校庭につるされたプラスチックの容器に入った水を使って、順番に手を洗うウガンダの子供たち=ウガンダ・ムコノ県のキカンドワ小学校で 赤道直下の青空の下、手を洗う子供たちの笑顔がはじけていた。東アフリカ・ウガンダで、石けんを使った手洗いを行おうという運動が広がっている。衛生環境の悪さが引き起こす病気や感染症で命を落とす子供たちが少なくない。ちょっとした努力で命を守れたら。そんな取り組みだ。支援するのは日本企業。目指すのは、恩恵を分かち合う「ウィン・ウィン」のビジネス関係だ。模索の根には、現地で開発支援に携わってきた日本人の熱い思いがあった。経済成長の軌道に乗ったアフリカに寄り添う、本当の援助とは? 2013年は日本が主導する第5回「アフリカ開発会議(TICAD)」開催の年だ。ウガンダで、援助の今と未来を考える旅に出た。【文・服部正法、写真・手塚耕一郎】 ◇ウガンダの試み 首都カンパラの北東約