%台前半

    麻生内閣の支持率低下で「マスコミの世論調査が捏造だ」と騒いでいる人たちのおかしさについて - Munchener Brucke
  • したたかな保守はどこに行ったのか? - Munchener Brucke

    産経新聞の阿比留君がまた面白いことを言っている。 安倍晋三元首相が首相就任前、記者と雑談しているときなどによく言っていたこんな言葉だ。 「左派勢力は、自分たちの思想をオブラートに包み隠して政府の審議会などに委員となって潜り込み、自分たちの考えを政策に反映させている。それに対し保守勢力は、正面から意見、主張をぶつけてはつぶされている。そこのところをよく考えないといけない」 中山氏は、「日教組は解体しなければいけない」などと発言したことを「失言」とされ、在任わずか5日間で大臣の職を去った。田母神氏は「日だけが侵略国家だといわれる筋合いはない」などと意見を表明し、政府見解(日による植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」)と異なるとして更迭、定年退職させられた 前者は報道各社の就任インタビューに答えたもので、後者は民間の懸賞論文への応募論文だ。両者は意見表明の場も、それぞれが主張する内容も異な

    したたかな保守はどこに行ったのか? - Munchener Brucke
  • 橋下イモ騒動の茶番劇。世論は何に嫌悪感を抱くのか? - Munchener Brucke

    第二京阪道路用地の強制収用による保育園の畑の強制収用は、ずいぶん酷い茶番劇だが、ネタとしては非常に面白い。特に日の国民感情のステレオタイプがこんなにも極端に顕れるケースは稀だからだ。 ポイントは「園児の涙」に対する評価だ。園児のような弱者を政治的に利用するのは、かつてのサヨクの常套手段で、それに対して保守的な人が嫌悪感を抱くというのが80年代以前の典型的な国民世論の構造である。私も、80年代にうたごえ運動系の音楽祭に参加する機会があり、強制収用で立ち退かされるかわいそうな農民みたいな歌を歌わされて、拒絶感を味わったことがあるので、保守の嫌悪感も理解できる。 日の保守主義はアメリカのそれと全く異質なもので、滅私貢公の色合いが強く。公共事業に反対して権利を主張する人に対して嫌悪感を抱く。またこれはアメリカの保守主義と共通するが、ゼロトレランス的な冷徹で強い権力へのシンパシーである。最近では

    橋下イモ騒動の茶番劇。世論は何に嫌悪感を抱くのか? - Munchener Brucke
  • 教育後進国ニッポン いますぐ世論を変えなければいけない - Munchener Brucke

    教育への公的支出、日最下位 家計に頼る構図鮮明 - 9/9朝日 私も恥ずかしながら小泉元総理に期待したことがあります。小泉さんの「米百俵」の話には少し心を動かされました。 ところが小泉政治は言っていることがやっていることが全然違う。教育すらも聖域でないとして予算は削られ、国公立大学の授業料はどんどん上がりました。それも値上げ理由が私立との格差を是正するというのだから、飽きれてしまいました。 また小泉時代にすっかり有権者も洗脳されてしまい、教育すら受益者負担のサービス産業であるかのような思想が蔓延し、授業料や給代が払えないことを個人のモラルの問題に決め付け*1、冷徹な取立てを行なう官僚的な教員が拍手喝采されるような極めてイガイガした国民世論が形成されたのであります。民主党が参院選のマニフェストで高校の授業料無料化を掲げたときは、自民党やマスコミだけでなく、多くのブロガーがバラマキ批判を展

    教育後進国ニッポン いますぐ世論を変えなければいけない - Munchener Brucke
  • 全国紙 消費税上げろ上げろと煩いな - Munchener Brucke

