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  • 『三鷹市美術ギャラリーで「牧島如鳩展」を観た!』

    三鷹市美術ギャラリーで「牧島如鳩展~神と仏の場所~」を観てきました。三鷹市美術ギャラリーへ行くのは今回で3度目、「牧島如鳩展」があることは、前回の「ラウル・デユフィ展」のときに知って、是が非でも行こうと思っていました。チラシの「大自在千手観世音菩薩」に惹かれたからです。牧島如鳩(1892-1975)はハリストス正教会の伝教者として聖像を描くイコン画家を出発点に、深く仏教にも傾き、最終的には神も仏も一であるという立場に至ったという。如鳩の生きた年月は、日清、日露戦争にはじまり、ふたつの世界大戦を経て、日が高度経済成長する時期にピタリと重なっています。 父親がハリストス正教を信奉していたので、幼児洗礼を受け、父親から絵の手ほどきを受けたという。16歳でお茶の水のニコライ堂の神学校に入学、茨城県笠間出身のイコン(聖画像)画家、山下りん(1857-1939)よりイコンを学んだとされています。山下

    『三鷹市美術ギャラリーで「牧島如鳩展」を観た!』
  • 『世田谷美術館で「メキシコ20世紀絵画展」を観た!』

    世田谷美術館で開催されている「メキシコ20世紀絵画展」を観てきました。副題には「日メキシコ交流400年記念」とあります。まずは苦言ですが、展示セレクション(章)がまったくもってメチャメチャで、会場の展示と展示リストがバラバラで、なおかつ、図録もバラバラであちこち飛んでいます。展示リストは作者名(画家)の順ですが、会場の展示はその順番ではありません。そうかといって年代順でも、テーマごとでもありません。観る方の立場に立って、分かり易く展示して欲しいものです。 目玉はなんと言ってもフリーダ・カーロでしょう。ただし1点だけ、「メダリオンをつけた自画像」です。艶はないが文様が浮き出ていて、3粒の涙が顔を伝わって流れています。トレードマークの繋がった太い眉毛は父方祖母の隔世遺伝だそうです。6歳の時に小児麻痺にかかり、18歳の時に交通事故に巻き込まれ、病床で初めて絵筆を握ったという。フリーだの才能は2

    『世田谷美術館で「メキシコ20世紀絵画展」を観た!』
  • 『「坂倉準三/前川國男/木造モダニズム展」を観る!』

    竹中工務店東京店ABホールで開催されている「坂倉準三/前川國男/木造モダニズム展」を観てきました。竹中工務店の東京店は、ここへ移る前は汐留の自社ビルにありましたが、その前は神田美土代町の天理ビルにありました。現在の店は駅で言えば東陽町、住所は江東区新砂にあります。少しずつ「都落ち」のようにも見えますが、もともと砂町は建設会社の「工作所」、重機や資材置き場のあったところ、地下鉄など交通の便がよくなって新しい土地利用でビルが建ち始めました。あまり一般うけしない「GALLERY A4 (ギャラリーエークワッド)」という名の組織、というか団体が企画し主催しています。大成建設で言えば「ギャルリー・タイセイ」、TOTOで言えば「ギャラリー間」のようなものでしょうが、後発なのであまり知られていません。 今回の「坂倉準三/前川國男/木造モダニズム展」、副題は「昭和初期の住宅にみるものづくりの記憶」と

    『「坂倉準三/前川國男/木造モダニズム展」を観る!』
  • 『日本橋高島屋で「片岡球子展」を観た!』

    橋高島屋で開催されている「追悼103歳 天に献げる地上の花 片岡球子展」を観てきました。片岡球子の作品は、神奈川県立近代美術館の別館で数点観た記憶がありますが、今までほとんどまとまって観る機会がありませんでした。たしか、数年前、神奈川県立近代美術館で大規模な回顧展をやっていたんですが、見逃してしまいました。そうそう茨城県立近代美術館で開催された「100歳記念回顧展」、わざわざ観に行ったのですが、一日違いで終わっていたことがありました。都営地下鉄大江戸線の築地市場駅に「面構 浮世絵師勝川春章」を原作にした「江戸の浮世絵師たち」という大型陶板の壁画があり、築地へ行くたびに観ています。もちろん代表作「面構シリーズ」はよく知られており、そのなかでも「足利尊氏」や「葛飾北斎」はよく取り上げられるので、僕も知っています。しかし「現物(げんぶつ)」はほとんど観たことがなく、また初期の作品などはほとん