    近頃、全国紙の社説は消費税上げろ上げろと当にウザイ。新聞社幹部、エリート記者は官庁や与党のキャップを勤めた人間ばかりで、完全に永田町、霞ヶ関の論理に洗脳されているのである。それは朝日、毎日も例外ではない。それから新聞記者が物価の上昇や増税に対して受け入れる余裕がある高所得者であることも忘れてはいけない。 かつて自民党税調のドンとして消費税導入を推進した山中貞則議員が、90年の総選挙で落選した。このことを山中氏人は勲章だと思っており、多くの新聞記者が山中氏を称えた。新聞社幹部、エリート記者は国民の嫌がる政策を正面切って提示する政治家が大好きで、そのような政治家にヒロイズムを覚えるのである。 最近では、新聞記者に支持されているのは、財政再建至上主義者、官僚の代弁者である与謝野馨前官房長官である。今の新聞社の社論はほぼ与謝野氏とイコールと見ていい。自民党寄りの新聞社でも、自民党の「上げ潮派」

    全国紙 消費税上げろ上げろと煩いな - Munchener Brucke
  • そんなにやりたいなら宮崎県をぜひ体罰特区にしてみたら - Munchener Brucke

    軍隊やら厳しい運動部やら相撲部屋やら、人間を集団生活で厳しく鍛える空間に放つと、さも立派な人間が育つと思っている人間が未だに多いのはなぜなのか?実際には、米軍兵士やら自衛隊員のモラルはお世辞にも高いとは言えないし、大学の体育会なんて酷いものだ。また軍隊生活が立派な人間を育てるのであれば、徴兵制を実施しているお隣韓国の男子はみな立派な人間なはずだ。 実際に人間を集団生活で厳しく鍛えることで立派な人間など生まれないことはいくらでも現実社会で証明されているのに、なぜ神話は失せないのか? 逆に素人が政治家になることで、赤提灯レベルのホンネ世論が政治的な話題になるようになったのか?自衛隊に入れるだの、子供を体罰で躾けろとかくだらない話が多く聞こえるようになった。またそれに拍手喝采するアンポンタンも未だに多い。実に不毛である。 試しに宮崎県を「体罰特区」に指定して、スパルタ式の学校や、時津風部屋や、予

    そんなにやりたいなら宮崎県をぜひ体罰特区にしてみたら - Munchener Brucke
  • 貧困問題の最終解決 - Munchener Brucke

    朝生のネタに戻る。もやいの湯浅誠氏が「我々はいつまで我慢すればいいのか」と言った一言が非常に印象的であった。自民党の世耕議員は「スキルがなければダメだ」と言い放った。それは間違いではないが、政治家としては無責任である。 世耕議員はサッチャー主義を信奉しているようだが、確かにサッチャー政権は弱者に厳しい上にスキルのない国民を自己責任として放置した。それでは却って国益にならないとスキルを得るチャンスに恵まれなかった国民に職業訓練のチャンスを与えようとしたのがブレア政権であった。 世の中には誰でもできる仕事が沢山あり、とにかく誰でもいいから低賃金で雇いたいと言う産業界のニーズがある。そのニーズに呼応するためにはスキルを得る機会を持たなかった人間を犠牲者としてその需要に当てはめるのは実に好都合だ。しかし、一見人件費を抑えられるために企業収益に貢献するようにも見えるが、これではいつまでたっても国が豊

    貧困問題の最終解決 - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2008/05/01
    概ね同意。公共交通機関の運転士や、保育士はかならずしも低付加価値労働ではないのでは?
  • 国旗・国歌問題 実りのないカタルシスゲームの末路 - Munchener Brucke

    国旗国歌法制定や教育法改正以降、教育現場や公の場で国旗掲揚・国歌斉唱を推進する動きが広がっている。現場の公務員はお上の通達を事務的にこなしているだけなのであろうが、そもそも何のために行う施策なのか目的を見失ってしまっているような気がする。 結論から言うと、保守系政治家の自己満足+コアな支持者向けのパフォーマンスというベクトルと、政治家に教育問題に関心を持ってもらって教育予算を多く確保したい官僚組織のベクトルの合力によって推進されていると言っていいだろう。 困ったことに、保守系政治家やそのコアの支持者は、既に多くの現場でより多くの国旗が掲揚され、より多く国歌が斉唱されることに関心を持つのでなく、国旗・国歌に反対する勢力を公権力によって成敗して欲しいということにより多くの関心を持っているような気がする。反対勢力が罰せられることにカタルシスを得る一種のゲーム参加の感覚になってしまっている。

    国旗・国歌問題 実りのないカタルシスゲームの末路 - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2008/04/04
    前半はそれなりに納得。敵同士の相互依存というのは、ビンラディンとブッシュが好例。最後が昔は良かったで終わっているのが残念。
  • なぜ暫定税率廃止で福祉や介護に影響が出るのか? - Munchener Brucke

    道路特定財源に関する暫定税率が失効し、各自治体の道路建設事業が相次いでストップしている。建設業者にとっては死活問題の話ではあるが、当に必要な道路は何か冷静に考えるいい機会と捉えることもできる。 この非常事態で、各自治体首長の手腕も問われる。歳出が限られたときに、このリーダーはどのような優先順位をつけるかという哲学が試される面もある。将来地方自治が拡大し、地方のことは地方で決められるようになっても、平気に福祉・医療・教育などの予算を削って道路建設を優先する首長が現われ、今より酷いことになるとも限らない。今は、地方自治の実力を測る機会でもある。 多くの自治体では道路工事をストップさせているが、中には道路以外の予算を凍結する自治体もある。仙台市の梅原克彦市長は1日の記者会見で、道路だけでなく、公園整備や学校の改修などすべての公共工事の発注を凍結する方針を明らかにした。 http://www.y

    なぜ暫定税率廃止で福祉や介護に影響が出るのか? - Munchener Brucke
  • 道路問題で妥協は意味がない−朝日新聞のぬるさ− - Munchener Brucke

    朝日新聞が世論誘導に近い強引な世論調査をやっている。 ガソリン税「与野党、妥協を」55% 朝日新聞世論調査 自民党支持者であっても、当に道路建設に拘って支持している人は少数だろうし、無党派層やリベラル層には、小泉−安倍時代の強引な国会運営の反省から、「与野党の話し合い」を由とする意見が強いのだろう。そんな空気の最小公倍数としてのこの結果は余り意味がない。 天木直人氏が以下の朝日新聞と読売新聞の社説を批判し、以下のように述べている。 予算委論戦 民主党は「道路」で対案を示せ 2/8読売社説 ガソリン税―論戦で修正の糸口を 2/8朝日新聞 官僚支配と一体になった自公政権は、そのシステムを崩そうとする野党の主張を受け入れる事はない。議論で負けても譲らない。そもそも議論が成り立たないのだ。官僚として国会審議のカラクリを見てきた私はそう断言する。(中略)暫定税率が30年も続いているのはおかしいと言

    道路問題で妥協は意味がない−朝日新聞のぬるさ− - Munchener Brucke
  • 2008-01-19

    最近の政論は55体制来の「保守」VS「革新」あるいは90年代来の「改革派」VS「守旧派」という二分率ではまったく理解できない。少しでも理解できるように三分律にしてみた。 昨年の参院選でバラマキ政策を掲げた民主党が大勝し。あわてて自民党がバラマキ政策に回帰した。日は改革を止めたと思われ、外国人投資家はどんどん逃げてゆく。 とまあ、最近のエコノミストやネオリベ経済学者の紋切型の発言はこんな感じだ。しかし、彼らの主張の受け皿になる政治勢力は鳴りを潜め、「改革」を叫んでも国民の反応が非常に鈍くなったのは事実だ。 自民党も民主党もバラマキだからダメというのが彼らの特徴だ。55年体制を知らない若い有権者の間では、「改革派」VS「守旧派」という二分律が有効で、新自由主義者に雷同するケースが多々見られる。しかし55年体制を引きずる40代以上の世代にはこの構図はしっくりこないと思う。55年体制というのは自