    『日本橋高島屋で「片岡球子展」を観た!』
    blackspring
    blackspring 2009/06/16
     行きたかったんだよなあ…
  • 『大江戸線築地駅壁画と築地本願寺の動物たち』

    東京メトロ大江戸線築地駅改札を入ったところの正面の壁に、ギョッと驚く色鮮やかで大きな壁画があります。原画は、一目見てわかる通り、片岡球子の「江戸の浮世絵師たち~面構」のうちの「浮世絵師勝川春章」と「国貞改め三代目豊国」です。3萬色もの高圧の釉薬データを用いて屏風絵の精密な表現を、大型美術陶板に拡大複製したものだです。

    『大江戸線築地駅壁画と築地本願寺の動物たち』
    blackspring
    blackspring 2009/06/16
     大江戸線築地市場駅改札を入ったところに片岡球子の複製壁画があるのか!いつもは日比谷線を使ってるので知らんかったけど、今度は大江戸線で行ってみよう。
  • 『日本橋高島屋が重要文化財に!』

    橋高島屋、百貨店初の重文指定へ 文化審答申 文化審議会(西原鈴子会長)は17日、東京・日橋の高島屋東京店、富山県立山町と富山市の白岩堰堤(えんてい)砂防施設など8件の建造物を重要文化財に指定するよう、塩谷文部科学相に答申した。また重要伝統的建造物群保存地区として、石川県輪島市の黒島地区と、福岡県黒木町の黒木地区を選定するよう答申した。 高島屋東京店は、百貨店建築で初めての重文指定。西欧の歴史様式に日的要素を加味した戦前の建築部分と、戦後の村野藤吾による近代建築の手法を駆使した増築部分が、一体不可分の高い完成度を持つと評価された。 asahicom:2009年4月17日 東京・日橋の高島屋東京店が、重要文化財に指定されました。高橋貞太郎の設計により1933年に完成したもので、1952年から4期に渡っての増築部は村野藤吾の設計によるものです。当初は日生命館として建てられたようですが

    『日本橋高島屋が重要文化財に!』
  • 『東京国立博物館表慶館改修「よみがえった明治建築」』

    東京国立博物館表慶館改修「よみがえった明治建築」展、果たして展覧会と言えるのかどうか?もちろん、外部は自由に観ることができますが、なにしろ「建築」展ですから、言うなれば「箱」だけで、中身はがらんどう。行って中へ入ってきました。と言っても、去年、「踊るサテュロス展」で中に入ったことがあります。やはり見所はなんと言ってもドームののった円形のホールですね。トップライトから差し込む光、そして床面のモザイクタイル。サテュロスも、このホールに展示してありました。それから両ウイングの階段室も素晴らしい。表慶館については、もう何度もここに書いています。また、「上野の表慶館、百年ぶり全面修復」と題して、見学できることを書いてもいます。詳しくはそちらをご覧下さい。以下、博物館のウェブページより、引用しました。 慶びを表すという名がついた表慶館は、大正天皇(当時は皇太子)のご成婚をお祝いするために明治33年(1

    『東京国立博物館表慶館改修「よみがえった明治建築」』
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    blackspring 2009/03/06
     片山東熊
  • 『埼玉県立近代美術館で「都市を創る建築への挑戦」展を観た!』

    この展覧会は、去年、観に行きたいと思っていたのですが、どうしても都合がつかず、年が明けて会期末が迫ってきたので、一念発起して観に行ってきました。埼玉県立近代美術館は黒川記章の設計したもので、開館したのは1982年、今から27年前のことです。僕は開館してすぐこの建物を観に行きました。その時どんな展覧会が行われていたのかは、記憶がありません。覚えているのは、もちろん建物の形態や中心部の吹き抜けについてはよく覚えていますが、館内のあちこちに、著名なデザイナーがデザインした椅子が置かれていて、自由に座れたということです。今回行ってみてその記憶の通りで、館内あちこちに著名な椅子が置かれていました。 さて、「都市を創る建築への挑戦」展ですが、その頭に「設計組織のデザインと技術」とついています。「こうして街はつくられる」、これは大規模な建築を指しているようですが、誰がつくっているのか?、大規模な設計組織

    『埼玉県立近代美術館で「都市を創る建築への挑戦」展を観た!』
  • 『「東京都葛西臨海水族館」を観る!』

    テーマを「なぜかケンチクでも」としてしまいました。日曜日だったこともあり家族連れで込み合っていたので、水族館の見学はざっと一回り観てきたという感じです。この建築は、谷口吉生の設計で1989年9月に完成したものです。ということは、もう19年も前にできたんですね。時が経つのは早い。向こうにディズニーランドのシンデレラ城が見える都県境にあります。向こう側は千葉県の浦安、こちら側は東京都の葛西です。 僕は、できてすぐに一度と、その後、子どもが小さい頃に一度、と言ってもできてすぐですね、計2度ほど葛西臨海水族館へは行ってます。ですから、今回水族館へは17、8年ぶりということになります。建築の特徴は、水族館部分がまったく見えない、ただ丸いガラスのドーム状の温室のような形が見えるだけです。このガラスの温室のようなものがエントランスホールで、ここへ入ってからエスカレーターで下へ降りるという仕組みになってい

    『「東京都葛西臨海水族館」を観る!』
    blackspring
    blackspring 2008/07/25
     谷口吉生
  • 『世田谷美術館で「建築がみる夢 石山修武と12の物語」展を観る!』

    暑い中、用賀から甍(いらか)道を歩いて約17~18分、砧公園の中にある「世田谷美術館」へ行ってきました。開催されているのは「建築がみる夢 石山修武と12の物語」展です。チラシの中には「建築も畑づくりも同じ未来が見えている。」とあります。建築も農業と同じ、ついに「第一次産業」の仲間入りか?まあ、それはそれとして、石山修武の自邸「世田谷村」は、住んでいる家の上に、造船技術を応用した鉄骨で構造体を組み上げ、その屋根が自給自足の畑になっています。家族が移り住んだ現在も建物は完成せず、建設工事は緩やかに進行しています。カンボジアの首都プノンペンでは、募金活動で建設資金を集め、少しずつれんがを積むという手法で、10年以上の歳月をかけて「ひろしまハウス」を完成させました。 石山修武といえば、若い頃はリーゼント頭に革ジャンパー、ほとんどジェームス・ディーンのような風貌でした。もちろん、今でもその面影はあり

    『世田谷美術館で「建築がみる夢 石山修武と12の物語」展を観る!』
  • 『駒澤大学耕雲館』

    「駒澤大学耕雲館」は駒澤大学構内にあり、菅原栄蔵の設計により昭和3年(1928)に完成したもので、東京都選定歴史的建造物に指定されています。建物の名称は、禅語の「耕雲種月」から「耕雲館」と名づけられました。現在は、開校120周年記念事業で名称が変わり、駒澤大学禅文化歴史博物館として使われています。「駒澤大学禅文化歴史博物館」の資料によると、この建物は以下の通りです。 関東大震災復興事業として、また大正14年の大学昇格にあわせたキャンパス整備の一環としてつくられた建物で、当初は図書館でした。平面の構成は、2の直行する軸線を中心に展開する中央の吹き抜け大ホールとそれを囲む稲形の壁からなる。立面にはフランク・ロイド・ライト風のモチーフやセセッション(19世紀末の新芸術運動の一つ。分離派)、表現主義など、大正時代に流行した外来の新様式が巧みに折衷されています。閲覧室であった中央ホールの象徴的な