    2008-01-19
  • 現総理も前総理も「KY」なのが問題ではない。 - Munchener Brucke

    安倍前総理の政権末期、よく総理はKYだという言葉をよく耳にした。福田総理も最近はKYだと言われているようだ。しかし政治家にとってKYが特に重要なことだとは私は考えていない。 世論の空気を読んで政治を行う時点で、既に守りの政治である。マーケティングにも同じことが言えるが、世論の一歩先を読んで「空気を創って」、始めて攻めの政治ができる。 その意味では、小泉元総理は政権末期を除いて空気を創ることに成功していた。私は小泉政治が創る空気に対して概ね批判的な立場を取っていたが、空気を作れなければ意味がないと思っている点で小泉の手法だけは正しいと思う。 安倍総理も前半は空気を創ることに成功したように見えるが、安倍政治は自分の信念を押し付けし過ぎて、決して世論を先読みしていた訳ではない。創った空気が地面から遊離してしまい、長昭あたりが創った空気に掻き消されてしまった。小泉純一郎はよく「信念の人だ」と言わ

    現総理も前総理も「KY」なのが問題ではない。 - Munchener Brucke
    blackdragon
    blackdragon 2007/12/31
    ニーズを見つけるのではなく、作り出してこそという話か。空気を創る側の人の代表例はジョブス?
  • 双子の公務員特権から選挙結果を考える - Munchener Brucke

    民間低賃金労働者から見れば、エリート公務員も現業公務員も『恵まれた特権階級』であり、両者を区別することなく、『公務員バッシング』という一つのハンマーで叩くのが昨今の流れだが、構造的には公務員特権の温床は幹部の特権と現場の特権が共存調和しているのが特徴だ。現場を監督する立場の幹部が甘い汁を吸うために、現場にも甘い汁を吸わせせて、お互いに不問にするという構造だ。これに政治が絡み、保守政治家が幹部職員の特権と結びつき、ハコモノ行政の甘い蜜に規制。革新政治家が現場の特権に結びついていたのである。 公務員特権にメスを入れたのは保守の方であった。国政レベルでは中曽根政権の国鉄改革がそうである。この改革は松田昌士(JR東日会長)、葛西敬之(JR東海社長)、井手正敬(前JR西日会長)の国鉄改革三人組など、エリート官僚が善玉であり、国労などの現業公務員が悪役というストーリで、この勧善懲悪劇に国民が拍手喝

    双子の公務員特権から選挙結果を考える - Munchener Brucke
  • ミシュラン - Munchener Brucke

    ミシュランガイド東京版が発売になった。ここに掲載されている店の平均客単価は約2万円。高嶺の花で庶民には関係ないという感想を耳にする。 ただそうであろうか、日では庶民的な居酒屋でも3000円程度はするので、せいぜい7倍程度だ。 アジアの多くの国では、日の1/10以下の庶民的料理店がある一方、高級店は日のそれと大差がない。庶民的な店と高級店には100倍近い開きがある。 日の高級店の客単価とて、低賃金労働者の月給を上回ることはない。アジアの高級店は、低賃金動労者の月給の何倍もの価格である。 私は、別に渡部昇一のようなバカ保守の如く、日の格差はたいしたことない、もっと格差があっていいと言いたいのではない。グローバル化の進展によって、日もアジア諸国のように低価格品と高級品の価格が極端に分離する二重経済化の懸念があるのである。 庶民向けの料理も高級店もせいぜい7倍程度の差しかない今の日

    ミシュラン - Munchener Brucke
  • なぜ庶民はネオリベを支持したか? - Munchener Brucke

    ネオリベが魅惑的な思想として支持された90年代を、かつてネオリベを支持した人間の一人として紐解く作業をしているが、今回はなぜ広くネオリベが庶民に支持されたのか考えたい。 ネオリベの利点として挙げられるのが、「コストの安い社会を実現する」というものだ。 今でこそ、低コスト→低賃金→低消費 とコスト削減が負のスパイラルを起こし、経済にマイナスの影響を与えることが知られるようになったが、90年代はそのような指摘はほとんど為されていなかった。 そもそもネオリベ社会においてはグローバル化により労働コストが低減化されると同時に、自由貿易によって原材料や一次産品のコストダウンが起こる。90年代においては後者のみ強調され、ネオリベは物価を下げ庶民の暮らしをラクにしてくれる救世主だと思われていた。都市部の低所得者は農家や商店街を保護し高コスト体質を維持しようとする自民党に愛想を尽かし、これを壊してくれるネオ

    なぜ庶民はネオリベを支持したか? - Munchener Brucke