    『駒澤大学耕雲館』
    blackspring
    blackspring 2008/07/25
     菅原栄蔵
  • 『金沢「尾山神社」と「武家屋敷界隈」』

    尾山神社は何度か観に行きましたが、武家屋敷跡は今回が初めて。行ってみると、「なんだ、こんなものか」という程度の感動でした。折れ曲がる石畳の小路やその脇に続く土塀は加賀百万国の時代に紛れ込んだ気分にさせられます。水量の多い大野庄用水、鞍月用水が流れていて、しっとりとした風情があります。「和菓子村上店」や「武家屋敷跡野村家」がありました。尾山神社は、加賀藩初代藩主前田利家を祀る金沢の総鎮守で、明治6年に旧加賀藩士らによって創建されたものです。建築的に面白いのは、和漢洋折衷の珍しい神門です。神門の最上階には色鮮やかなステンドグラスがきらめいています。 実は尾山神社の前にある金沢ニューグランドホテルにはもう何度も泊まったことがあります。とはいえ、もう30年以上前のことで、このホテルができてすぐの頃、その頃は金沢ではわりと高級なホテルでした。長期信用銀行があり、その上でした。いまは銀行も名前が変わ

    『金沢「尾山神社」と「武家屋敷界隈」』
    blackspring
    blackspring 2008/07/25
     また行きたい
  • 『金沢21世紀美術館』

    今回の北陸行き、最も期待していた「金沢21世紀武術館」へ行ってきました。この美術館は、コンペで選ばれた妹島和世+西沢立衛(SANAA)の設計です。金沢市の繁華街や兼六園にも近く、誰もがいつでも立ち寄れることができる場所にあります。様々な出会いや体験の場となるような、公園のような美術館を目指していると美術館側はいいます。ですから建物は表も裏もない、低く押さえられたガラスのサークル状の形態が採られています。トップライトや光庭などがたくさんあり、明るく開放感のある建物です。 「気軽さ」「楽しさ」「使いやすさ」がキーワードの今までにない画期的な美術館です。実際行ってみて、確かに「まちに開かれた公園のような美術館」というキャッチフレーズは、嘘ではありません。「2005年度グッドデザイン賞」も受賞していますが、「芸術の表現の場である美術館の建築として、その存在、作品の扱い方、演出について全く新しいコン

    『金沢21世紀美術館』
  • 『「曹洞宗大本山永平寺」を見学する』

    福井の第一の目的、永平寺を見学してきました。永平寺は、今から約760年前の寛元2年(1244)、道元禅師によって開かれた座禅修行の道場です。境内は三方を山に囲まれた深山幽谷の地に、中心となる七堂伽藍と大小70余りの建物が並んでいます。永平寺は曹洞宗の大山として、僧侶の育成と檀信徒の信仰の源となっています。修行は、座禅をし、朝課(朝の読経)を行い、行鉢(正式な作法に則り事をいただくこと、永平寺の事は精進料理)、そして作務(相似などの労働や作業)を行います。 「七堂伽藍」とは、山門、仏殿、僧堂、庫院、東司(お手洗い)、浴室、法堂のことです。これらの伽藍(寺院の建物)が、斜面に整然と建ち並び、それらを回廊で結びます。禅宗伽藍は、山門、仏殿、法堂を中心軸上に南から縦に並べて、諸堂を左右対称には位置するところに特徴があります。その配置全体は縦に長く深く、背後は山すそに入り込んでいます。しかも禅

    『「曹洞宗大本山永平寺」を見学する』
    blackspring
    blackspring 2008/07/25
     行ったのはまだ永平寺線が健在のころだったので、すぐそばまで電車で行けてラクだった。永平寺線自体もいかにもローカル線って感じで趣があったのだが、正面衝突が2度もあるようじゃ・・・。
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